谷守 正成 院長の独自取材記事
溝の口たにもり歯科
(川崎市高津区/高津駅)
最終更新日:2024/10/15
谷守正成(たにもり・まさしげ)院長が、2024年7月に開業した「溝の口たにもり歯科」は、ファミリー層が多い地域のスーパーの2階に位置するクリニックだ。同クリニックでは、地域のかかりつけとして虫歯や歯周病といった一般的な診療から、矯正やインプラント治療まで幅広い診療内容に対応し、中でも再発させない、新しい問題を起こさせないための予防歯科に力を入れている。「家族みんなで通えるクリニック」が目標という谷守院長に、開業への思いや予防歯科への考え方などについて聞いた。
(取材日2024年9月20日)
家族で通いやすい便利な立地に開業した歯科クリニック
開業おめでとうございます。スーパーの2階という便利な立地のクリニックですね。
ありがとうございます。クリニックの上階には広い駐車場があるので、お車でいらっしゃるご家族連れの方も多いです。雨の日も濡れずに来院できるのもメリットではないでしょうか。お子さんの定期検診やクリーニングの間に、買い物を済ませることもできるので便利ですよね。
この高津エリアで開業したきっかけを教えてください。
もともと僕は川崎市の出身なので、開業するにあたり東京都内か神奈川県内で物件を探していました。中でもできるだけ地元の近くがいいなと思った時にたまたまこちらが見つかり、利便性の高さが気に入って決めました。このエリアは近くに小学校や中学校もあり、若いファミリー層が多いなという印象です。歯科医院事情でいうと、最寄りの隣駅である溝の口駅の近くにクリニックが集中していて、駅から離れるに従ってクリニックが少なくなってくるなというイメージです。その点でも開業するのにちょうどいいかなと思ってこの場所を選びました。実家は麻生区ですが、高津の周辺にも学生時代の部活動などで訪れていてお世話になっていたので、ゆかりのある町に恩返しができたらと思っています。
内装や設備のこだわりを教えてください。
現在、個室が1つと、半個室の診療スペースが2つあります。周囲の目が気になる方も多いですし、手術をする際にも便利なので、個室は絶対に造ろうと思っていました。半個室の診療スペースを用意したのは、親子で隣り合って治療をする場合に声が聞こえる、目が届くエリアをつくりたいと考えたことが理由です。将来的には治療スペースを増やし、個室2つを僕が治療で使い、半個室3つは歯科衛生士に使ってもらうことをイメージして設計しました。また、内装は落ち着いた雰囲気をめざして家具や床を木目調にしました。天井も高いので、開放感があると思います。設備では感染対策で滅菌機などを充実させ、顎運動機能の診断に役立つ設備も導入しています。
地域のかかりつけとして一次的な診療を網羅したい
先生が歯科医師をめざしたのはいつ頃でしたか?
もともと歯学部に進むつもりはなく、工学部など理系の他の学部をめざしていました。しかし、卒業して社会人になった時のビジョンが明確に持てず、大学受験の直前となって手に職をつけられる、専門性がある学部に進みたいなと思って選んだのが歯学部でした。大学時代は歯学部内のラグビー部に所属していたので、ほぼ毎日練習の日々でした。勉強よりも部活をしていた記憶のほうが強いですね。ポジションはフルバックかウイングをやっていました。楽しかった思い出ですね。
どんなクリニックをめざしていますか?
「地域のかかりつけ医」として、一次的な治療を網羅できるようなクリニックをめざしています。勤務医時代から、もともと開業をイメージしていたので、あえて一つの分野に特化するのではなく、すべての分野を満遍なくレベルアップしたいと考えて経験を積んできました。一般的な虫歯や歯周病の診療はもちろん、矯正もできますし、インプラント治療にも対応可能です。どれも自分で満足できるレベルまで研鑽を深められたので、開業に至りました。
開業への思いが強かったのですね。どんなきっかけがあったのですか?
大学院に残れば得意な分野を磨いて博士号が取れたと思いますが、僕はあまりそこに興味はなく、開業したいという思いが漠然とありました。特にその思いが強くなったのは大学卒業後、勤務医としていろいろな先生のもとで働いていた時ですね。医院によってできることが違い、「こうしたらもっといいのにな」と思うことが増えました。自分が良いと思った治療をすべて提供できるような環境をつくるには、開業するしかないと思ったのです。
患者さんに接する上で気をつけていることは、どんなことでしょうか?
患者さんにしっかり納得してもらってから治療へ進みたいという気持ちが大前提としてあります。まずきちんと検査をして説明し、同意を得てから治療へ進めることを徹底しています。検査を行うための機器は一通りそろえていますし、もし方針に納得できなかったら日を改めてでもまた説明します。お子さんに関しては特に歯科クリニックを嫌いになってほしくないので、少しずつ慣れていってもらえるよう、楽しく帰ってもらえるように意識しています。診療スペースはベビーカーも入れる広さです。赤ちゃん連れのお母さんが隣にベビーカーを置いて診療を受けていただくことも可能ですし、お子さんが診療を受ける場合はお子さんの隣に座って診療を見ていただくこともできます。
健康な口内を守るため、予防歯科を重視
地域のかかりつけとして、予防歯科にも力を入れていらっしゃいますね。
虫歯も歯周病も口の中の細菌感染症なので、細菌を減らすことが大切です。特別なことではなく、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスを使ってのケアを意識して取り組んでいけばだいたいの問題は予防を図れると考えています。大人でもブラッシング指導が必要な方に対しては徹底的に指導します。ブラッシングの基本の方法は同じですが、その人の歯周病の進み具合や歯並びによってブラシの当て方は変わってきます。歯周病で歯茎が炎症を起こしている場合にはやわらかめの歯ブラシをお勧めしたり、歯間の広さに合わせて歯間ブラシのサイズをお伝えしたりと、一人ひとりに合わせた指導を意識しています。
歯科クリニックにはどれくらいのペースで通院するべきなのでしょうか?
どこか痛くなってから受診すると、どうしても治療の回数や期間が長くなってしまいがちですが、定期的に来ていただければ何か問題が起きたとしてもすぐに対処しやすく、早期に治療を終えることが望めます。通院ペースは3ヵ月~半年に1回くらいが目安ですが、患者さんの口腔環境に合わせて提案します。お子さんに関しても、歯が生えたら赤ちゃんからご来院いただけます。小さいお子さんの場合は虫歯というよりも顎の成長に問題ないか、保護者がうまくブラッシングできているかをチェックします。もう少し大きくなればお子さん本人の歯磨き練習も行います。歯磨きの独り立ちも、歯科医院で染め出しをして一人で磨けていることを確認してからのほうが良いでしょう。もし顎の成長に異常がある場合は、早めのアプローチが必要となりますが、定期検診に来ていただければ適したタイミングで僕たちから声をかけられます。
矯正にも対応していらっしゃいますね。先生の方針を教えてください。
当クリニックでは、「矯正という手段で噛み合わせを作り直す」というイメージで治療をしますので、顎の動きをしっかり診断することを大切にしています。親知らずは抜きますが、基本的に抜歯矯正はしません。抜歯矯正では犬歯の後ろの4番か5番の歯を抜くのが一般的ですが、そこが本来噛み合わせの動きで大切な歯であるという研究報告もあります。それを抜いて前歯を後ろに下げて並べようとすれば前歯の角度もきつくなりやすく、顎を動かす際に負担がかかるので、基本的には歯を抜かずに矯正します。手法については主にワイヤー矯正です。顎関節症や歯ぎしりなど噛み合わせの分野に詳しい、僕に矯正を教えてくださった先生も月に1回来院されるので、悩んでいる方は一度相談に来ていただければと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
地域のかかりつけとして、治療はもちろん、新しい問題を起こさない、再発させないという目標に向けて徹底した診療を行い、皆さんに頼ってもらえるような歯科クリニックになっていけたらと思います。当クリニックでは、予防歯科のほか、虫歯や歯周病などの一般的な診療から矯正、インプラント治療まで広く対応しています。お口の健康を生涯にわたって守っていけるような手助けをしていけると思うので、何かあればお気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/90万円~、インプラント治療/40万円~