長引く大人ニキビは皮膚科で治療
医師の診断に基づく治療の流れ
スキンクリニック相模大野
(相模原市南区/相模大野駅)
最終更新日:2024/12/06
- 保険診療
- 自由診療
思春期の頃とは異なり、大人になると大きくて痛いニキビができやすい。フェイスラインや顎にできることが多い大人ニキビに悩む人は多く、ドラッグストアに駆け込み市販薬を手に取る人もいるだろう。しかし、ニキビの炎症の深さや状態によっては、市販薬が合わず、かえって悪化してしまう恐れもある。「長引きやすい大人ニキビは痕にもなりやすく、早い段階で皮膚科で治療することが大切」と語るのは、「スキンクリニック相模大野」の山岸大樹院長だ。すがる思いで市販薬などを使用しても、自分のニキビに合うのかはわからない。皮膚科を専門とする医師による自分の症状に合わせた適切な治療を受けることが、ニキビのできにくい肌づくりにつながる。日々大人ニキビに悩む患者に寄り添っている山岸院長に、大人ニキビの治療の流れについて教えてもらった。
(取材日2024年11月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q大人のニキビにはどんな特徴がありますか?
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A
思春期のニキビと一番違う点は、若い頃と比べて肌のターンオーバが遅くなっていることですね。ターンオーバーが遅いと炎症が引くまでにも時間がかかりやすくなり、深いニキビや大きなニキビができやすくなります。皮脂の分泌の場所も年齢とともに変化してきますので、大人ニキビはフェイスラインや顎下といった場所にできやすいのも特徴ですね。大人ニキビの原因は皮脂の分泌が過剰になっていることと、ターンオーバーの乱れによって角栓が詰まってしまうことが主な原因です。ほかにも、アクネ菌の感染や生理周期があります。生理時のニキビにはホルモンバランスが影響していますので、皮膚科と併せて婦人科の受診を検討してみてください。
- Q大人ニキビはどのように対策すればいいのでしょうか。
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A
大人ニキビの対策は、日々のケアが重要です。メイクをする時にはアクネ菌の養分となる油分の多いものを使わず、ニキビの初期段階である毛穴が詰まった状態(コメド)が発生しにくいノンコメドジェニックの化粧品を使っていただくことをお勧めします。クレンジングは、お使いのメイクの重さに合わせたものを使っていただくと、肌の摩擦や負担になりにくいです。例えば、ファンデーションを塗っているだけなら、洗浄力が強いクレンジングだとメイクに対して強すぎるかもしれません。しっかりメイクをした時は強いものを、軽いメイクの時は軽めのクレンジングを使い分けていただくと肌の負担が少なくなり、トラブルのもとにもなりにくくなります。
- Qクリニックで対応している治療について聞かせてください。
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A
保険診療で治療されたことがない場合は、基本的にまずは保険診療の範囲から治療をスタートします。一般的には、できてしまった赤ニキビに塗る抗菌薬やピーリング作用のある塗り薬を処方する治療がメインです。場合によっては、抗生剤の内服薬をお出ししたり、漢方薬のご提案をしたりする場合があります。保険診療だけではコントロールができないような重症なニキビや、クレーター状になったニキビ痕、ニキビ痕の赤みでお悩みの場合は自由診療を提案して、ご相談の上で選んでいただく流れです。当院の自由診療には、アゼライン酸濃度の高い塗り薬などがあります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1ウェブ問診に記入して予約する
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まずは自己判断せず、皮膚科を専門とする医師のいるクリニックへの受診を。予約時にウェブ問診票を記入し、肌の悩みや使っているスキンケアについて記入する。完全予約制で問診も事前入力のため、予約した時間に行けば、長く待つこともなくスムーズに診察が受けられる。
- 2皮膚科を専門とする医師による診察
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皮膚科を専門とする医師がニキビを診察。患部を触ることでニキビの炎症がどのくらいの深さなのか膿がたまっているのか、毛穴のざらつきがあるのかを確認。炎症を起こす前の白ニキビの場合は、圧出といって、ニキビに針で小さな穴を空けて膿や皮脂などを押し出す治療を行う。
- 3診断後、塗り薬や内服薬での治療がスタート
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症状に合わせて、毛穴の詰まりを改善させることが期待できるピーリング作用のある塗り薬や、既にできたニキビへアプローチする抗菌薬で治療を行う。ピーリング作用のある塗り薬は寝る前に塗って朝洗い流す使い方をするが、赤みや皮むけが起こる場合もあるため、まずは15分~30分間顔に乗せて洗い流すことで、少しずつ慣れていく。炎症の強いニキビの場合は、内服の抗菌薬を2週間程服用する。
- 4症状に応じて自由診療を選択
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自分の症状が保険診療だけでコントロールできるのか不安な場合は、医師に相談を。炎症が深いニキビやニキビ痕が赤みや凹みとして残っている場合は、相談の上で自由診療を選択できる。同院では、抗炎症作用や抗菌作用の高い塗り薬などの自由診療に対応している。
- 5受診後、次の通院まで日々のケアを行う
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受診後は、スムーズな会計でほとんど待つことなく帰宅できる。医師の指導と用法どおりに外用薬を使い、内服薬を飲みながら、日々のスキンケアを行う。新しく使い始めた塗り薬の刺激が気になる場合は、クリニックの公式SNSで相談を。通院の目安は月に1度だが、その間に大きなニキビができた場合は自己判断で対処せず、来院して処置を受けよう。
自由診療費用の目安
自由診療とはニキビに対する自由診療の塗り薬/1980円、重症なニキビ治療/7500円~、クレーター状のニキビ痕のケア/2万円~、ニキビ痕の赤みや凹みのケア/3万円~