徳永 涼 院長の独自取材記事
サルース デンタル オフィス
(戸田市/北戸田駅)
最終更新日:2025/12/15
北戸田駅から徒歩2分の「サルース デンタル オフィス」。2026年2月に開業10周年を迎える同院は、予防歯科を診療の柱に据え、患者の意識改革に情熱を注いできた。院長を務める徳永涼先生は、大学院でセラミックスの研究に従事した経験を持つ。「感動を与えることで人の行動を変える」という独自の診療哲学のもと、視覚に訴えかける説明や時間をかけて行うブラッシング指導を通じて、患者の予防意識向上をめざしている。明るく快活な人柄の徳永院長に、「歯科衛生士が主役」という同院の理念や診療内容などについて尋ねた。
(取材日2025年10月30日)
「歯を生涯守る」という使命のもと、予防歯科に注力
2026年に開業10周年を迎えるそうですね。この場所を選んだ理由をお聞かせください。

実家が歯科医院で、今は弟が継いでいますが、私は自由に学んでみたいという思いが強く、開業するまでに複数の歯科医院でさまざまなことを学んできました。非常勤として特に、隣駅の武蔵浦和駅にある歯科医院に長く勤めていて、その経験から、この辺りは良い所だなと思っていたんです。開業を検討している際にちょうどこの物件を紹介され、駅から近くて通いやすい立地が決め手になりました。院内も歯科医院っぽくない雰囲気にしたかったので、患者さんの恐怖心を和らげられるようなおしゃれな空間づくりを心がけました。開業10周年を迎えるにあたり、最近、法人化をしました。ユニットも増設予定です。さらに充実した環境で診療を提供していきたいと考えています。
院名にはどんな思いが込められているのですか?
サルースはローマ神話の健康・衛生を司る女神の名前なんです。一人でも多くの患者さんに、生涯ご自身の歯を残してもらえるようにという思いを込めました。むし歯で歯の一部を失ったら元に戻りませんし、歯周病で顎の骨がなくなっても元に戻りません。だから悪くならないようにするのが一番なのです。そのためには予防が重要で、毎日の歯磨きが欠かせません。皆さん歯磨きは毎日されていると思いますが、より効果的な磨き方を教わったことがない方もいらっしゃると思います。だからこそ、患者さんにより効果的な磨き方を身につけていただくことで、毎日の歯磨きへの意識を高めていただきたいのです。当院では歯科衛生士が中心となって患者さんと丁寧に向き合い、予防の重要性を伝えています。
大学院で学ばれたそうですが、どのような分野を専門にされていたのですか?

昭和大学(現・昭和医科大学)を卒業後、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)で研修医として2年間過ごし、その後4年間大学院で歯科用セラミックスについて研究していました。セラミックスというのは基本的に硬くて丈夫なのですが、衝撃に対して脆いという欠点があって、もっと割れにくいセラミックスを開発できないかと取り組んでいたのです。その経験を生かし、今は審美歯科にも力を入れています。セラミックスは色が変わらないため、美しさを保つことができますし、表面が滑沢で汚れがつきにくいという利点もあります。患者さんの口腔内の状態によっていくつかの種類のセラミックスを使い分けるなど、患者さんの状態やご希望に応じて適切な治療を提案しています。
視覚的に伝える予防指導で患者の意識を高めたい
予防歯科の観点から、具体的にどのような診療をされていますか?

緊急性のある治療が必要な方は例外ですが、基本的に初診の患者さんはお口の中を全体的に検査し、その結果を踏まえて2回目には1時間お時間をいただいてブラッシング指導を行います。検査内容としては、唾液検査でむし歯や歯周病、口臭のリスクを判定します。その後は染め出し剤を用い、口腔内スキャナーで上下の歯と歯茎を全部スキャンするんです。歯の画像を360度回転させながら見せて、どこに磨き残しがあるか視覚的に理解していただきます。事前に1週間分の食事内容も書いてきてもらい、食習慣や嗜好性も含めて普段のホームケアの状況を確認し、その上で、適切なブラッシング方法を指導します。「1時間も?」と驚かれるかもしれませんが、これをすべてやると1時間でも足りないくらいです。磨き方の技術を教えるだけでなく、ご自身のお口の中により関心を持っていただくことを目標としています。
予防歯科以外に力を入れている診療分野はありますか?
予防でお口の中への関心が高まると、見た目も気になってくる方もいらっしゃいます。そんな方のために、ホワイトニングや矯正、セラミックス治療にも力を入れています。矯正はマウスピース型装置を用いた矯正のほか、矯正専門の非常勤の歯科医師によるワイヤー矯正も行っています。また、マイクロスコープを使った根管治療にも対応しています。どんな診療でも、その後いかに再発せずに良い状態が保てるかが勝負です。精密な治療のために、私も歯科衛生士も全員高倍率のルーペを使って診療をしています。予防歯科と精密診療と審美歯科、この3つが当院の柱ですね。
患者さんへの説明で特に心がけていることはありますか?

人の行動を変えるのに一番有用なのは、感動を与えることだと考えています。「知らなかった、すごい!」と感動し、「じゃあ、やってみようかな」と行動につなげていただけるとうれしいです。そのためには視覚に訴えることが重要で、各ユニットにモニターを設置しています。むし歯や歯周病の治療では必ず口腔内カメラでビフォーアフターを撮影して、どう変わったのかをお見せします。手鏡だけではわからない部分も、大きく拡大した画像なら一目瞭然です。歯科衛生士も「歯と歯が重なっているこの部分は歯石が残りやすいですね。」などといった具合に、モニターの前に立って患者さんの顔を見ながら説明する時間を必ずつくるようにしています。そうすると患者さんも納得しやすいですし、「じゃあ、ここはどうすれば良いですか?」と質問しやすいと思います。
歯科衛生士が主役となり、責任を持って患者を支える
特に予防歯科においては、歯科衛生士が非常に重要な役割を果たしますね。

おっしゃるとおりです。現在、歯科衛生士は3人在籍していて、それぞれが責任を持って患者さんを担当しています。私が理想とする診療には、しっかりとした技術を持った歯科衛生士が不可欠です。インカムで常に相互に連絡を取り合っていて、何かあったらすぐに相談が来ますし、私が指示をして、患者さんに伝えてもらうこともあります。歯周病治療はもちろん、ホワイトニングなどの審美的処置でも活躍してもらっていますので、歯科衛生士としてスキルアップできる環境です。歯科衛生士は素晴らしい仕事ですから、ずっと続けてほしいという思いで、働きやすい職場環境の構築に力を入れています。
やりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
一番はやはり、患者さんの笑顔を見た時ですね。「また必ず来ます」と言ってくださる方もいますし、治療が終わってメンテナンスに移行するときにしばらく間が空くので、「なんだか寂しい」とおっしゃる方もいるんですよ。あとは、治療前と比べて、明らかに患者さんの意識が変わったと実感できるときですね。歯科医師をやっていて良かったなと思います。
最後に読者へメッセージをお願いします。

とにかくご自身の歯で過ごすことが一番良いことなんです。そのためには何よりも予防が大切です。そしてご自身のお口の中の状態を知ることが予防への第一歩です。ですから、「歯が痛い」などの症状が出ていなかったとしても、一度、歯科医院に行ってみていただけたらと思います。少しでもご自身のお口の中に興味を持っていただけたらうれしいので、当院はスタッフ全員、丁寧な対応を心がけております。ぜひ、一緒にご自身のお口の健康を守っていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/6万6000円~、セラミッククラウン/10万4500円~、ジルコニアインレー/7万7000円~、ジルコニアクラウン/12万1000円~、ワイヤー矯正/88万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円~、ホワイトニング/3万3000円~

