早期発見が重要な泌尿器疾患
すべての人にとって身近な診療科に
亀戸あしかりクリニック
(江東区/亀戸駅)
最終更新日:2025/01/15


- 保険診療
私たちの生活とは切り離せない尿。日や体調によって変化し、「おや?」と気になる時も少なくない。中には、頻尿や残尿に悩まされていながら「年のせい」と放置してしまっている人もいるのではないだろうか?「亀戸あしかりクリニック」では、泌尿器疾患の治療や排尿に関する悩みの解決を通じて、患者のQOLの向上をめざしている。臨床医として数多くの患者と向き合ってきた芦苅大作院長は「泌尿器科に対して恥ずかしさや抵抗感があるかもしれませんが、専門の医師による診療で、患者さん自身も大丈夫かどうかを確認するための場所だと思っていただきたいですね」と笑顔で語る。芦苅院長に泌尿器科のかかり方や相談の多い疾患、クリニックの診療の特徴など話を聞いた。
(取材日2024年12月16日)
目次
毎日の尿は健康のバロメーター。尿や膀胱に少しでも違和感を感じたら、気軽に泌尿器科に相談を
- Q泌尿器科は、どのような時に受診したら良いでしょうか?
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A
▲どんな症状でも気軽に相談できる亀戸あしかりクリニック
トイレというのは年齢や性別に関わらず、すべての人が毎日行うものです。そのため、尿や便に変化が現れたら、それは何らかの不調のサインかもしれません。泌尿器科では、そんな尿や膀胱に関するさまざまな悩みに対応しています。例えば、尿の色やにおいが変、回数が多いあるいは少ない、尿が出しにくい、排尿時に痛みがあるなど、ちょっとした違和感でも「いつもと違うな」と思ったら、泌尿器科に相談してください。特に血尿が出た場合には、膀胱や腎臓に重大な病気が潜んでいる可能性がありますので、迷わず受診しましょう。最初の受診の際には尿検査を行うので、尿がたまった状態で来ていただければと思います。
- Q具体的な疾患について教えてください。
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A
▲問診で患者の悩みや症状、生活スタイルまでをしっかり聞く
女性に多いのは、細菌が膀胱内に入ることで炎症を起こす「膀胱炎」です。膀胱炎になると、頻尿や排尿時に痛みを感じる、残尿感といった症状が現れます。出産後の女性や高齢の方に多いのが、ふとしたタイミングで尿が漏れてしまう「尿失禁」です。一方で男性は、膀胱の下にある前立腺が年とともに肥大し、尿道が圧迫され排尿がしづらくなったり、頻尿になったりする「前立腺肥大症」のご相談が多いです。そして、我慢できない尿意に突然襲われ、トイレが近くなる「過活動膀胱」という疾患については、男女問わず若年者も含め多くの人が一度は自覚したことがあると言われている疾患です。
- Qこれらの疾患はどのように検査・治療を行うのですか?
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A
▲患者の悩みを聞いてさまざまな検査を行う
まずは尿検査を行い、問診でお悩みの症状や普段のトイレの習慣、飲水量、生活スタイルについて詳しく話を伺います。その後、腹部や腎臓のエコーを通じて原因を探ります。膀胱がんが疑われる場合には、尿に含まれる細胞からがん細胞を探す「尿細胞診」という検査を行うこともあります。泌尿器科の疾患は、基本的に初期段階であれば内服薬や漢方による治療が可能です。中でも膀胱炎については、尿の培養検査でどのような菌が原因なのかを調べ、その菌に効果が望める抗生剤を使用することで、再発防止を図ることが重要です。疾患によっては、膀胱内に直接薬を注入する方法や重症化すると手術が必要になる場合もあります。
- Q疾患を予防、または早期発見するためにできることはありますか?
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A
▲早期検査早期発見が大事な泌尿器科
日頃から水分をしっかり取って、トイレを我慢しすぎないことですね。それによって、膀胱や尿路の環境を良い状態に保ってあげましょう。膀胱や排尿に違和感がある時こそ、つらいですが水分を取ってきちんとトイレに行くようにしてください。何よりも大切なのは、少しでも変だなと感じたらできるだけ早く泌尿器科に相談することです。たとえ同じ疾患であっても、症状や痛みの程度は千差万別。膀胱炎だと思って受診したら実は膀胱がんだった、という場合も考えられます。インターネット上の情報や人から聞いた知識で「自分は〇〇だから大丈夫だろう」と思わずに、医療機関で適切な診断を受けるようにしてください。
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
▲大丈夫であることを確認しに来てほしいと話す芦苅院長
私はこれまで、前立腺疾患や排尿障害を専門診療及び研究を続けてきました。大学病院時代には、「もっと早く病気を見つけて治療できていたら」と感じる患者さんも多くいました。そうした経験と積み重ねてきた技術を生かして、泌尿器に潜むがんをはじめとした大きな病気を見逃さないよう努めています。また糖尿病内科を兼ねているのも当院の強みの一つ。糖尿病の治療をしていると、薬の影響で膀胱炎を繰り返しやすくなってしまうなど、実は泌尿器科とは深い関わりのある病気でもあるんです。糖尿病のコントロールをしながら、泌尿器疾患の治療や泌尿器の合併症が起きないようサポートしていきますので、もしお困りの方がいましたらご相談ください。