山岸 大樹 院長の独自取材記事
スキンクリニック相模大野
(相模原市南区/相模大野駅)
最終更新日:2024/12/04

「スキンクリニック相模大野」に一歩足を踏み入れると、ゆったりとした待合室が広がる。隅々には緑が飾られ、ウォーターサーバーも設置されている。緊張感がほぐれた時、出迎えてくれたのが院長の山岸大樹先生だ。屈託のない明るい笑顔で和やかな雰囲気をまとい、こちらも笑顔がこぼれた。山岸先生は、大学病院と地域のクリニックに勤務した経験があり、悪性腫瘍から身近な疾患まで、さまざまな臨床の現場で研鑽を積んできた皮膚科の医師。レーザー治療においては大学病院で専門の外来を担当した経験もあり、技術力が強みだ。同院では一般皮膚科と美容皮膚科の両方を診療する。先進の機器を取り入れ、受診しやすさへの配慮も欠かさない。「自分が受けたいと思う医療を、患者さんに提供したい」という山岸先生の、患者へのひたむきな思いを解き明かす。
(取材日2024年10月16日)
先進の機器をそろえ、自身が「かかりたい」医療を実現
2024年8月に開業されました。まずは、クリニックをご紹介ください。

一般皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科に対応しています。どなたも通いやすいように、相模大野駅から徒歩2分という便利な場所を選びました。内装は親しみやすいデザインを考え、ホワイトを基調に、木製の扉や棚が自然の温かみを感じさせ、空間にアクセントを与えています。診察室のデスクも医療用ではなく、一般的な木製の小さめのサイズのものを採用したんですよ。室内の圧迫感を軽減させるので、患者さんの緊張感がほぐれるのではないでしょうか。全面バリアフリーなので、ベビーカーや車いすを利用される方も、安心してお越しください。赤ちゃんのおむつ交換台もあります。顔の施術をご希望の場合、診察やカウンセリングの前後にメイクを落とし、洗顔していただくことがあります。院内にメイクルームがあり、クレンジングと洗顔フォーム、簡単な基礎化粧品もご用意しています。
どのようなクリニックをめざされていますか?
私自身が受けたい治療や施術、受診しやすい環境が配備され、「自分がかかりたい」と思えるクリニックです。専門的な知識と科学的根拠に基づいたエビデンスを大切に、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医として本当に提供したい医療、使いたい先進の設備を集めました。患者さんが納得と満足が得られるクリニックをめざしています。私自身も患者として、多くの皮膚科クリニックにかかったことがありますが、自分が受けたいと思う施術がない、医師との相性など、悩みすべてを解消できるクリニックはありませんでした。同じような思いを持つ方に、少しでもアプローチできたらうれしいです。当院の患者さんは今のところ、30~60代が中心です。ご相談で多いのは、ニキビ、アトピー性皮膚炎、しみ、しわなど。男性の場合、AGAのお悩みも目立ちますね。
患者さんの「受けたい」医療をめざすために、医療機器もこだわられていると伺いました。

1台で複数の波長のレーザーを照射できる、ピコレーザーを導入しています。症状に合わせて切り替えて照射できるので、従来のレーザーよりも肌へのダメージが抑えられるでしょう。濃く目立つしみ、対応が難しい薄いしみはもちろん、そばかす、肝斑、くすみ、色素沈着などに対応します。
肌深部からアプローチするオーダーメイド医療を提供
力を入れている診療内容について教えてください。

適切な診断のもとに、一人ひとりに合った治療を組み合わせる、「カスタマイズ治療」と呼ばれるオーダーメイドの治療です。肌のお悩みは一つでない方が多く、年齢を重ねるとともに、しわなどのトラブルも増えてくるでしょう。複数の肌トラブルの総合的な改善を図るために、肌全体の症状に対する施術を組み合わせます。また、肌のトラブルは表面に出ている一つの症状だけをケアすれば良いわけではありません。例えばしみのケアでも、肌の深いところにある基底層が整っていないと、ターンオーバーが崩れて有用性は半減します。肌の深い層からアプローチし、全体的な有用性の底上げも図るのです。肌の悩みが複数あり、どの処置を受けたら良いかわからない方などは、ぜひご相談ください。
ところで、先生はなぜ医師になったのですか? 皮膚科を選んだ理由は?
父が外科の医師で、実家で開業していました。救急指定されていた医院であったため、とても忙しく大変そうな父の姿を見て、最初は公認会計士などの道を考えていたのです。しかし、小さい頃から身近にあった医師という仕事が、自分には合っていたのでしょう。最終的には医師を志し、香川大学医学部への進学を決めました。皮膚科を選んだのは、自分自身も皮膚トラブルに悩んだ経験があり、皮膚やアレルギーに興味があったことと、お子さんから高齢者まで幅広い年代層に寄り添えると思ったからです。
先生の経歴を教えてください。

2016年に香川大学医学部を卒業後、東京慈恵会医科大学皮膚科学講座に入局し、同大学付属病院や東京逓信病院などに勤務しました。その頃は、悪性腫瘍といった重篤な症例について、診療や手術にたくさん携わっていましたね。一方で、医局在籍中の2021年に、山岸クリニック相模大野に皮膚科の非常勤医師として入職しました。他にも複数の地域のクリニックにも勤務し、幅広い患者さんのニーズに合わせ、一般皮膚科疾患を診てまいりました。特にレーザー治療は、私の得意とする分野です。
保険診療と自由診療を両立。受診しやすさにも配慮
開業の経緯を教えてください。

大学病院では一般的に、保険診療が中心です。しかし保険診療内の治療では、限界があるケースも往々にしてあるのです。大学病院勤務時代に、「自由診療の範囲の医療を提供したら、もっと改善が望めたかもしれないのに」という歯がゆい思いをすることが多くありました。例えばニキビの治療でも、保険診療内で使える薬の効果が望めない方や重症な方に、自由診療の選択肢を提案できないことがあったんです。また、ニキビ痕のケアやニキビ痕の赤みなどは自由診療ですが、お応えできないこともありました。開業すれば、保険診療と自由診療を取り扱って患者さんの幅広いニーズに応え、症状の改善に導けるまで責任を持てると考えるようになりました。そんな時、当ビル2階に物件の空きが出たのを知り、決断したのです。5階にある山岸クリニック相模大野は兄が開業しているクリニックなので、連携することもありますよ。
受診のしやすさにも配慮されているそうですね。
待っている時間のイライラを少しでも解消できるように、待ち時間短縮に配慮しました。当院は完全予約制で、予約はウェブやSNSから24時間可能です。ウェブ予約では、事前に問診票に答えられるので活用してください。診察開始前から医師が患者さんの状態を把握でき、患者さんは到着したら、すぐに診察に入ることができます。会計はクレジットカードを事前に登録していただければ自動引き落としができるので、診察後に処方箋を受け取ったらそのまま帰宅できますよ。院内での会計待ちの時間がない、そんなクリニックをめざしています。
皮膚疾患は、市販の薬で対応する方も多いですね。皮膚科を受診する目安を教えてください。

市販薬を使うほど悩んでいるのであれば、医療機関を受診してほしいと思います。皮膚疾患は鑑別が難しく、自己流の診断で適切でない市販薬を使い、トラブルを広げることもあります。できれば市販薬を使う前に早めに受診していただけると適切な診断ができて、患者さんに合う適切な薬を処方し、改善へと導くことができるでしょう。結局は、それが一番の近道だと思います。当院では今後、巻き爪など爪のトラブルに悩む患者さんにも対応するため、専門的な知識を持ったネイリストが担当するフットケアにも力を入れたいと計画を進めています。皮膚科領域は見た目に影響し、気持ちの面でも左右される症状が多いです。皆さんの人生をサポートする身近なかかりつけ医として、保険診療と自由診療を両立した幅広い診療メニューを携え、地域医療に貢献してまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/5mmまで:7150円、しわのケア/眉間:2万2000円~、AGAのケア/フィナステリド1ヶ月分28錠:6600円~