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高橋 剛士 院長の独自取材記事

わらび内科・循環器内科クリニック

(蕨市/蕨駅)

最終更新日:2025/08/21

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック main

「重症になる前に未病の段階で適切に関わることが大事だと思っています」と話すのは、大学病院や総合病院で循環器の重症患者を多数診療してきた経験を持つ高橋剛士院長。地域住民が健康で長生きできるようにとの思いで、2024年に「わらび内科・循環器内科クリニック」を開業した。住宅街のショッピングモール内、広い駐車場に面した立地にこだわったのは、通いやすさを追求したからだ。週7日診療を実現し、車でさっと立ち寄れる環境を整えている。落ち着いた物腰で患者の話にじっくり耳を傾け、専門用語を使わず丁寧に説明する姿勢が印象的だ。「発熱患者を診るのは地域のかかりつけクリニックとしての責任」と語り、多忙な中でも患者の健康意識向上のためブログ更新も行うなど、努力家の一面も。そんな高橋院長に話を聞いた。

(取材日2025年7月15日)

通いやすさを追求した地域密着の診療体制

ショッピングモール内という立地を選んだ理由を教えてください。

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック1

今までの経験からさまざま比較検討してこの立地に決めました。循環器内科で急性期治療に従事する中で、重症化する前の未病段階できちんと管理できていれば良いほうに向かうのにと常に感じていました。ですから、比較的若い年齢層が多いエリアで、その方々の病気を未然に防ぎたいと考えたんです。また、循環器内科は心筋梗塞や不整脈発作の方が来られることが多いので、救急車が目の前につけられ、駐車場から入り口まで数歩で入れるというアクセスの良さは重要でした。都内の物件も検討しましたが、駅近くは奥まっていたり2階だったり駐車場がなかったり……。車社会の中で駐車場があることは絶対条件でしたし、ランドマーク的な場所でわかりやすいことも大切だと思い、この場所に決めました。

週7日診療を実現されているそうですね。

土日しか休みがない方が多いので、週末にも診療を受けられるようにしたかったんです。循環器の病気はいつ発作が出るかわからないので、すぐ相談できる場所があるべきだと。また、大きな病院に行くほどではないけれど、大きな病院しか開いてないから行かざるを得ないという状況を少しでも減らせればという思いもありました。私自身、病院で働いていた時に、医師の負担や患者さんの手間を身をもって感じていたので、少しでもその負担を軽くしたいという思いもありました。体力が続く限り週7でやろうと思っています。水曜、土曜、日曜も非常勤の先生と協力しながら診療しています。

どのような患者さんが来院されていますか?

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック2

都内で働いてきた私にとって、埼玉での診療は初めてなのですが、このエリアは都内で勤務されてる方が多いベッドタウンでもあるので、土日は特に仕事で普段来られない方が多数来院されています。生活習慣病の方や不整脈などの循環器疾患の方も多いですし、健康意識は高いと思います。健診結果に気になる数値があったり、ちょっとした体調の変化をきっかけに受診される方も少なくありません。当院は大通りから一本入った住宅街にありながら、ショッピングモールというわかりやすい場所なので、買い物ついでに寄れるのも良いようです。

日本循環器学会循環器専門医として幅広い診療を展開

循環器内科を専門にされた経緯を教えてください。

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック3

研修医の頃、循環器内科での勤務初日にすごく具合の悪い心筋梗塞の方が来られたのですが、循環器内科の先生方が迅速に治療する姿を見て、純粋に「かっこいいな」と思ったんです。循環器疾患は医師の適切な対応によって左右される部分が多いと感じ、そのスピード感に惹かれました。見方を変えれば、それだけ責任が重いともいえますが、だからこそ、自分に課せられた役割を全うできたら大きなやりがいにつながるのではないかなと。それに大変なことも多いだけに、患者さんに感謝されたらやっぱりうれしいですから。ちなみに、学んでいた大学では、循環器内科の医師も呼吸器内科と消化器内科を1年間ローテーションするので、胃カメラや気管支鏡を扱う経験もしています。それが今すごく生きているなと感じていて、あらゆる視点から診る総合内科的な診療も可能になっています。

実際にこちらのクリニックでは幅広く対応されていますね。

そうですね。当院では「健康で若々しく長生きする」を理念に掲げ、重症化する前に防ぐはもちろんのこと、患者さんが自分らしく、健康的に日々の生活を楽しめるよう、健康寿命の延伸をめざしています。そのため、日常のちょっとした体調の変化や異常を見逃さず、早期に適切な治療を行える体制づくりに力を入れております。循環器内科の専門的な診療に加え、総合内科的な視点から幅広い健康のお悩みに対応し、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。

具体的にどのように治療されているのでしょうか。

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック4

生活習慣病については、投薬が必要な人と不要な人の見極めをしっかり行い、不要な人には栄養指導と月ごとのフォローで対応しています。必要な人にはなんとなくではなく、科学的なエビデンスを必ず説明して納得いただいた上で治療します。循環器疾患についてはCTやMRI、カテーテル以外はほぼ院内で完結でき、臨床検査技師も来ています。今年の10月からは胃カメラ検査を開始予定です。ピロリ菌など胃がんリスクの早期発見や、循環器以外のアプローチも今以上に幅を広げていきたいと考えています。

発熱時の外来についてはどのようにお考えですか?

発熱対応は地域のクリニックとしての責任だと考え、外来を設けています。急な発熱で困っている時にすぐに相談できる場所があれば、地域の皆さんにも安心していただけると考えています。コロナ禍の後に開業したこともあり、感染症対策に対する皆さんの意識も考慮して、発熱者用の別室を設け、動線も工夫しました。一度根づいた発熱の有無により空間を分けるという意識は変えづらいと思うので、呼び出しブザーを置き時間も区切って対応しています。ウェブ予約が多いですが、直接来られてもお断りすることはありません。幸い広い駐車場があるので、枠がいっぱいでも車で待機してもらったり、商業施設内で待ってもらったりして、時間になったらブザーでお呼びするという形を取っています。

患者に寄り添う診療姿勢と情報発信

診療時にどのような工夫をされていますか?

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック5

循環器の病気は目に見えないものが多いので、図や絵を使ってわかりやすく説明するようにしています。専門用語はなるべく使わず、誰でも理解できる言葉で丁寧に説明することを心がけています。薬が必要な方には、なぜ必要なのかをしっかり理解してもらうことで、途中でやめてしまうことを防ぐことに注力しています。だからこそ最初の1〜2回の印象がすべてだと思って、初回の診察には時間をかけて、納得いただけるよう努めています。患者さんとの対応で気をつけているのは不快感を抱かせないこと。これはスタッフ全体でも大事にしています。当然具合が悪い方が多いので、配慮しながら丁寧さと安心感を与えることを大事に診察しています。

ブログなどの情報発信にも力を入れているそうですね。

月に最低2本、多ければ3、4本のブログを更新していて、1年間で24本を超えました。大変ですが、ブログを見て来院される方もいらっしゃいますので頑張っています。何げなく読んだ記事が、病気への理解や予防のきっかけになればうれしいです。最近はSNSも始めて、クリニックのスタンスや雰囲気を知ってもらえるようにしています。少しでも地域の方々が医療、クリニックと距離が縮まるように工夫していきたいですね。

最後に地域の方へメッセージをお願いします。

高橋剛士院長 わらび内科・循環器内科クリニック6

当院は週7日診療を行っており、診療時間も長めです。困ったときはもちろん、「どこに行けばいいかわからない」「大きな病院はちょっとハードルが高い」と感じるときにも、どうぞ気軽にお電話ください。症状がはっきりしない場合でも、健康相談から皮膚のトラブルまで、ファミリークリニックのような形で幅広く対応しています。専門外の領域においてもできる限り診させていただきます。また、周辺の医療機関とも連携を取りながら、必要に応じて適切な医療につなげる体制を整えています。「ここに来て少し気持ちが楽になった」「心が軽くなった」と感じていただけるような場所でありたい。そんな思いを胸に、これからも地域の皆さんの健康を支えるために、一歩一歩、邁進してまいります。

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