歯周病でも諦める必要はない
インプラント治療
まつなか歯科クリニック
(北九州市八幡西区/黒崎駅)
最終更新日:2024/10/11


- 自由診療
虫歯や歯周病、不慮の事故などで失ってしまった歯を補うためのインプラント治療。義歯と比べて天然歯と遜色ない噛み心地、日常生活におけるメンテナンスのしやすさなど、さまざまなメリットがあるという。一方、外科処置が必要であることや、一部の病気の治療を受けているとリスクがあることなどから、治療を受けるか迷っている人も少なくない。そうした中、3Dを活用したシミュレーションなど先端技術を活用したインプラント治療に取り組んでいるのが「まつなか歯科クリニック」だ。「インプラントができないと言われたとしても医療は進歩しているので諦めずに一度は相談を」と話す松中健院長に、インプラント治療のメリット・デメリットなどについて詳しく聞いた。
(取材日2024年10月2日)
目次
歯周病でも治療すればインプラント治療は可能な場合も。メンテナンスをしながら維持を
- Qインプラント治療はどのような方が適応となるのでしょうか?
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A
▲患者との対話を大切にし、インフォームドコンセントを重視する
インプラントは歯周病や虫歯、あるいは交通事故などで失ってしまった歯を補うための治療です。もちろん単一の歯も治療できますし、複数の歯がないという方でもインプラントを入れることができます。多くの人に適応できる治療ではありますが、骨粗しょう症治療薬の一部の薬を飲んでいると顎骨壊死を引き起こすリスクがあるため推奨はできません。また年齢的なハードルもあります。顎の成長がある20歳ごろまではインプラント治療ができないため、20歳未満の患者さんについては工夫して義歯を入れて過ごしてもらうなど、応急処置をしながら待つことになります。逆に20歳以上であればご高齢の方でも治療は可能なので選択肢となり得ます。
- Qインプラント治療のメリットとデメリットを教えてください。
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A
▲先進のデジタル技術を駆使し、わかりやすく説明
インプラント治療の良いところは、天然歯と遜色なく噛めることを望めることです。義歯は違和感が強かったり、噛む力が弱かったりしますからね。メンテナンスについても義歯のように着け外しをすることはなく日常生活の煩わしさもありません。ブリッジと比べても、欠損箇所の隣の歯をほぼ削ることなく治療できるというメリットもあります。デメリットとしては歯茎を切開したり、骨を削ったりと外科処置が必要になること。義歯やブリッジは保険診療で対応できますが、インプラントは自費診療になるのでほかの治療よりも経済的負担が大きくなります。削ってかぶせて終わりという治療ではないので、ある程度治療期間が必要になる点も短所と言えます。
- Q歯周病が進むとインプラントができないと聞きましたが。
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A
▲歯周病の人も諦めずに相談してほしいと言う院長
歯周病の方がインプラント治療を受けられないという理由として大きく2点が挙げられます。ひとつはインプラントも歯周病になってしまいますので、せっかく治療を受けたとしても口の中にたくさん菌がある状態では歯周病への罹患リスクが高まってしまうからです。もうひとつは歯周病で骨が失われてしまい、土台となる人工歯根を埋める骨が薄いというパターンです。結論から言えば、どちらの状態でもインプラント治療はできます。しっかりと歯周病を治療する、骨補填剤などを使った骨造成治療を受けることで、インプラント治療も可能です。ただし、骨造成治療をすると骨ができるまでに半年くらい治療期間が延びるので注意が必要です。
- Q治療の流れを教えてください。
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A
▲審美面や機能面で期待できるメリットの多いインプラント治療
まずは診察です。CTやレントゲン、口腔内スキャナーを使ってお口の中を審査し、歯や骨の状態、噛み合わせなどをチェックしていきます。診察結果から歯周病の治療が必要な場合は治療を進め、骨が少ない方には骨造成治療を行います。人工歯根を埋め入れる角度や長さ、かぶせ物の形状などを設計したあと、実際に人工歯根を骨の中に埋める手術を行います。それから仮歯が入り、実際のかぶせ物が入るという流れですが、骨などに問題がなかった場合は最短3ヵ月ほどで終わります。骨造成をした場合だと、治療期間は1年から1年半ほど。一般的には上顎のほうが下顎よりも骨がやわらかいため、下の歯と比べ上の歯のほうが時間がかかる傾向にあります。
- Q貴院ではどのようなインプラント治療が受けられますか?
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A
▲経験と実績をもった院長がインプラント手術を行う
現在は医療の現場でもデジタル化が進んでいます。まずは人工歯根をどう入れるか、かぶせ物をどういう形状にするかなど、お口の中のデータを元に3D上で治療計画・治療シミュレーションを行います。ですから昔見ていたような模型はつくらないんですよ。データをもとに人工歯根を埋め込むためのマウスピース状のガイドを作成しオペを行うのですが、歯科麻酔科の先生に協力してもらい静脈鎮静下での治療が可能です。そのため寝ている間にオペができますし、複数箇所に同時にインプラント治療を行うケース、大掛かりな骨造成治療を行うケースにも対応できます。また侵襲を減らすために、人工歯根を埋める手術と骨造成を同時に行うことも可能です。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/42万円~、骨造成術/8万8400円