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林 智恵 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科ともえクリニック

(北区/王子駅)

最終更新日:2024/08/26

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック main

かわいらしい緑色の親子ゾウのロゴマークが印象的な「耳鼻咽喉科ともえクリニック」。「子どもも大人もさまざまな年代の悩みに寄り添いたい、そして子どもが大好きなんです」と話す林智恵(はやし・ともえ)院長の朗らかな笑顔が、このロゴマークにしっかりとリンクする。埼玉医科大学病院や板橋中央総合病院などで難易度の高い手術や外来を長年にわたり経験し、それを生かした専門性の高い検査や治療の提供に努めている。同時に、どんなことでも相談できそうな安心感を兼ね備えているのは、林院長の人柄もあるだろう。「長年お世話になった地元に貢献したい」という思いで開業に至ったという林院長に、クリニックの診療についてたくさんの話を聞かせてもらった。

(取材日2024年7月30日)

耳、鼻、喉の疾患を幅広く診療

先生はこのエリアになじみがあって開業地に選ばれたそうですね。

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック1

はい、私は北区豊島で生まれ育ったので、自分の地元に貢献したいという思いでこの場所に開業しました。私の父も近くで歯科医院を長年やっていて、昔は祖父母も付近の商店街で薬局を営んでいたんです。昔から私を知っている人が当院に来院して、「大きくなったねえ」と声をかけてくれることもありますよ。このエリアには小児科や皮膚科はありますが、耳鼻咽喉科は少なかったようです。長い時間をかけて遠くの耳鼻咽喉科に通っていた高齢の方が「このクリニックができてくれて本当にありがたい」と言ってくださることもあり、あらためてここに開業して良かったと思います。

院内設計やロゴマークなど、和やかな印象を受けました。

受付のカウンターは木目調にして、大きな観葉植物を飾り、全体的にできるだけ私が好きな緑色で統一しました。クリニックのロゴも、緑色のゾウなんです。当院が耳や鼻を診る耳鼻咽喉科である、ということが伝わりやすいようにゾウを選びました。あとは、高齢の方やお子さんが通いやすいように、ベビーカーや車いすでスムーズに移動できるよう全体的に間口を広くしています。トイレはベビーカーに赤ちゃんも入れるくらい十分な広さを確保し、おむつ交換台も設置しました。段差の少ないバリアフリー設計にしたこともこだわりの一つです。

開業して1ヵ月ほどたちましたが、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック2

すぐ近くに保育園があるので小さいお子さんも多いですし、70~90代の方もいらっしゃいます。特に、90代の方が想像していたよりも多かったことに驚きました。当院は耳、鼻、喉、頭頸部の疾患を幅広く診断・治療します。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、喉の炎症、聴力検査や中耳炎、難聴、耳鳴りの治療などさまざまな悩みに対応しています。意外と多いのが、成人・小児問わず耳掃除を希望する方です。高齢になって「自分で耳の中を触るのが怖いから」という方もいらっしゃいます。あとは感染症によって、喉の痛みや咳などを訴える若い世代の方も多いです。

舌下免疫療法やレーザー治療など多彩な選択肢を用意

耳鼻咽喉科を専門とする医師に診てもらうことのメリットはありますか?

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック3

喉が痛くて食事ができない、つばを飲み込んだだけで喉が痛いといった場合、喉の奥が炎症を起こす喉頭蓋炎の可能性もあります。口の中を見ただけではわからないため、患者さんは強い痛みに悩んでいるのに、所見がないため経過観察という診断になってしまうこともあるかもしれません。そういう事態にならないように、当院では喉の奥までカメラで検査が可能です。また、親指に少し針を刺して血液を採ることで約40種類のアレルギーがわかる検査装置を導入しています。この装置で調べると、処置自体は2~3分、検査結果も30分くらいで出ますし、ハウスダストや花粉、食物アレルギーも診断することができます。スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と診断された場合は、今は舌下免疫療法が5歳から処置できますので、お子さんがつらい思いをしていたら、無理に我慢させず早めに舌下免疫療法を行うのも一つの選択肢だと思います。

得意治療や力を入れている治療を教えてください。

鼻水がたくさん出るのにアレルギーではない肥厚性鼻炎の方などに対して、鼻の粘膜を焼くことで鼻水鼻詰まりを減らすことをめざすレーザー焼灼術という外科的処置を行っています。薬では症状の改善が見込めない方、薬をできるだけ飲みたくないという妊婦さんなどにも適しています。大学病院勤務時代にお世話になった先生がめまいを専門としていたので、めまい治療についても経験を重ねてきました。めまいは原因がわかりづらいので、検査はもちろんのこと、患者さんの話を聞くことが大切です。めまいが起こるタイミングなどをしっかりヒアリングすることで、隠れためまいの原因が明らかになることがあります。

これまでのキャリアを聞かせてください。

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック4

埼玉医科大学卒業後、同大学病院に勤務しました。東京の病院に行くことも検討したのですが、当時の埼玉医科大学の耳鼻咽喉科の先生方が本当に親切にしてくれましたし、重症患者さんの症例も扱っていたので、ここなら耳鼻咽喉科の医師として多くのことを学べると感じたからです。副鼻腔炎の内視鏡手術、慢性扁桃炎の扁桃摘出術、気管切開が必要な緊急手術にも対応しました。開業してから手術をする機会は減りましたが、これまでの知識があるので、手術をすべきかどうかを迅速に判断することができます。その後、板橋中央総合病院に移動して、手術も外来も広く経験しました。子育てとのバランスを考えて板橋中央総合病院の非常勤医師となりました。もともと開業を視野に入れていたので、勉強のためにさまざまな開業医のもとでも経験を積み、現在に至ります。

ご自身も子育てをしていらっしゃるそうで、その目線が診療に生かされることはありますか?

保護者が安心できるような言葉を意識してかけるようになりました。例えば、お子さんの中には、気温やアレルギー性鼻炎で粘膜が弱って頻繁に鼻血を出す子がいるのです。親としてはとても心配になると思いますので、そんな時は「一時的なものだからそんなに気にしなくても大丈夫ですよ」と、お声がけしています。ちなみに今は家族の協力を得ながら仕事と子育てを両立していますが、子どもと遊ぶことが好きなので、それが自分の趣味の時間になっていて。もっと自分の時間がほしいという気持ちはあまりないですね(笑)。子どもたちが寝静まったらオンラインで漫画を読むのが自分の時間かもしれませんが、その時間でとても満足です。

大学病院で学んだ経験を生かし地域に寄り添った医療を

先生が耳鼻咽喉科を専門に選んだ理由は何だったのでしょう。

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック5

子どもが大好きなので小児科や産婦人科と迷ったのですが、子どもから高齢者まで幅広く診られることと、もともと手術が好きだったことが理由です。耳鼻咽喉科の手術は鼻・耳・喉とさまざまな種類の手術があり、興味が尽きることはありませんでした。耳鼻咽喉科で診る疾患はQOLに直結するので、患者さんの生活が快適になるように診療を行うことは、やりがいにもつながっています。耳鼻咽喉科は新しい治療法や情報がどんどん出てきますから、勉強会はオンラインを活用しながらできるだけ参加するようにしています。

診療の際に心がけていることを聞かせてください。

最近は来院前にインターネットで情報を調べてくる患者さんもいますが、インターネットに書いてあることのすべてが正しいとは限らないので、私は本当のことをお伝えして、患者さんが納得できる診療をすることを心がけています。専門用語ばかり並べても伝わりづらいと思うので、患者さんがわかりやすい言葉で説明し、お子さんや高齢の方にも伝わりやすいようにゆっくり話すようにしています。開業してから得意としていた手術をする機会は減りましたが、患者さんといろいろなお話をしながら診療できるのはとても楽しいです。

読者にメッセージをお願いします。

林智恵院長 耳鼻咽喉科ともえクリニック6

花粉症で目と鼻のどちらにも症状があるとき、アレルギーで皮膚がかゆくなったときなど、何科を受診すべきか迷うこともあるかもしれません。いろいろなクリニックを回らなくても、基本的には当院で対応できると思いますので、なんでもご相談いただければと思います。少しでも地域の役に立てればと思っていますので、困ったことがあれば頼ってほしいです。耳鼻咽喉科のこと以外でも構いませんし、お子さんが「親には言いづらい症状も、ここの先生になら言える」と思ってもらえるような存在になれたらとてもうれしいです。

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