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妹尾 孝浩 院長の独自取材記事

武蔵小杉せのお内科クリニック

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2025/06/24

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック main

武蔵小杉駅から徒歩2分。買い物やレジャーを楽しめる人気スポットでありつつ、緑豊かな街並みの一角に「武蔵小杉せのお内科クリニック」はある。2024年6月に開業した妹尾孝浩院長は、杏林大学卒業後、大規模病院で糖尿病・内分泌・消化器内科を専門に研鑽を積んだ。現在も横須賀と安房の医療機関で勤務を続け、医師不足の地域医療を支えている。「なんでも診る」「断らない」というスタンスを貫く妹尾院長。その診療は、患者の話をじっくり聞き「ホストに徹する」スタイルだ。内視鏡検査では患者の不安を取り除くことを第一に、糖尿病治療では生活スタイルに合わせた対応を心がける。スポーツ貧血や小児の成長ホルモン治療など、患者の困り事を起点に診療分野を広げてきた。「断らない医療」にかける信念について話を聞いた。

(取材日2025年5月26日)

武蔵小杉で実践する「断らない医療」への思い

なぜ武蔵小杉でクリニックを開業されたのですか?

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック1

実は偶然の出会いがきっかけでした。当初は出身地である東京の調布周辺で開業を考えていたのですが、なかなか良い物件が見つからなかったんです。そんな時、たまたまこちらを見つけました。訪れてみると、駅前は緑もあって非常にキレイな街並みで、お店もたくさんあって活気がある。施設も比較的キレイで、「ここでやってみたい」と思ったんです。実際に開業してみて、交通の利便性も高く、本当に良い場所だったと実感しています。

現在も横須賀と安房で勤務を続けていらっしゃるそうですが、なぜですか?

横須賀も安房も深刻な医師不足に直面している地域なんです。特に安房は「後ろがいない」、つまり二次医療・三次医療を担う医療機関がほとんどない状況です。私がいなくなると、他の先生方の負担が大幅に増えてしまいますし、専門家も少ないため、今の段階では離れることができません。一方、横須賀では二次・三次医療機関への負担を減らすため、できるだけ一次医療で対応するよう心がけています。武蔵小杉でも休日診療所の大行列を見て、同じような貢献ができればと考えました。横須賀や安房と当院とを行き来するのは距離的には大変ですが、各地域で流行する疾患は同じことが多く、その経験を相互に生かせるメリットもあります。安房では専門外の婦人科的な相談が来ることもあり、そうした幅広い経験が当院の診療にも役立っているんです。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック2

基本的には「今流行している疾患」での受診が圧倒的に多いですね。インフルエンザの時期はインフルエンザ、花粉症の季節は花粉症、最近では胃腸炎が流行っています。ただ、私は「かかりつけ医」というよりも「なんでも診る」というスタンスで診療しています。どんな症状でも断らないことを心がけているんです。これは横須賀や安房での経験も影響していると思います。医療機関が限られている地域では、患者さんを断ることができませんから。また、慢性疾患では糖尿病の患者さんも多く、その方々の生活スタイルに合わせた治療を提供しています。実際に来院される患者さんの7割は女性で、幅広い年齢層の方々に利用していただいています。

内視鏡検査や糖尿病治療など専門性の高い医療を提供

消化器内科がご専門で、内視鏡検査も強みの一つと伺いました。検査ではどのような工夫をされていますか?

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック3

内視鏡検査は、患者さんにとっては大きな不安を伴うものです。まず基本的には「不安を取っていく」ことを最優先に考えています。患者さんの負担を極力なくすため、鎮静剤を使うかどうか、どんな下剤を使うかなど、すべて患者さんに合わせたオーダーメイドの検査を心がけています。実は当院では、他のクリニックで検査ができないと言われた患者さんも受け入れているんです。例えば何十年も続く慢性的な便秘で、リスクが高くて検査できないと断られた方々です。横須賀で便秘症の専門の先生と連携していた経験を生かし、そうした難しいケースにも対応しています。内視鏡の検査担当には女性もおり、女性の患者さんにも安心して検査を受けていただけるよう環境を整えています。

もう一つのご専門である糖尿病治療で大切にしていることを教えてください。

私が最も重視しているのは、患者さんの生活スタイルです。例えば、忙しくて1日1回しか薬を飲めない方もいらっしゃいます。そうした個々の生活スタイルに合った治療を提案することが大切だと考えています。ただし、患者さんの生活スタイルを知るためには、じっくりと話を聞く必要があります。最初はある程度長く時間をかけて、どういうスタイルで生活しているのか、どういうふうに動いているのか、どういうものを食べるのかを詳しく伺います。引き出すまでが重要で、引き出すことができればそこから一緒に考えていけるんです。

スポーツ貧血や小児の成長ホルモン治療も行っているそうですね。

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック4

はい、これらは患者さんのニーズから始まった診療です。特にスポーツ貧血の患者さんが多いですね。スポーツ貧血とは、長距離走やバスケットボールなど、足の裏で血球をつぶして慢性的に貧血になってしまうというものです。以前、駅伝競走の大きな大会への出場をめざす高校生や中学生を診ていた経験があり、鉄や亜鉛などの成分を適正に補充して、運動に必要な高い水準まで改善するサポートをしています。小児の成長ホルモン治療を始めたきっかけは、たまたま低身長で亜鉛不足のお子さんが来院され、治療を希望されたことでした。大学病院時代に内分泌を専門にしていた経験を生かし、保険診療・自由診療問わず対応しています。患者さんの困り事を聞いて、それを調べて対応する。こうして診療内容がどんどん広がっています。

患者に心地良く帰ってもらうため「ホスト」に徹する

診療で心がけていることを教えてください。

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック5

診療時は「ホストに徹する」ことを心がけています。これは患者さんの話をよく聞き、相槌を打ち、帰る間際に何か一言添えるというスタイルです。ホストというと誤解されるかもしれませんが、要はサービス業として、患者さんに少しでも心地良く帰っていただきたいという思いなんです。医師である前に一人の人間として、患者さんと向き合うことが大切だと考えています。そうすることで、患者さんが気持ち良く話せて、いい治療につながると信じています。

ホームページもとても充実していますね。情報発信にも力を入れていらっしゃるのでしょうか?

ありがとうございます。実は私、ああいうページを作るのが好きで、プランニングを含めてかなり力を入れています。読み物記事を多く掲載し、いろいろな視点から病気や治療について丁寧に解説していますので、患者さんに安心感を感じていただけたらうれしいですね。最近はホームページを見た方から、お問い合わせいただくことも多いんですよ。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

妹尾孝浩院長 武蔵小杉せのお内科クリニック6

私は消化器内科や糖尿病・内分泌内科の専門家ではありますが、専門家である前に一人の医師です。可能な限りお断りすることはしたくない。これが医師としての使命だと思っています。専門外のことも含めて、ある程度のところまではしっかり診させていただきますし、どこの科にかかったらいいかわからないという方も含めて、しっかり受け入れて納得していただければと思っています。これからも「なんでも診る」というスタンスは変わりません。すべての方に対応できるよう努めていますので、どんな症状でもまずはご相談ください。武蔵小杉というすてきな場所で、地域の皆さんの健康を支える存在でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成長ホルモン治療/4万円~

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