平田 清剛 院長、平田 麻侑 副院長の独自取材記事
平田歯科クリニック
(大和郡山市/近鉄郡山駅)
最終更新日:2024/08/06
近鉄郡山駅から徒歩10分の「平田歯科クリニック」。ともに大阪大学大学院などで補綴を専門に研鑽を積んできた平田清剛(ひらた・きよたか)院長と妻で副院長の平田麻侑先生が、2023年に開院した。勤務医として過ごした奈良に愛着を感じ開業した二人が理想に掲げているのは、「住民一人ひとりを一生涯見守り続けていけるクリニック」。主に中高年の患者のニーズが高い入れ歯治療を得意とする一方、筋機能矯正など子どもの口周りの成長の促進にも取り組んでいる。「患者さんのご要望と私たちが必要と考える治療のバランスを保ちつつ、あくまでも患者さん主導で治療を進めています」と話す二人に、クリニックの特徴や強み、今後のビジョンなどを聞いた。
(取材日2024年7月16日)
一人ひとりの患者の健康を生涯にわたりサポート
院長は岐阜のご出身で大阪の大学をご卒業されたそうですが、なぜ大和郡山市で開業されたのですか。

【清剛院長】大阪大学大学院時代にアルバイトで奈良市内のクリニックで一般歯科診療に携わり、奈良の地域性や人々の温かさをとても気に入ったんです。大学院修了後も引き続きそのクリニックで勤務し、いつしかこの地で開業し永住しようと思うようになりました。大和郡山市を選んだのは、戸建てや低層集合住宅が多く、私と妻が理想とする「患者さんの健康を生涯見守り続ける、地域に根差した歯科診療」を実践できると考えたからです。遠方からの患者さんや家族連れが通院しやすいよう、もともと広い駐車場が備わっていたこの場所で開院しました。
ご家族で来院される患者さんが多いのですね。
【清剛院長】高齢の患者さんが約4割を占めていますが、子育て世代の親御さんやお子さんが想像していた以上に多いです。働き盛りの世代も多く、比較的新しいクリニックではありますが、幅広い年代の患者さんに来院していただいています。
【麻侑副院長】小児歯科から入れ歯治療、歯周病治療など、あらゆる世代に対応した診療を提供しています。歯やお口の状態が気になったら家族で来てもらえるような、身近な存在になっていきたいと思っています。
暖色系で統一された院内からも、地域の皆さんに対する温かい眼差しが伝わってきます。

【清剛院長】ご自宅のようにくつろいでもらえる雰囲気にこだわりました。お口の中だけではなく、気持ちの面でも元気になって帰ってもらいたいですから。キッズスペースには特にこだわっていて、ご家族で来院していただけるよう、診察スペースを減らすことになったとしてもスペースを確保すると決めていたんですよ。
【麻侑副院長】キッズスペースのドアにはガラスののぞき窓がついており、診察ユニットからは中の様子を確認できます。私自身が診察ユニットに横になって窓の位置を調節したんです。親御さんからは好評ですし、不安がっているお子さんをキッズルームにいるごきょうだいがアイコンタクトで応援するということもできますから、お子さんたちにも思い思いに楽しんでもらえたらうれしいです。
質の高い義歯治療や子どもの筋機能矯正に注力
お二人とも補綴を専門に学ばれたそうですね。

【清剛院長】はい。私は入れ歯などの補綴を、誰もが最終的に行き着く歯科治療と捉えています。昔、家族が「総入れ歯は食べにくくてご飯もおいしくないわ」と困っていた姿を見て、「入れ歯について深く学び、質の高い入れ歯を自分の手で作りたい」と思い補綴を専門に選んだんです。義歯治療計画の立案や補綴物の作製について十分に経験を積んできましたので、患者さんに「入れ歯がこんなにフィットしたのは初めて」などと喜んでもらえたら達成感がありますね。インプラント治療も対応しますが、あくまでも入れ歯で対応できない場合の選択肢と位置づけています。歯科技工士さんが驚かれるほど入れ歯のニーズが高いので、入れ歯治療を通して地域に貢献していきたいですね。
中高年の患者さんには心強いですね。一方、小児歯科では口腔機能の育成に取り組まれていると伺いました。
【麻侑副院長】息子の歯並びの治療方法を考えていた時に着目したのがきっかけで、口周りの筋肉の癖の改善を図り、口腔機能の発達を促す筋機能矯正に注力しています。最近、下を向いてスマートフォンやゲームを見続けて猫背になり、正しい呼吸ができなくなっているお子さんが増えています。そうすると口をポカンと開けていることが多くなり、口と頬、舌の筋肉のバランスが崩れて歯並びにも影響するんです。筋機能矯正は、マウスピース型装置を装着して口呼吸や間違った舌の位置・嚥下を正すことをめざしてトレーニングを重ねていく方法です。鼻呼吸を正しくできるようになると姿勢の矯正につながり、お子さんの健康自体にアプローチできると考えています。子どもたちは私たちの将来には大切な存在。適切に口腔機能が発達していくことで、健やかに成長してほしいですね。
入れ歯治療などで患者さんと接する際に、どんなことを心がけておられますか。

【清剛院長】患者さんが最も困っていることをしっかりヒアリングすることです。患者さんが治してほしいところと、私たちが診て治療すべきだと考えたところは必ずしも一致するとは限らないので、その擦り合わせがとても大事です。患者さんに治療方針を納得していただけたら治療し、もう少し様子を見たいということであれば、定期健診などを通して治療のタイミングを見極めています。歯科医師主導で強引に治療を進めることはありませんので、安心してもらいたいですね。
【麻侑副院長】私も歯科医師ですが、やはり歯科治療は怖いです。痛くないのがわかっていても私自身「麻酔は痛くしないでね」と口に出してしまいます(笑)。患者さんから特に恐怖や不安を感じることを事前にお伺いし、できるだけ怖くない治療を心がけています。ちょっとしたことでも質問や相談してもらえるような雰囲気を大切にしています。
口内の現状に則した治療のために継続的な歯科受診を
患者さんの目線で診療されているのですね。お互いに関してはどのように感じておられますか。

【麻侑副院長】本当に治療の手際が良くて丁寧だと思います。処置した歯をきれいに仕上げることを得意としていると思います。普段はとても穏やかで優しいので、患者さんも話しやすいのではないでしょうか。「忙しいのに頑張っていてすごい」と毎日思いますね。
【清剛院長】子どもが小学1年生でまだまだ手がかかるのですが、子育てと仕事をしっかり両立している姿には感謝しかありませんね。私は家の中のことを副院長に任せっきりにしてしまっているので、休日にはアウトドアを一緒に楽しむなど、子どもと過ごすように努めています。
尊敬できるパートナー同士で力を合わせて、どのようなクリニックに育てていきたいですか。
【清剛院長】「診察して悪い所を治療して終わり」ではなく、患者さんにこの先もずっと通ってもらえるクリニックづくりに、開院時から一貫して取り組んでいます。子どもの筋機能矯正に力を入れていれているのもその一環です。勤務医時代に往診先で入れ歯治療を行うなど、高齢の患者さんの診療経験は豊富ですので、将来は往診も検討したいですね。
【麻侑副院長】患者さんだけではなく、スタッフも大事にしています。歯科業界は20代くらいの女性の割合が高く、出産・育児でお休みしている間に別の若手スタッフが入り、復帰しても活躍の場が減ってしまうというケースは少なくありません。私自身、以前の勤務先で育児を手厚くサポートしてもらい働きやすかったので、当クリニックでも出産前後の女性スタッフが働きやすい環境を整えていきたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【麻侑副院長】院長も私も、近年広く使われるようになってきた薬剤や医療機器への関心が高いので、スタッフも含めて勉強会などに進んで参加し、知識の向上を図ってまいります。このエリアでは比較的新しい歯科クリニックですので、地元の皆さんに先端の歯科治療を取り入れた診療を提供していきたいです。
【清剛院長】ご自身では気づきにくいお口の中のトラブルは結構多いので、痛みの治療だけではなく、私たちが必要と判断した治療を提案させてもらいながら、健康な状態に近づけていきたいと思っています。そのためには、患者さんのお口の状態を継続的にチェックし、変化に合わせた治療を行うことが大切です。口腔内を健やかに保つことは全身の健康維持に直結するので、歯科治療で地域を元気にしていきたいと考えています。何でも気軽にご相談いただき、定期的にクリニックに足を運んでいただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児筋機能矯正/22万円~
義歯 コバルトクロム床/27万5000円~、チタン床義歯/38万5000円~
インプラント治療
・1次オペ(1本)/24万2000円
・2次オペ、上部構造/14万3000円
ホワイトニング
・オフィスホワイトニング/5万5000円
・ホームホワイトニング/3万3000円
・デュアルホワイトニング/7万7000円
※詳しい金額は歯科医院までお問合せください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

