チームの力で機能回復をめざす
リハビリテーションについて
ゆま整形外科リハビリクリニック
(西宮市/西宮駅)
最終更新日:2025/06/12


- 保険診療
毎日歩いたり、座ったり、食事をしたり。私たちの日常生活は運動することで成り立っている。だが時には日頃の疲労の蓄積や予期せぬケガによって、痛みや不調が生じる時も……。そんな患者のリハビリに注力しているのが「ゆま整形外科リハビリクリニック」だ。同院では、医師、理学療法士、看護師、受付事務など複数のスタッフが在籍し、それぞれの立場から患者に寄り添い、運動器の機能回復や日常生活への復帰をサポートしている。また運動器の治療をするだけでなく、体全体に目を向けて総合的な診療を行うことも同院の特長である。今回は「人生100年時代をアクティブに生きる人々をサポートしたい」と話す高田佑真院長と、こまやかな気配りで患者を支える理学療法士の小田高志さん、本坊実結さんとともに、同院のリハビリについて話を聞いた。
(取材日2024年6月26日)
目次
チーム力が強み。患者の状態や希望に合わせた治療プログラムを作成し、再発しにくい体づくりをめざす
- Qどのような疾患がリハビリの対象となるのでしょうか?
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A
▲体全体に目を向けて総合的な診療を行う
【高田院長】首から足の先までの体の中で、運動器といわれる関節や筋肉などの部位に起こる不調すべてがリハビリの対象です。痛みだけでなく、しびれ、動かしにくいなど、生活する上で支障がある場合も対象ですので、「いつもと違う」と感じたら早めに整形外科を受診してください。こういった不調が起こる原因は、多くが加齢によるものです。年齢を重ねると疲労がたまりやすくなったり、関節が変形したりして痛みが出たりしますが、リハビリによって回復が見込めるケースも多いです。ほかにもスポーツ競技や交通事故などによるケガや外傷、ピアニストや清掃員など、お仕事などで繰り返し同じ動作をする方の腱鞘炎などもリハビリの対象になります。
- Qこちらのクリニックの特徴について教えてください。
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A
▲「アクティブに生きる人々をサポートしたい」と話す院長
【高田院長】当院では、関節や筋肉などの運動器の機能改善はもちろん、体全体に目を向けた診療を大切にしています。例えば、痛みが強い時には痛み止めの内服薬や湿布薬をお出しし、必要に応じてリハビリを行うのが一般的ですが、当院ではお薬を出す際も、肝臓や腎臓など他の内科疾患への影響を考慮して処方します。骨粗しょう症治療においても、骨密度の数値だけに捉われず、運動指導による機能低下の予防や、ご自宅の状況をヒアリングして環境整備をサポートするなどして転倒そのものの予防にも注力し、総合的な診療を心がけています。そのように少し踏み込んだ対応をすることで、地域の健康寿命を長引かせることができればと考えております。
- Qこちらで行っているリハビリ内容について教えてください。
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A
▲広々としたリハビリテーションルーム
【本坊さん】リハビリには物理療法と運動療法がありますが、中でも当院では運動療法に力を入れています。マッサージのほか、関節可動域訓練、筋力強化運動、動作練習などを組み合わせ、「その人の、その日の症状に合わせたプログラム」を行うようにしています。1回のリハビリはおよそ20分。ですが、それだけでは十分でない場合も考えられますので、一人でできるエクササイズもレクチャーしています。私たち理学療法士の手が届かないご自宅での過ごし方が重要と考え、習慣として取り入れやすい簡単な運動にしたり、ご自宅に帰っても思い出せるようにメモ用紙に書いて渡したりといった工夫も行っています。
- Q医師やスタッフとは、どのような連携をされていますか?
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A
▲運動器の機能回復や日常生活への復帰をサポートしている
【小田さん】医師と理学療法士でエックス線画像などを見ながら必要なリハビリについて確認し、それをもとに理学療法士がプログラムを組み立てます。実際にリハビリを行い、ほかにも痛みが出る箇所や不得意な動きがあれば、医師にフィードバックし、プログラムをブラッシュアップさせていきます。リハビリスタッフ同士でも、できる限りベストな対応ができるよう、お互い相談し合うことも多いですね。当院は診察室とリハビリルームが近く、連携が取りやすいのも特長。治療に悩んだ時には時間を置かずにすぐに話し合うようにしています。また、受付や看護師スタッフが患者さんの感想を伝えてくれた時には、それをリハビリに生かすこともあります。
- Q実際のリハビリの中で、心がけていることはありますか?
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A
▲こまやかな気配りで患者を支える理学療法士と院長
【本坊さん】患者さんとの対話を大切に、その方の目標を細かく確認して希望に沿った提案を心がけています。例えば「歩けるようになりたい」といっても、お一人お一人歩きたい距離や、歩きたい目的は異なります。日常動作を不自由なく過ごしたいという方と、趣味の山登りを楽しみたいという方では、リハビリのアプローチ方法も変えます。【小田さん】また、こちらがつえなどの補助具や手術を検討する段階だと思っていても、患者さんにとってはまだそのタイミングでないことも。患者さんがやる気や希望を持っているのであれば、まずはそれにとことん寄り添い、患者さんの思いを尊重することが大切だと思っています。