長田裕行院長の独自取材記事

長津田おさまる歯科クリニック

(横浜市緑区／長津田駅)

最終更新日：2025/10/31

長津田駅北口を出て、住宅地を少し歩くと見える「長津田おさまる歯科クリニック」は、大学病院や県内の大規模な歯科医院で長く経験を積んだ長田裕行院長が2024年から診療を行っている。患者の悩みに幅広く応える歯科クリニックとして、虫歯・歯周病の予防と治療などの一般的な診療から、小児歯科、入れ歯治療、インプラント治療などにも対応。特に歯科口腔外科では近隣の歯科医院や歯科医師会から難症例の患者の紹介も増えているという。「今後はお子さんの虫歯予防、高齢の患者さんの入れ歯治療など、さらに地域のニーズに応える診療を心がけたい」と話す長田院長に、ユニークなクリニック名の由来や診療面の特徴などを詳しく聞いた。

（取材日2025年9月8日）

患者の悩みが「おさまる」歯科クリニックをめざして
シンプルで丁寧な治療を心がけて質の向上を図る
患者の悩みや不安に寄り添い信頼関係を深める

患者の悩みが「おさまる」歯科クリニックをめざして

クリニック名の「おさまる」にはどんな由来があるのでしょうか。

歯の痛みが「治まる」、機能的で整った歯並びが口の中にきれいに「収まる」、そして食べたり噛んだりするときのストレスがなく生活も整って「納まる」。そうしたさまざまな「おさまる」が実現できるよう、患者さんの口腔内の悩みを丁寧に解決していくクリニックでありたいと考えたからです。合わせて「おさまるくん」というキャラクターをつくり、当院のロゴマークやホームページなどに登場してもらっています。実はこのキャラクターのラフスケッチは私が描いたんですよ（笑）。キャラクターをつくろうと思ったのは、患者さんにクリニックへ愛着を持っていただきたい、患者さんのお気に入りのクリニックになれたらという願いからです。また「おさまる」は私の名字の「おさだ」にも似た言葉ですし、長津田という地名にも「長田」の文字が含まれるなど、この地で歯科クリニックを始められたことに強いご縁を感じています。

ではこちらの診療方針についてお聞かせください。

ただ痛い部分を治療するだけではなく、患者さんのお悩みがなるべく「おさまる」ことをめざして、虫歯・歯周病の予防と治療から、小児歯科、歯科口腔外科、入れ歯治療、インプラント治療、顎関節症の治療など幅広く対応しています。特に小児歯科は私自身も子を持つ親という立場から、お子さんの口腔内の健康を守る予防に注力したいと考え、親御さんに歯磨きや食事について丁寧なアドバイスを心がけています。一方で、より専門的な知識・技術を要する矯正歯科、根管治療などは、適した歯科医院をご紹介することも多いですね。患者さんは歯科医院で緊張されがちですから、リラックスして落ち着ける「癒やし」をコンセプトに院内のデザインなども考えました。治療でも極力痛みの軽減をめざし、必要ならコンピュータ制御で歯茎に麻酔を注入する電動麻酔器や笑気麻酔なども使用しています。

親知らずの抜歯など歯科口腔外科の患者さんも多いと伺いました。

私が開業する前にあったのが歯科口腔外科を得意とするクリニックで、当初はその印象も強かったのだと思います。現在もその時の先生に当院の診療をサポートしていただき、私自身も口腔内の外科手術を伴うインプラント治療を多く経験してきたので、当院でも引き続き親知らずの抜歯などを手がけています。患者さんも同じ緑区内だけでなく、横浜市の各方面などからもお見えになりますし歯科医師会の先生から抜歯や、その他口腔外科疾患の患者さんをご紹介いただくことも増えました。またマイクロスコープを用いた歯根端切除の手術にも対応可能です。

シンプルで丁寧な治療を心がけて質の向上を図る

改めて小児歯科での取り組みについて教えてください。

今は虫歯のないお子さんも多いので、当院では予防を中心に定期検診に来ていただいています。その際に親御さんにお話しするのは、「大切なのは歯磨きの習慣づけで、最初から仕上げ磨きを完璧に行う必要はない」という点です。親御さんがあまりやり過ぎると、お子さんが歯磨き自体を嫌がってしまうこともありますから。たとえお子さんが歯ブラシを噛んで毛先が広がったとしても、歯ブラシが歯に当たる感触に慣れるという意味では問題ないくらいに気軽に考えてください。簡単でもいいから続けていると歯磨きをしたときの気持ち良さが習慣になって、お子さんが自ら歯を磨きたいと言ってくれるようにもなりますよ。また食事については虫歯菌のエサになるスクロース（ショ糖）の摂取に注意していただくようお伝えしています。永久歯に生え替わる5、6歳頃には特に注意していただきたいですね。

では治療全般ではどう取り組まれていますか？

丁寧に治療することを重視しています。お口の中で悪くなるのは、ケアや処置が難しい部分であることが多いため、再発しにくい状態をめざせる丁寧な治療が求められます。私はゴルフが趣味なのですが、上手な方は余計なことをせずシンプルなプレーをめざすので、スコアも乱れませんし、本人がけがをするリスクも軽減できるのです。それと同じように、歯科治療も手数を絞ってシンプルかつ丁寧に行うことで、良い治療につながるケースも多いのではないかと考えています。ただ丁寧に行う分、どうしても時間がかかってしまいがちなので、なるべく患者さんをお待たせしない工夫にも努めていきます。また、できる限り痛みを軽減するよう治療を進めていますが、やはり抜歯のときには痛む瞬間がありますから、患者さんが力を抜くタイミングとうまく合わせた抜歯を心がけています。

設備面ではどのような特徴があるのでしょうか。

当院の診療ユニットは4台あり、それぞれが半個室のように仕切られています。その中でも周囲やスペースが広めの所にはお子さんや高齢の患者さんをご案内して、付き添いの親御さんや車いすが入れるように配慮しています。また、マイクロスコープは最大80倍まで拡大でき、患者さんにご自身の口腔内や治療する部分などを映像で確認いただくためにも使用。治療前と治療後、必要なら治療中でも映像を見ていただき、「今どんな状態か」「何を目的に治療しているか」などをわかりやすく説明するために役立てています。ただ、中には治療部分の映像を見るのが苦手な方もおられますから、患者さんが希望されなければ無理に見ていただくことはありません。

患者の悩みや不安に寄り添い信頼関係を深める

患者さんと接する際はどのような心がけで臨まれていますか。

今までの臨床経験から信頼関係を築くことで、治療も良い方向に進むものということを痛切に感じています。歯科医師になり良かったと思う瞬間は患者さんから純粋な感謝の気持ちをいただく時なのですが、こちらがうまくいったと思っても患者さんからの信頼がないと感謝されるとは限らないでしょう。歯科医師は手先の器用さを求められることから職人気質の仕事だといえますが、患者さんとの信頼関係を築くにはコミュニケーションも欠かせません。ですから治療に注力するのはもちろん、患者さんに寄り添えるように、しっかりと時間をかけて丁寧に患者さんのお話に耳を傾けることも大切と考えています。

クリニックの雰囲気なども教えてください。

当院のスタッフはベテランぞろいで対応力もあるので、患者さんのお悩みやご不安に寄り添うのもうまく、安心して受診していただけると思います。また、患者さんにリラックスして過ごしていただけるように、内装はアンティーク調の家具などで統一しました。当院は駅前にありますが、周囲は住宅が多く、隠れ家的な雰囲気も感じられる場所です。単に治療を受けに来る場所、緊張して過ごす場所ではなく、日常の騒がしさを忘れられる「憩いのクリニック」だと感じていただけたらと思います。できれば治療後に少しゆっくりして、お茶でも飲んで帰れるくらいの雰囲気にしたいですね。

地域の皆さんにメッセージをお願いします。

ご自身やご家族の口腔内の健康には、歯科クリニックの定期検診でご自宅では取りきれない歯垢・歯石を除去し、必要なら歯磨きの指導を受けることが大切です。当院は安心して通院していただくため、院内はリラックスして過ごせる雰囲気づくりを心がけました。また、一度お口の中を診せていただければ、今後どのような問題が出そうか、どんな口腔内になりそうかの予測もお伝えできます。さらに歯の美しさにこだわりたい方にはホワイトニングをはじめとした審美歯科があり、他にも幅広い世代に向けた治療に対応しています。患者さんのさまざまなお悩みにしっかりとお応えできる体制を整えましたので、ぜひ当院を気軽にご利用ください。