鶴田 優希 院長の独自取材記事
渋谷あおぞらクリニック 美容外科・美容皮膚科
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2024/10/07
東京渋谷・道玄坂に立つビル6階にあるのが「渋谷あおぞらクリニック 美容外科・美容皮膚科」だ。エントランスを入ると外の雑踏とは別世界のシックで品のある空間が広がっている。ここは女性たちのさまざまな美容的な悩みに寄り添う医療を提供していきたいと鶴田優希院長が開業。それまで夫婦で診療をしていた板橋にある「あおぞらクリニック眼科 形成外科」の2院目となるクリニックだ。鶴田院長は、東京大学医学部卒業後、がん研究会有明病院形成外科で乳がんなど腫瘍切除後のさまざまな再建手術や治療の経験を豊富に積み重ねてきている。それらの経験を生かしながら女性の美容的や悩みやデリケートゾーンの困り事まで幅広く対応している。鶴田院長に診療の特徴などについて聞いた。
(取材日2024年9月13日)
女性に寄り添う医療を提供。デリケートな悩みにも対応
開業の経緯について教えてください。
これまで東京・板橋で「あおぞらクリニック眼科 形成外科」を開業していました。そこはワンフロアで、私が形成外科と美容外科、夫が眼科を診療していたのですが、おかげさまで患者さんも増えて手狭になってきました。患者さんの層も診療科ごとに異なり、眼科は小さなお子さんからご高齢の方まで幅広く、一方、形成外科や美容外科ではさまざまな女性特有の悩みを抱えた方々が中心です。そのような女性にとって少し受診しにくいのではないか、もう少しゆったりとした雰囲気で受診していただきたいと思い、美容外科の新しいクリニックを開業しました。それまで私のもとには地方から来られる方も多く、都心寄りでターミナル駅の近くが良いと考えていたところ、この場所が見つかりました。ここは渋谷駅からも近く遠方の方も通いやすいと思います。
院内の造りなど、どんな点を工夫されたのでしょうか。
キラキラした感じではなく、院内全体を品のある空間になるよう工夫しました。オフホワイトを基調にして、床や各部屋の扉も木目を生かした造りを選びました。患者さんには長年悩んできた方もいらっしゃいますし、初めての受診で緊張されている方もお越しくださると思います。そんな方々の緊張が和らいで、リラックスしてお話しできるよう、プライバシーにも配慮しています。院内にはきれいなタイル張りの洗面室や、手術室も設置しています。
こちらのクリニックのコンセプトについてお聞かせください。
患者さん一人ひとりに寄り添う医療、そして品質にこだわった医療を提供することです。美容医療では品質にこだわった医療、エステではなく、医療として安心できるものを適正価格で提供するようにしています。なかなか人に相談できずにいるデリケートゾーンの悩みにも対応している点が当院の大きな特徴です。実は尿漏れや性交痛など、女性は性器のことで悩んでいる方が多くニーズも高いのですが、そのようなことを相談できるクリニックが少ないのですね。
ヒアリングを重視して患者の悩みを丁寧に聞く
先生のご経歴について教えてください。
東京大学医学部を卒業して東京都健康長寿医療センターで研修後、がん研究会有明病院形成外科や自治医科大学附属さいたま医療センター形成外科で、乳がんの手術後の乳房再建手術など、さまざまな腫瘍摘出後の再建手術や治療に携わってきました。再建手術はきれいな形作りやデザインに携われる点で、自身に合っていると感じました。乳がんの患者さんは50~60代の方が多いですが、中には自分と世代が近い患者さんもいて、決して他人事とは思えなかったのですね。そんな中、さまざまな悩みを持つ女性の患者さんにもっと寄り添った医療を提供していきたいと考えるようになったんです。女性の悩みには繊細なことも多く、誰にも言えないような悩みを抱えている方も多いのです。それで、より幅広い方々の悩みに応えられるよう、美容クリニックなどで美容医療や婦人科形成について研鑽を重ねてきました。
診療の際、どのようなことを大切にしていますか。
診療ではヒアリングを一番重視しています。患者さんが何に一番悩んでいるのか、カウンセリングに時間をかけてお話を聞いています。患者さんはその症状があるのは自分だけだと思って不安を抱えていることも多いので、診察の時には、以前、同じような症例があってこんな治療をしましたよ、とお話しすることも多いです。SNSでの情報発信も積極的に行っていますが、医師の顔が見えるという狙いがあるとともに、こんな症状にはこんな治療があるということを広く知ってほしい期待もあります。例えばご高齢になると尿漏れや性交痛などの症状が出てきます。これらの症状は実は治療の方法があることを知らずに悩んでいる方も多いのです。もう一つ大切にしているのは、医療の安全性への配慮です。医療機器を導入する際も、その機器を用いた治療について海外の論文をよく読んで、信頼できる機器のみを選択しています。
スタッフさんも若い方が多いですね。
スタッフは20代後半から30代とほぼみんな同世代です。もう一人の女性医師も小さいお子さんがいて、私も出産したばかり。ですので、お互い協力しながら診療と育児を両立させています。クリニックの企画などを考える時は、私が上から決めるのではなく、スタッフの声を聞きながらみんなで決めています。スタッフ同士仲が良いので、その和やかな雰囲気が患者さんにも伝わればいいなと思っています。
形成外科や美容外科は人を救うことにつながる医療
美容皮膚科や美容外科に行こうかどうか考えている人に、何かアドバイスはありますか。
美容皮膚科や美容外科について、キラキラしたイメージや怖いイメージを持っていて受診をためらう人もいるかもしれません。ですが、当院ではそのようなことはまったくなく、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添いながら診察しています。患者さんの悩みはそれぞれで、例えばこの一つのほくろさえなければハッピーな気持ちになれるのに、と思っている方もいるでしょう。その悩みの解消につなげるのが形成外科や美容皮膚科で、人の気持ちを救い得る医療だと思います。患者さんの中には、長年、女性器のことでずっと悩んでいて、医師にその悩みを全部吐き出し気分がすっかり晴れたら、何もしない選択をされたっていいのです。そんな患者さんばかりでは経営的には困るのですが、でも、そんな患者さんがたまにはいてもいいのかなと思っています。ですので、何か悩んでいることがあれば、気軽に相談に来ていただきたいですね。
そもそも先生は、なぜ医師をめざされたのですか? 形成外科をご専門に選ばれた理由もお聞かせください。
もともと人としゃべるのが好きだったことと、物事を探求することが好きだったからです。形成外科を選んだのは、外科手術を終えた後、皮膚の表面をきれいに導いたり、形の再建を図ったりする点に魅力を感じました。例えば乳がんの治療で、がんを摘出できたらそれで良いのかと考えた場合、患者さんは元どおりのきれいな形に戻したいと思うでしょう。形成外科は、何か手術や治療を受けた方のその後の人生を支えるための領域だと思ったのです。さらに形成外科は磨かれた技術力が必要不可欠です。例えば、子どもの顔のケガでは、ほんの少しでも傷痕が残らないようきれいな治療をめざしますし、治療や手術の対象となる部位も全身に及びます。そんな形成外科での経験を、当院の診療でも生かしていきたいと思っています。
では今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。
患者さん方には気軽にそして長く通っていただきたいと思っています。例えば美容室のような感覚で通っていただきたいですね。最初は小さな悩みで受診して、そこで信頼していただいて、いろいろな悩みやなかなか他人に言えない相談などもしていただければと思います。医師になって6年くらいたちますが、ずっとお付き合いの続いている方も多く、最初はお子さんが小学生だったのに、今は中学生になったという方もいます。当院でも患者さんお一人お一人に信頼していただいて長いお付き合いになるよう、より品質にこだわった形成外科や美容医療の提供に努めていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは脱毛1部位/9800円~