親子で取り組む予防歯科
子どもは0歳から予防を始めることが理想
しんまつど駅ノ歯科
(松戸市/新松戸駅)
最終更新日:2024/11/19
- 保険診療
予防歯科に興味はあるものの、子育てなどに忙しくなかなか始めることができないでいる人もいるだろう。逆転の発想にはなるが、子どもをきっかけに予防歯科をスタートしてみるというのはどうだろうか。そうとはいっても、さすがに赤ちゃん連れは無理なのではないかとためらう人の背中を押すのが「しんまつど駅ノ歯科」の尚原弘治院長だ。「予防歯科は0歳から取り組むのが理想的です」と力を込める。また、乳児期からの定期通院は「歯医者さんは怖い」という先入観が芽生える前に、子どもを歯科医院に慣れさせることも期待できる。親子でメンテナンスに通うメリットや手順について、明るく清潔な院内で尚原院長に詳しく教えてもらった。
(取材日2024年7月9日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q子どもの予防歯科はいつから始めるのが望ましいのでしょうか。
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A
基本的には歯が生え始める7ヵ月前後からのスタートをお勧めします。最初の乳歯である下の前歯が出てくる頃ですが、フッ素塗布なども可能です。赤ちゃんはみるみる成長しどんどん歯も生えてくるので、早いうちから予防に注意しましょう。また、歯科医院は「痛くなってから通うつらい場所」ではなく「時々行く楽しい場所」だと、物心つく前にインプットする意味でも早期からの予防歯科は大事です。小さな頃の嫌な記憶により歯科医院から足が遠のいてしまい、虫歯(う蝕)が多かったり、歯周病で複数の歯を失ったりしている方をたくさん診てきました。そうならないためにも、幼少期から家族でメンテナンスに通う習慣をつくりたいところです。
- Q親子で予防歯科に通うきっかけがあるといいのですが。
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A
例えば妊婦健診を手始めに予防歯科に通うというのも一つの方法です。妊娠期間中はホルモンバランスが崩れがちで、早産のリスクを高める可能性のある妊娠性歯肉炎にもかかりやすくなっていますからね。そもそも歯周病は早産による低体重児出産の遠因の一つなので、妊娠を考えているならば定期的にチェックして予防するようにしましょう。一方、親御さんがかかりつけの歯科医院を持っていて、家族を誘うパターンもあります。頬や舌を噛んだ、口内炎ができた、口が開いてしまう、顎が痛い、ドライマウスが気になるなど、口の中の困り事は基本的に歯科医院で対応できますので、まずは小さなお悩みをきっかけにしていただければと思います。
- Qこちらでは親子でかかった場合、どのように診療を行いますか。
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A
当院ではお子さんのみ親御さんのみの予防歯科も可能ですが、親子で通ってくださるご家族も少なくないのが特色です。まず、親御さんを診て次にお子さんを診ることもできますし、その逆も可能です。どちらの場合でも、スタッフには保育士もいてキッズスペースでの託児サービスもありますので、たくさんの子ども連れのファミリーにご利用いただきたいと考えています。二診体制での診療を行っている日ならば、親子を同時に診ることもできます。完全個室は2つあり、お子さんがリラックスできるよう天井にモニターを配置した部屋や、手術にも対応できる設備を整えた部屋などもあるので、予約時にご希望をお伝えください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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まず、困っていることはないかなど、歯科医師に口の中の状態について詳しく伝える。その上で歯科医師による口腔内診査を受け、虫歯や歯周病などがないか確認してもらう。今後、起こり得る問題などについてもきちんと聞いておこう。さらに詳しい検査が必要と歯科医師が判断したならば、その理由も含めて詳しい説明を受ける。
- 2カウンセリングとエックス線検査
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予防歯科を開始する際、多くの場合はエックス線によるパノラマ撮影からのスタートとなる。なぜならば、口腔内全体の状況を明らかにすることが重要だからだ。しかし、被ばくの問題もあるため、患者の許可なく行われることはない。しっかりとカウンセリングを行った上で、同意が得られた場合のみエックス線検査に進む。患者が子どもの場合は親としっかりカウンセリングの時間を取るそう。
- 3必要に応じた治療
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精査の結果、問題があればまずは治療を受ける。虫歯や歯周病はもちろん、親知らずの抜歯などに関しても専門性を持つ歯科医師たちが診療にあたる同院では、幅広い選択肢の中から、患者が納得した上で治療方法を選ぶことができるように努める。一方、問題が見つからなかった場合は、そのまま予防ケアに進む。
- 4予防歯科をスタート
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治療が済んだらいよいよ予防歯科だ。正しいブラッシングを教えてもらうのはもちろん、プロの道具を使うことでしか除去が望めない歯石なども歯科衛生士にケアしてもらおう。生涯、自分の歯で過ごすためには、3ヵ月に1度の定期的なクリーニングが推奨されているが、同院では一人ひとりのライフスタイルも考慮した通院ペースが設定される。
- 5定期的な通院
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たとえ提示された通院ペースを厳密に守れなくても、歯の健康を守るためにはとにかく通い続けることが重要だという。患者一人ひとりの生活を中心に考えている同院では、子育てや仕事で忙しく、通院が途切れがちな患者にも配慮。気まずい思いをすることなく、いつでも予防歯科を再開できるよう努めているそう。優しいスタッフたちが待っていてくれるので、忘れずに通院できるよう心がけていこう。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

