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藤田 泰弘 院長の独自取材記事

にじいろ歯科・矯正歯科クリニック

(岡山市北区/大安寺駅)

最終更新日:2024/10/02

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック main

「にじいろ歯科・矯正歯科クリニック」は、岡山市北区の県道61号(妹尾御津線)沿い、岡電バスの花尻入口・神道山線ききょう町停留所のすぐ近くにある。2024年6月に開業した同院は、童話の世界に登場しそうな三角屋根の建物が印象的だ。院内に足を踏み入れると、ナチュラルな内装に広い窓から明るい光が入る空間が広がり、丸く床をくり抜いたようなユニークなデザインのキッズルームが目を引く。「お子さんたちに楽しく通ってほしい」という藤田泰弘院長の思いが伝わるようだ。矯正歯科を専門分野としてきた妻の藤田綾子副院長とともに、虫歯や歯周病の治療から矯正歯科、インプラント治療など、幅広い歯科診療を提供し、特に子どもの食育や口腔育成、予防歯科など、口の健康を保つことで地域社会に貢献することに力を入れている。

(取材日2024年7月31日)

患者の未来を守り、子どもも楽しく受診できる環境を

なぜ歯科医師を志したのですか?

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック1

実は、最初の大学は農学系の学部に進学しました。ところが、就職先も決まっていた大学4年の時、親知らずが痛くなり、何日も我慢して耐えられなくなってから歯科医院に飛び込みました。すると、「なんで放っておいたんだ」と怒られると思いきや、「よく耐えて頑張ったな」と労ってもらえたんです。まず麻酔をしてもらいましたが、それ以上に歯科医師の言葉で不安から救われ、感激しました。それで、どうしても歯科医師になりたいと考えるようになり、編入の募集をしている歯学部を探して、岡山大学歯学部に入学しました。その経験から、診療する際には患者さんを治療するだけでなく、気持ちも楽にしてあげたいという思いで、言葉や対応に気を配り、ホスピタリティーを大切にしています。スタッフにも、「自分がされて嫌なことはせず、してもらってうれしいことをすることを主軸に行動するように」と、話しています。

どのような歯科にしたいですか?

クリニック名の「にじ」には、未来への架け橋という意味を込めました。「未来をつくる。未来をまもる。」をコンセプトに、「子どもの健やかな成長を促す」「失われた機能の回復を図り、豊かな生活につなげる」「歯並びの改善のための治療と心身の健康への寄与」を3本柱に据えて、食育や口腔育成の視点から子どもたちの成長を支援し、成人に対しては歯列矯正やインプラント治療など先を見越した診療を行い、患者さんの未来に貢献したいと考えています。

床を掘り下げたようなキッズルームなど、院内の設計にもこだわりが感じられます。

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック2

私自身、歯科医院が苦手だったので、子どもも大人も肩肘張らずに来院できるアットホームな空間にしたくて、カフェのようなナチュラルな内装にしました。待合室はリラックスできる雰囲気に、キッズルームは子どもたちが楽しめる絵本図書館のようにしたいと設計士さんにオーダーしました。キッズルームは絵本に加え、知的好奇心を刺激するおもちゃを置く、英語のアニメを流すなど、待ち時間を無駄にせず、成長に役立つような工夫をしています。また、キッズルームと診察室をひと続きの空間にして、遊びの延長で診察を受けられるようにしています。歯科治療に不慣れなお子さんは、まずはユニットに座ったり器具を口に入れたりして、「ごっこ遊び」で慣れてもらうことからスタートします。

矯正、食育、予防まで口を健やかに保つための歯科医療

小児歯科に力を入れているのですね。

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック3

私が子育てをする中で、命の入り口である口の健康や食の大切さを実感したことから、開業にあたり、小児歯科に力を入れようと考えました。乳幼児期の食習慣や生活習慣は、口の発育に影響を与えます。当院は、子育て支援型歯科医院をめざし、食育と口腔育成を重視した診療を提供しています。例えば、砂糖は歯に悪いだけでなく、将来的に生活習慣病の原因になりかねませんが、砂糖の甘さは習慣化しやすいため、特に3歳までは砂糖の摂取を控えて味覚を育てることをお勧めしています。乳幼児のうちは糖分は食材からの摂取で十分という考えからです。また、舌や口の周りの筋肉が適切に発育しないと、口呼吸や歯並びが悪くなる原因になることもあります。口呼吸は顔の骨格や噛み合わせにも悪影響を与えます。指しゃぶりや片側だけで噛む癖も、口元の骨格に影響します。

口腔機能には、矯正歯科も深く関わりますね。

ともに診療を行う妻は、10年以上のキャリアがある矯正歯科が専門分野で、私も矯正歯科のセミナーで指導した経験があることから、矯正歯科は当院の強みの一つです。子どもの場合は、永久歯が生える前から顎の成長を促すための矯正が可能です。装置を使って、歯の土台となる顎の成長を促進し、永久歯がきれいに並ぶように導いていく方法です。矯正装置には症状に応じてさまざまな種類があり、取り外しも可能です。永久歯が生えそろった後の年代からは、ワイヤー矯正が適用されます。ブラケットという小さな装置を歯の表面に取りつけ、そこにワイヤーを通し、歯を動かすよう図ります。見た目が気になる方には、白いワイヤーでの治療も可能です。また、歯並びの状態によっては、取り外し可能な透明なマウスピース型装置を用いた矯正にも対応しています。

小児歯科と矯正歯科の他に力を入れている分野はありますか?

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック4

当院では、虫歯や歯周病の治療など、一般的な歯科診療全般を行っていますが、そもそも治療の必要がないように、定期検診やメンテナンスで口の健康を保つことを重視しています。小児歯科に注力するのも、子どもの頃から歯科医院へ定期検診に通う習慣をつけてほしいという意図もあります。メンテナンスでは、虫歯、歯周病、力のバランスの3点をチェックします。食いしばりで歯や歯茎に力が加わると、歯が割れたり歯根にひびが入ったりして歯を失うリスクが高まりますが、無意識のことが多いため、力のバランスのチェックが重要なんです。しかしながら、虫歯や歯周病、不慮の事故などで歯を失うこともあります。そのような場合に、ブリッジ、入れ歯、インプラントといった選択肢から、患者さんのQOLを高めるための治療を提供することにも力を入れています。

診療や情報発信を通じて地域に貢献したい

診療の際に心がけていることを教えてください。

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック5

患者さんと接する際には、不安を取り除くお声がけをして、子どもの患者さんには親しみを感じてもらえるように心がけています。当院では、初診で緊急を要する場合以外は、すぐに治療を開始しません。まず診察し、診断結果をもとにお口の状態を説明し、治療の必要性の有無や将来起こりそうなトラブルについて、詳しくお伝えし、患者さんにご理解いただいた上で、治療計画を立てます。説明は、わかりやすい言葉を用いることに加え、できるだけ視覚情報で示すようにしています。例えば、当院では口腔内スキャナーを導入していますが、迅速かつ精密な型採りを行うことはもちろん、スキャンした画像をお見せしながら症状や治療内容を説明できるメリットがあります。また、歯磨き指導でも、まずご自分で磨いていただき、磨き残しが赤く染まる薬剤を使って「ここが磨けていませんね」と、歯科衛生士が指導し、受診するごとにステップアップをめざしていただきます。

今後の展望をお聞かせください。

SNSを活用したり、セミナーを開催して、食育や口の発育などの情報を積極的に発信し、地域の子育て支援をしていきたいです。例えば、育児書に「離乳食は何ヵ月から開始」と書いてあっても、月齢だけで判断せず、お子さんの発達段階に合わせる必要があります。他にもお口の中の癖が歯並びに影響したり口呼吸の原因になることもあるので、ご家庭で遊びながらできるトレーニングを紹介するなど、歯科にできることはたくさんあります。さらに、産婦人科さん、農家さん、保育士さんなど、地域のさまざまな方々と連携し外部講師としてお招きして、食育やベビーマッサージ、妊婦さんの体幹トレーニングなどのセミナーを開催したいと考えています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

藤田泰弘院長 にじいろ歯科・矯正歯科クリニック6

歯科医院は、痛いところがあるから行く場所と思っていませんか? でも、当院では、お口の健康を保つこと、予防を第一に考え、口の健康を保つために、3ヵ月に1度の定期検査でのメンテナンスとクリーニングをお勧めしています。まだまだ日本では定期検診で歯科医院に通う習慣がある方は少数ですが、欧米のように8~9割の方が定期的に受診していただくのが理想です。歯科として、地域の皆さんの健康や子育てに貢献していきたいと考えております。どんなお悩みでも気軽に投げかけていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/33万円、ワイヤー矯正/66万〜88万円、マウスピース型装置を用いた矯正/82万5000円、インプラント治療/38万5000円~55万円

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