審美面と機能面の改善に期待
矯正のメリットと正しい知識
京橋 あゆみ歯科クリニック
(大阪市都島区/京橋駅)
最終更新日:2025/05/26


- 自由診療
歯並びは見た目を左右するポイントの一つ。それだけに、自分の歯並びの悪さを気にして、矯正を検討する人が増えている。「歯並びの影響は審美面だけでなく、プラークや歯垢がたまりやすく虫歯や歯周病になりやすい、発音が低下し、特に英語や歌を歌う際に声を遠くに届けることができないなど、機能面にも影響を及ぼします」と話すのは「京橋 あゆみ歯科クリニック」の野田大介院長。矯正のメリットについては把握していても、矯正を受けるタイミングはいつなのか、どのような矯正法があるのかなど、さまざまな情報があふれる中で迷っている人は少なくない。そこで同院の矯正と診療の流れについて野田院長に話を聞いた。
(取材日2024年10月1日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q矯正を受ける際にベストなタイミングや年齢はありますか?
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A
4歳~4歳半の時点で受け口、前歯に上下の隙間ができる開咬、出っ歯(上顎前突)があれば口腔筋機能療法(MFT)やマウスピース型装置を用いた咬合誘導などを開始したほうがよいでしょう。特に受け口の場合は早く矯正しておかないと歯並びではなく顔貌の問題になってしまいますから、発見が遅れないよう歯が1本でも生えたら歯科の定期検診を受けましょう。歯並びのガタガタに対しては5歳~6歳から小児矯正が可能。9歳~10歳ぐらいまで適用になります。この年齢を超えると顎の成長がほぼ終わり大人の矯正になります。大人の矯正は40代、50代でも可能で、歯周病予防も期待できるため、最近はこの年代の希望者も増えています。
- Qこちらではどのような矯正が受けられますか?
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A
当院の小児矯正には拡大装置を用いた矯正、前歯だけのワイヤー矯正などがあります。大人の矯正はマウスピース型装置を用いた矯正かワイヤー矯正のいずれかになります。小児矯正を受けた後でゆがんだ歯が生えてきたというようなケースでは、小児矯正の費用を大人の矯正の費用から差し引いた差額だけを頂きます。小児矯正は歯並びがきれいに並ぶための土台づくりでもあるため、たとえ大人の矯正を行うことになったとしても、抜歯をするような大がかりな矯正になる可能性は低いです。当院ではできる限り抜歯を避けた矯正を心がけています。
- Qこちらのクリニックの矯正の特徴について教えてください。
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A
豊富な矯正メニューに対応していることです。小児矯正であれば、可撤式拡大装置、固定式拡大装置を用いた矯正のほか、口腔筋機能療法(MFT)、マウスピース型装置を用いた咬合誘導、口唇閉鎖不全症とも呼ばれる「お口ポカン」の状態や悪癖にアプローチするためのアクティビティーも行っています。大人の矯正でもマウスピース型装置を用いた矯正、ワイヤー矯正を取りそろえており、選択肢は多くありますが、費用は一律です。また、当院では矯正の無料相談会を実施しており、矯正法やかかる期間について詳しくご説明した後、一度持ち帰っていただいています。しっかりと考えた後に決めていただけるので、安心してご相談いただきたいと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1無料相談会でカウンセリングからスタート
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矯正の無料相談会に参加して、カウンセリングで歯並びに関する悩みや要望を伝える。歯並びだけでなく、滑舌や発音、咀嚼などの悩みがあれば相談しよう。また、同じ歯並びでも、気になる点や理想とする歯並びが異なると、使用する装置やかかる期間が異なるため、しっかりと要望を伝えておくことが大切だ。
- 2精密検査で口の中の状態を詳しくチェック
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3Dスキャンで歯型のデータを取り、そのデータをもとに口腔内を立体的に解析。口腔内写真、顔貌写真撮影なども行う。エックス線検査、歯周病の基本検査は保険が適用される。ここで、歯周病や虫歯が見つかった場合は、矯正前にそれらの治療を提案されることも。また、歯の角度や歯の根の状態によっては動かすべき歯が変わるため、エックス線検査や歯周病検査を行ってから矯正の診断を実施する。
- 3診断結果の説明と治療計画の提案
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ヒアリング内容や検査結果をもとに、装置の種類や期間、費用、注意事項などの矯正計画を立案。計画の内容について30分ほどの説明を受ける。この日の説明では、矯正が可能かどうか、期間はどれくらいか、歯を抜く必要があるかなどが伝えられる。その後、患者自身が矯正を受けるかどうかをしっかりと考えてから決定。矯正を受けることが決まれば、口腔内スキャナーでさらに精密な3Dデータを採取する。
- 4矯正開始
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小児矯正は、乳歯と永久歯の混合歯列に対する1期矯正と、永久歯に対する2期矯正に分かれている。小児矯正、大人の矯正ともに1ヵ月に1回の通院が基本。咬合育成に用いるマウスピース型装置の使用状況やサイズ、拡大装置による矯正では、拡大装置の開き具体を確認。大人の矯正ではマウスピース型装置の交換やワイヤーの交換を行い進捗を確認する。
- 5矯正終了後のメンテナンスと保定期間
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矯正が終了したら、矯正後の後戻りを防ぐため専用のマウスピース装置で保定期間に入る。保定期間は3年~5年を目安とし、装置は就寝時のみ装着。3ヵ月に1回は定期検診で虫歯や歯周病がないかなどを確認する。子どもの拡大装置による矯正では、矯正終了後の半年間だけ保定が必要になる。子どもの歯並びは特に後戻りがしやすいため、しっかりと保定を行い後戻りしにくい状態をつくることが重要だ。
自由診療費用の目安
自由診療とは【小児】拡大装置を用いた矯正/40万円、ワイヤー矯正/40万円、マウスピース型装置を用いた咬合誘導/40万円、【成人】ワイヤー矯正/70万円、マウスピース型装置を用いた矯正/70万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。