松本 泰孝 院長の独自取材記事
GNデンタルクリニック
(新宿区/新宿駅)
最終更新日:2024/12/02

新宿駅から徒歩約5分。靖国通り沿いに立つビルの6階に2024年6月オープンしたのが、「GNデンタルクリニック」だ。大きな窓からにぎやかな街の様子を眺めることができる待合室が印象的な同院は、歯列矯正と外科矯正を専門とする歯科クリニック。歯科口腔外科を専門とする松本泰孝院長が、その豊富な経験や技術、知識などを生かしながら、噛み合わせや口元の見た目の悩みの解決を図り、患者に自信を持ってもらえるようにすることをめざしている。「費用や施術内容などについて不安なことがあれば、無料のカウンセリングも行っていますので、気軽にご利用いただきたいと思います」と気さくに話す松本院長に、同院のことや診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2024年11月18日)
歯列矯正と外科矯正を専門とする歯科クリニック
最初にクリニックを紹介していただけますか?

当院は、歯列矯正と外科矯正を2本柱に診療しているクリニックです。歯列矯正をしている人はたくさんいますが、それだけでは噛み合わせや口元の見た目を患者さんの希望どおりにすることは難しいことも少なくありません。また、医科でも顎の骨の手術はできますが、その後の噛み合わせ調整は、ほかの歯科クリニックに任せることがほとんどです。その両方ができる歯科クリニックは、東京でもほとんどないこともあって、開院することにしました。クリニック名の「GN」は、私の好きなアニメーションから拝借しました。そのアニメにはGN粒子というものが出てくるのですが、その中にいるときには、みんなが誤解などをせずに仲良くいることができるんです。当クリニックも、そのような空間にしたいと思い名づけました。
なぜ、このようなコンセプトのクリニックを開院したのですか?
私は、この3月まで東京大学医学部附属病院の口腔顎顔面外科・矯正歯科に勤務していました。ですが、そのまま大学病院にいて、いずれ准教授などになるのは向いていないなと思っていたんです。それで、開業することを考え始めたのですが、大学病院では交通外傷による顔面骨折や骨切りと呼ばれるような手術を専門にしていたこともあって、一般歯科のクリニックを開業するのは、正直どうかなと。一般歯科で時々、埋まっている親知らずの抜歯をするのも良いですが、より専門性を生かした診療を行いたいと考えたんです。それで、歯科医師の強みは歯を治療できることですから、歯列矯正と外科矯正を専門的に行うことで、噛み合わせや口元の見た目などに悩んでいる患者さんにより幅広く、適切な治療を提供しようと思いました。
設備などでこだわったところはありますか?

一番の特徴は、手術室があることですね。全身麻酔用の機器や点滴薬を一定の速度で注入するシリンジポンプ、医療用の酸素ボンベ、超音波骨切り器、手術後の患者さんの休憩室などを備えています。手術時の麻酔は、大学にいた頃からの知り合いで現在はフリーランスで活動している麻酔科専門の医師に来てもらうなど、安全性に配慮して手術を行えるよう体制を整えています。ほかに、マウスピース型装置による矯正などで歯型を採取するのに使用する、3D光学スキャナーも導入しています。また、副院長は矯正が専門で、通常の歯列矯正を担当してもらっていて、手術後の矯正は私が担当しています。
外科矯正で口元の悩みを解決することをめざす
外科矯正について教えてください。

歯並びを整えることだけでなく、骨切りと呼ばれる手術で顎の位置にもアプローチしながら、口元全体の形を整えることをめざすのが外科矯正です。顎変形症など、歯列矯正だけでは改善が難しいケースでも、外科処置を組み合わせることで根本的に治療することが望めます。最近では、マウスピース型装置を用いた矯正をしたものの、口元が盛り上がっているのはそのままだったり、口が閉じにくくなったり、ちゃんと噛めなくなってしまったりといったケースも目にします。矯正は優れた治療ではありますが万能ではありません。歯列矯正だけで改善が図れるのか、外科矯正が必要なのかは診断が難しいため、矯正を専門とする歯科医師などに診てもらうことが大切です。
ほかに力を入れていることはありますか?
オトガイ形成手術にも対応しているほか、クリーニングやホワイトニングでも、ぜひ利用していただきたいと思っています。歯列矯正をするにしても、外科矯正をするにしても、口の中が腫れていたり、歯周病で顎の骨が溶けていたりしたらできません。健康な歯や歯茎、顎の骨などがあって、それで初めて歯列矯正や外科矯正が可能になりますから、定期的にしっかりとクリーニングを受けることは大切です。ホワイトニングも、見た目がすべてとは言いませんが、清潔感は大切だと思っています。気持ちの面でも良い影響があると思うので、お勧めしています。
診療の際に心がけていることを教えてください。

できることと、もちろんできないこともありますが、可能な限り患者さんの要望に応えること。ただ、こうしてほしいと言われたとおりにするのではなくて、患者さんが最終的に何を求めているのかをしっかり把握して、それに対する選択肢を提案することも心がけています。例えば、顎のゆがみを整えたいという希望があったとき、まずは食いしばりの癖を改善するため口の運動を行うという方法が役立つ場合もあります。また、手術にはメリットも多いのですが、デメリットもありますから、そういうこともしっかり伝えて、患者さんが本当に満足できる治療を提供できるよう心がけています。
口元の悩みを解決し、患者が自信を持てるようにしたい
先生は、なぜ歯科口腔外科を専門にしたのですか?

私は、最初から一般歯科を専門とする歯科医師になる気はあまりなくて、外科的な手術や全身管理をしたかったんです。それで、歯科口腔外科の診療には骨切りなどの手術や口腔がん治療、先天性異常の口唇裂口蓋裂治療などがあるのですが、私は骨切り手術を学びたかったので、それができる病院を探して入りました。その後は、鶴見大学歯学部の口腔外科の医局に入って、関連病院をいくつか回ってから、東京大学医学部附属病院の口腔顎顔面外科・矯正歯科に移籍して、そこでは救急医療にも携わっていました。東京大学医学部附属病院では、今でも週に1回、診療しております。
休日はどのようにリフレッシュしていますか?
体操競技ですね。実は、幼少期から体操競技をしていました。一時期はスポーツ外傷などを専門に診るドクターになってオリンピックに行きたいなとも思っていたんです。それで、体操は今でも行っていて、今年も大きな大会に出場しました。結果はボロボロでしたけど(笑)。練習時間が全然確保できないこともあって、思ったように体が動かないですね。でも、月面宙返りは今でもできますよ。また、国内で行われる大きな大会などで、たまに審判もしています。
今後の抱負と読者へのメッセージをお願いします。

噛み合わせや口元の悩みなどをどんどん相談していただいて、新宿を中心に当院に通院できる範囲の人たちの口周りの悩みを歯列矯正や外科矯正によって解決し、患者さんが自分に自信を持ってもらえるようにしていきたいです。口元にお悩みの方には、究極の口元をつくることをめざしていきたいと思っています。そして、健康的な口元は、笑顔や発音に自信を持たせます。整った噛み合わせは、胃に負担をかけることも少なく食事を楽しむこともできるでしょう。費用や施術内容などについて不安なことがあれば、無料のカウンセリングも行っていますので、ご利用いただきたいと思います。また、親知らずの抜歯やクリーニング、ホワイトニングにも力を入れていますので、気軽に受診してもらえるとうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/:100万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/部分:35万円~、全顎:66万円~、外科矯正/95万円~、外科手術/上セットバック:143万円、オトガイ形成:99万円、ホワイトニング/2万5000円程度 ※詳細はクリニックにお問い合わせ下さい。