見た目だけでなく、健康増進にもつながる
小児と成人の歯列矯正
調布歯科・矯正歯科
(調布市/調布駅)
最終更新日:2024/12/10


- 自由診療
マウスピース型装置を用いた矯正の登場により、矯正が身近になった昨今。長年気になっていた歯並びを整えたいと思う反面、決して低くない費用に二の足を踏んでいる人も少なくないだろう。しかし、矯正は見た目だけでなく、口腔内の環境や全身の健康につながるものだと聞けばどうだろうか。それは大人だけでなく、小児にも当てはまるとしたら、矯正の必要性を強く意識せずにはいられない。京王線・調布駅から徒歩2分のところにある「調布歯科・矯正歯科」は、矯正を専門的に行う歯科医師が丁寧なカウンセリングと精度の高い矯正の提供に努めている。そんな同院で矯正を担当する坂本麻由里先生に、小児と成人の矯正について詳しく聞いた。
(取材日2024年11月12日)
目次
矯正方法は十人十色。一人で考えすぎる前に、歯科医師に相談することが一番の近道
- Qまずは先生がお考えになる歯列矯正の目的を教えてください。
-
A
▲専門性の高い矯正治療を得意とする坂本先生
歯列矯正には大きく分けて3つの目的があります。まずは、見た目の向上です。矯正治療を望む患者さんに最も多い目的でしょう。2つ目は、手入れをしやすくすることです。歯並びが悪いと歯磨きがしにくく、磨き残しの原因となります。3つ目は機能の改善です。歯並びが整えば、噛み合わせの改善も期待できます。食べ物をしっかり噛んですりつぶせるようになることは、全身の健康の向上にも寄与するのです。私たち歯科医師の立場では、見た目の向上だけでなく、2つ目と3つ目の目的が重要になります。見た目を気にしない方でも、普段の生活で噛みにくさや歯磨きのやりにくさを感じていたら、矯正治療を検討してもいいかもしれません。
- Q小児の矯正について教えてください。
-
A
▲プライバシーに配慮した個室の診察室
小児矯正では、歯並びと同時に骨格バランスを整えることも矯正の目的になります。いわゆる「出っ歯」と呼ばれる上顎前突や、反対咬合、顎が左右にずれているなど、これらの原因の一つには骨格が関係しています。小児の矯正器具は種類が豊富で、例えば同じ骨格へのアプローチでも、つけたままにするタイプと取り外せるタイプがあります。どれを使うかは、矯正の内容と本人の性質を踏まえながら、親御さんと相談して決めることが多いですね。小児矯正は小学1年生頃から始めることが多く、大人の歯が生えそろうまでが適齢です。成人矯正で抜歯をするリスクを減らすという意味でも、骨格を整えるという目的を持つ小児矯正の意義は大きいといえます。
- Q成人の矯正について教えてください。
-
A
▲一人ひとりに合った矯正のメリット・デメリットを説明している
成人の矯正では、ワイヤーを使った矯正と、マウスピース型装置を用いた矯正の2つの選択肢があります。どちらを使うかは、患者さんのお口の状態や希望によって異なります。大切なのは、患者さんが矯正を続けられるかどうかです。それぞれのメリット・デメリットを歯科医師からの説明でご理解いただき、ご自分が続けられる方法を選択してください。矯正を始める年齢に制限はありません。しかし、年齢が上がるにつれ、顎の骨が痩せて歯茎が下がるなどのリスクは高まります。また、インプラント治療と矯正を検討している方は、矯正の検討を先に行うのがいいでしょう。インプラントは矯正で動かせないため、治療の前に矯正を行う必要があります。
- Qこちらではどのような矯正を行っていますか?
-
A
▲患者の不安を解消するため、緻密な治療計画を練る
当院でまず行うのは、60分のカウンセリングです。お口の中を見て、患者さんのご希望をお聞きします。カウンセリングで治療の大まかな方向性や費用感をお伝えしご納得いただいた場合、次に行うのは詳しい検査です。検査結果から診断を行い、患者さんの希望にできるだけ沿う矯正プランを検討します。当院の大きな特徴は、所属しているグループ全体で矯正を専門的に行う歯科医師が複数人在籍していることです。難症例など判断に迷うときには、ほかの歯科医師に相談しそれぞれの知見から解決策を考えます。1人の歯科医師が考えられることには限界があるので、多数の歯科医師が関わるというのは患者さんにとっても、大きなメリットになるでしょう。
- Q矯正を受ける上で留意するべきポイントを教えてください。
-
A
▲矯正を続けやすいようこまやかなサポートを行う
矯正を行うにあたっては、虫歯や歯周病がないことが大切です。使う矯正器具にもよりますが、矯正を始めたら虫歯や歯周病の治療を並行して行うのは難しくなります。矯正期間は数年に及ぶため、矯正に専念できる口腔内の環境を整えてから始めましょう。矯正中は歯磨きが特に重要です。もともと歯磨きが苦手な方は、歯科医院でこまめにクリーニングを受けることで予防につなげていきましょう。また、無意識に口が開いてしまうとか、舌の位置が悪いという癖を持っている方は、矯正期間中に癖を直すトレーニングも必要です。悪習癖があると、矯正後に歯並びが元に戻りやすくなってしまいます。
自由診療費用の目安
自由診療とは【成人矯正】歯列矯正/89万9250円~、マウスピース型装置を用いた矯正/98万250円~【小児矯正】床矯正/47万3000円、リンガルアーチ矯正/47万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。