森本 大二郎 院長の独自取材記事
上石神井もりもと脳神経外科
(練馬区/上石神井駅)
最終更新日:2025/12/29
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳卒中は、発症すると命を落とす可能性があり、治療を行っても意識障害や麻痺などの後遺症を残す恐れのある病気だ。そんな最悪の事態を招かぬよう、「上石神井もりもと脳神経外科」の森本大二郎院長は疾患の早期発見に力を注ぐ。大学病院を中心に研鑽を重ね、地元に貢献したいとの想いから開院。1階はMRI、エックス線などの検査を行う放射線科とリハビテーション室、2階には総合受付、診療室、エコー検査などを行う生理検査機能室を備えている。頭痛、めまい、首や腰の痛み、手足のしびれ、物忘れといった脳に関わる症状だけでなく、何でも気軽に相談できる「町のお医者さん」をめざし、日々邁進。「地域の皆さんの健康をお守りするのが私の役目です」と話す森本院長の医療に懸ける情熱にふれてきた。
(取材日2024年7月2日)
脊髄末梢神経分野など幅広く研鑽を積み練馬区に開院
この辺りは慣れ親しんだ地域だそうですね。

ええ、この近くで育ち現在も住んでいますので、この辺りは親しみのある土地です。自宅から徒歩通勤ができ健康維持にちょうど良いです。私の両親は医療関係の職種ではなく、私自身とても健康な子どもだったので、医療を身近に感じるようなこともない、外で遊び回る子どもらしい子ども時代を過ごしました。高校からラグビー部に入り、スポーツに取り組む日々。そんな中、3歳上の姉が医学部に進学しまして、その影響もあり医学部を志し日本医科大学へ進学しました。親戚にも医療関係者がいなかったので苦労する面もありましたが、先輩や友人に恵まれ医学生、医師として充実した日々を送ることができました。思いがけず医学の道に進みましたが、純粋に困った人がいたら助けてあげたいという気持ちがあるのと、人とのコミュニケーションが好きなので、自分に合った職業につけて良かったと思います。
その後、どのようにキャリアを積まれたのかお聞かせいただけますか?
当時は、今のように2年間いろんな診療科を回るシステムはなかったので、国家試験に受かったら入局する診療科を決める必要がありました。そこで、どの診療科にしようかと迷いましたが、面倒を見てくれたラグビー部の先輩や親しい友人が脳神経外科を選んでいたことから、同じ診療科を選択しました。そのような理由ではありましたが、いざ臨床に入ると、自分も諸先輩方のように高度で精密な顕微鏡手術ができるようになりたいという想いが芽生え、昼夜問わず診療・手術技術の向上に励んできました。大学病院とその関連施設を中心に診療を行っていましたので、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷など脳神経外科の代表的な疾患をはじめ、脊椎・脊髄、末梢神経障害など、幅広い疾患に携わらせていただきました。脳神経外科はハードな診療科ですが、学生時代にラグビーで鍛えた体力と忍耐力が役に立っています。
日々、多くの患者さんを診療されていたのですね。

私の専門は脳神経外科の中でも脊椎脊髄末梢神経で、首や腰の痛み、手足のしびれを主訴とする患者さんでいっぱいでした。手術はもちろん、投薬治療やブロック治療などの保存的治療にも注力していました。幅広い知識や技術を身につけることができたのも、大学病院での経験が大きいです。診療では、患者さんにとって障害となっている症状が何か、どんなことを希望されているかを傾聴することが大事だと考えています。そして検査や治療に関しても、できるだけ患者さんのご意向を尊重することを今も心がけています。大学病院にて多くの患者さんを診療し、順調にキャリアを重ねる中で、家庭の事情もあり、ライフワークバランスを整える必要が生じました。受け持っていた患者さんも多く、継続して診療をしたいという気持ちと、地域医療へ貢献したいというかねてよりの強い想いを胸に、この度開院に至りました。
運動器・脳疾患リハビリテーションでも改善を図る
開院にあたり、通いやすさも重視されたとお聞きしました。

ええ。ここは都内や東京近郊からのアクセスも良好なので、埼玉、千葉、山梨、神奈川からも患者さんがお見えになります。駅から徒歩1分という立地なので、遠方からの来院や宿泊が必要な方もご利用しやすいようです。駅近くですが、周辺は住宅街となっており、地域の方々の受診が多く、皆さんの健康維持と地域医療のお役に立てることが何よりうれしいです。脳神経外科診療においてMRIは必要不可欠な検査機器ですが、近隣にMRIを依頼できる医療施設が少ないため導入する必要があること、さらにリハビリテーションを行うための広いスペースが必要な中で、ご縁がありこの物件と出会うことができました。
では、来院される方の主訴で多いものは何でしょう。
幅広いですが、年齢問わず頭痛が多いです。頭痛といっても、片頭痛や緊張型頭痛といったものから、くも膜下出血など急を要するものまであるため、しっかりと検査することが大切です。あと、私の専門でもある脊椎脊髄・末梢神経の病気は、首や腰の痛み、手足の痺れの原因となります。そのほか、ふらつき、めまい、頭部外傷、物忘れ、ふるえなど、多岐にわたります。MRIなど各種検査ができる環境を整えたのも、自院で幅広い主訴に対応できるようにしたかったからです。
脳神経外科でリハビリテーションも実施されているところは少ないのでは?

リハビリテーションというと整形外科をイメージする方が多く、都内の脳神経外科でリハビリテーションを行っているところは少ないと思います。当院では、脳疾患のリハビリテーションに加えて、私の専門である脊椎脊髄・末梢神経の病気に対する運動器リハビリテーションまで幅広くチーム医療で対応しております。首や腰、手足の痛みやしびれでお困りの方やリハビリテーションが必要な方はとても多く、保険診療だけでなく自由診療でのリハビリテーションも行うようにし、幅広いニーズにお応えできる環境を構築できたと自負しています。
頭から手足の先の末梢神経まで全身を診れることが強み
頭から手足の先の末梢神経までの全身管理や睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応されているそうですね。

病気を未然に防いだり、万が一病気が見つかっても最小限に食い止めたりするには定期的な検査が非常に大切です。最近は健康に対する意識の高い方も増えましたので、検査を希望される方は以前よりも増加傾向にあります。また当院では睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療に積極的に取り組んでいることも特徴の一つです。 SASは、頭痛、めまい、認知症、脳卒中などの脳疾患と深く関連していることに注目し、在宅での睡眠検査やCPAP治療を行っています。CPAP管理に関しては、病院勤務時代に意識状態や呼吸状態の悪い患者さんに人工呼吸器管理を行ってきた経験が生かされています。軽症SASの患者さんには、連携先の歯科医院に口腔内装置による治療をお願いしています。安心・安全な医療を届けるために、各スタッフも日々知識や手技をアップデートしながら取り組んでおりますので、何か気になることやお困り事などがあれば、気軽にお声がけください。
開院された今、プライベートの時間は以前よりも取れるようになりましたか?
そうですね。ずいぶんと家族と過ごす時間を大事にできています。家族と過ごす時間はかけがえのないものですし、以前担当していた患者さんも引き続き診ることができている今、開業して良かったなと感じています。振り返ってみると、大学病院時代に培った経験が今の診療の礎となっており、自信を持って診療ができています。患者さんにも安心かつ安全な医療の提供をめざせる今のタイミングで開業ができて良かったです。今後も穏やかな心構えで患者さんと真摯に向き合い続けたいからこそ、長く診療し続けられるように、私自身も健康には気をつけていこうと思います。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

脳神経外科と聞くと受診のハードルが高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一度受診していただければ身近に感じていただけると思います。当院の強みは頭から爪先の末梢神経まで全身を診療できること。専門にこだわらず、自分のできることには積極的に対応したいと考えています。それが私の役目で、結果的に地域の皆さんの健康を守ることにつながると思います。患者さんが受診して良かったと感じてくださるような、安心感を与えられる診療を心がけたいと思っています。些細なことでも構いません。どんなことでもお気軽にご相談ください。

