大屋 学 院長の独自取材記事
ベルウェルネス歯科 青葉台
(横浜市青葉区/青葉台駅)
最終更新日:2025/11/11
青葉台駅から徒歩5分のビル内にある「ベルウェルネス歯科 青葉台」。歯周病治療をはじめ幅広い歯科分野で研鑽を積んだ大屋学院長が、2024年7月にベルデンタルクリニックを引き継ぐ形でリニューアルオープンした。歯科用CTやデジタルエックス線検査装置、マイクロスコープなどの先進機器と大屋院長の専門的な知識を生かした診療を提供している。院内感染を防ぐために専門的に学んだ経験を生かした衛生管理も、同院の大きな特徴の一つ。「清潔に保たれた生涯健康なお口を守りたい」という同院の理念からは、患者への誠実な姿勢が伝わってくる。神奈川県、横浜市、青葉区の歯科医師会の活動も精力的に行い、10年後、20年後を見据えた長期的視点で診療に取り組む大屋院長から、同院の特徴や診療方針、歯科医療への思いについて話を聞いた。
(取材日2025年6月25日)
地域密着の歯科医療で健康かつ清潔な口腔を守りたい
こちらを継承されるまでの経歴を教えてください。

私は日本大学歯学部を卒業した後、日本大学歯学部付属歯科病院や神奈川県内の歯科医院で研鑽を積みました。歯科医師として診療に携わる中で、保険診療と自由診療の在り方に対して悩む部分もあったことから、大学院に入り、働きながら母校の細菌教室で歯周病菌について学びました。そうした学びを通じて、改めて「噛めるお口」と「衛生的な口腔環境」の大切さを実感し、自らの手で「地域を支える歯科医療」を実現したいという思いが強くなりました。「患者さんと、人として真摯に向き合いながら、歯科の正しい知識を共有し、一緒にお口の健康を守っていける場所をつくりたい」、そう考えるようになり、2020年に横浜市緑区で別の歯科医院を開業しました。
その後に、こちらを継承されたのですね。
以前の歯科医院が移転を余儀なくされ、移転先を探していた頃、当院の前身であるベルデンタルクリニックの先生が歯科医院を引き継ぐ人を探していらっしゃると聞きました。歯科医療に対する考え方に共感する部分も多かったことから、私の歯科医院の設備をこちらに移し、院内をリニューアルして今に至ります。初めはお悩みや痛みなどで来院される方がほとんどですが全体を検査すると歯周病など、ご本人が気づいていないさまざまな問題があることが多くあります。治療が終わったら状態の維持を図るために、定期的な通院をお勧めしています。昭和の時代は痛みに対しての治療を行う側面が強くありましたが、当院は予防をとても大切に考えています。口腔内の状態を患者さんと一緒に守るため、悪いところを治療しつつ、早期に発見して対応します。
こちらの診療方針を教えてください。

当院の診療方針は、「生涯、健康で清潔なお口を守ること」です。そのためには、歯周病の治療と予防歯科を中心とした継続的なケアが欠かせません。食べ物をきちんと噛んでおいしく食べるためには、ご自身の健康な歯が何より大切です。歯周病などで歯がグラグラしたまま放置されている方も少なくありませんが、たとえ歯を失った場合でも、入れ歯やインプラント、ブリッジなどを用いて「しっかり噛める」機能の回復をめざすことが重要だと考えています。また、口の中の細菌が誤嚥性肺炎の原因になったり、口腔内の炎症が全身の健康に影響を及ぼしたりすることもあります。治療にとどまらず、そういった情報も患者さんにきちんとお伝えしながら、一生を通じてお口の健康を支える存在でありたいと考えています。そのために、私自身も学びを続け、常により良い医療を提供できるよう努めてまいります。
安心できる環境で苦手意識を育てない小児歯科を
クリニックの特徴はどのようなところでしょうか。

当院は、安心して通える温かな歯科医院をめざし、診療環境や設備にこだわっています。全室個室でプライバシーに配慮し、換気設備も整えた診療室では、周囲を気にせずリラックスして治療を受けていただけると思います。モニターを用いた視覚的な説明や、長時間の治療に対応する個室の特別診療室もご用意。マイクロスコープや口腔内スキャナーなどの先進機器を活用し、歯をなるべく削らない精密な治療を行っています。小さなお子さんからご高齢の方まで、すべての世代に優しく丁寧な診療を提供できるよう努めています。
小児歯科にも積極的に取り組んでいらっしゃるのですね。
はい、小児歯科は私の得意分野の一つで、特にお子さん一人ひとりの気持ちに寄り添うことを大切にしています。歯科医院は、大人でも緊張する場所ですから、お子さんにとってはなおさら不安が大きいものです。だからこそ、「今日はこれができた」「先生と話せた」といった小さな成功体験を積み重ねることが、その子の自信につながります。治療そのものだけでなく、まずは「ここに来るのが怖くない」「先生と一緒なら頑張れる」と感じてもらえるよう、安心できる環境づくりを心がけています。また、親御さんにも不安や戸惑いがあることが多いため、「今日はできなかったけれど大丈夫ですよ」といった声かけを通じて、親子ともに前向きな気持ちで通っていただけるようサポートしています。そうした関わり方が、当院の小児歯科の特徴です。
お子さんの診療にあたって、特に大切にしていることや特徴について詳しく教えてください。

親御さんがお子さんの口の中に関われる期間というのは、実は意外と短く、思春期前の小学生くらいまでが大切な時期だと感じています。この時期に「お口の健康は自分で守るもの」という意識を持てるようになれば、その子は一生、歯で困らずに済む人生を送ることにつながります。一方で、その場しのぎの受診や、本人の気持ちが置き去りの治療では、将来のトラブルにつながることもあります。ですから、当院では、治療のステップを急がず、一人ひとりのペースに合わせて「今日はこれができたね」と進めていきます。椅子に座る、道具に触れる、口を開けるといった小さなステップをクリアするごとに、お子さん自身の意欲と理解が育っていきます。そうした丁寧な関わりが、自然と「歯医者が苦手じゃない子」を育て、笑顔で通院できるようになる大きなポイントだと考えています。
生活背景まで見つめ、連携を生かした歯科医療
先生が診療で大事にしていることは何でしょうか。

私が診療で大切にしているのは、患者さんにお口の状態を丁寧に伝え、患者さんの現在のお口の中の問題や将来の健康リスクなどに誠実に向き合うことです。ただ、患者さんにはそれぞれ生活の事情や気持ちがあります。忙しくて歯磨きができない日があるのも自然なこと。だからこそ、その背景にも配慮しながら、できることを一緒に考える姿勢を大切にしています。治療や予防に前向きに取り組んでいただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。患者さんに問題なく過ごしていただけることが、歯科医師として一番の喜びですね。もし私のご対応できる範疇を超えた治療が必要な場合には、信頼する医療機関をご紹介し、最善の道をともに考えていきます。そのような点より患者さんの将来を見据えたお口のライフプランをお伝えさせていただいております。
先生が取り組む地域活動について教えてください。
地域の皆さんに安心して受診いただけるよう、日々の診療に加えてさまざまな取り組みを行っています。その一つが、3ヵ月に1度の「入れ歯相談会」です。歯科技工士と連携し、保険診療・自由診療それぞれの特徴を丁寧にご説明しながら、患者さんの希望に寄り添った治療法を一緒に考えています。口腔と全身の健康の関係や、歯科治療に影響する薬の服用などについて理解を深め、医科と歯科をまたぐ課題についても背景や理由を丁寧に説明し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。今後も連携を深め、地域の皆さんにより良い医療を提供してまいります。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

地域の皆さんに安心して通っていただける「頼れる町の歯医者さん」をめざしています。年齢や体調を問わず一人ひとりに寄り添い、無理のないペースで適切なケアを提供しており、例えば抜歯が必要なときも、その方に合った進め方で丁寧な治療を心がけています。また、高齢の方のご家族には、口腔内の細菌が誤嚥性肺炎の原因になることを伝えるなど、口腔内の不衛生が全身に影響することから日々のケアの重要性を共有してきました。清潔なお口は全身の健康にもつながるため、丁寧な説明と情報発信を大切にしています。今後も歯科医師会などと連携し、地域の健康に貢献していきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~

