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命に関わる骨折につながる骨粗しょう症
骨密度検査で健康な未来を

さばない整形外科

(北九州市八幡西区/黒崎駅)

最終更新日:2025/02/05

さばない整形外科 命に関わる骨折につながる骨粗しょう症 骨密度検査で健康な未来を さばない整形外科 命に関わる骨折につながる骨粗しょう症 骨密度検査で健康な未来を
  • 保険診療

骨密度が低下し骨がもろくなる骨粗しょう症。特に女性に関しては閉経を迎える頃から骨密度の減少が進み、気づかないうちに骨折リスクが高まる。この静かに進行する病気は初期に自覚症状がなく、進行すると日常の些細な動作で骨折を引き起こし、結果的に寝たきりや生活の質の低下を招いてしまう。「骨粗しょう症は自分には関係ない」と考える人も多いが、年齢や性別を問わず、若い頃から予防や検査が重要となる。「さばない整形外科」の佐羽内研(さばない・けん)院長は、骨粗しょう症の早期発見と予防の大切さを訴え、専門的な治療と運動・栄養指導で患者を包括的にサポートしている。今回は、骨粗しょう症の危険性や予防法、検査・治療について、佐羽内院長に詳しく聞いた。

(取材日2025年1月17日)

骨粗しょう症は知らぬ間に進行する危険な病気。40代からの骨密度検査で将来の骨折リスク回避をめざす

Q骨粗しょう症は、寝たきりの原因になる重大な病気と聞きました。
A
さばない整形外科 女性に身近な疾患。一度検査を受けることを勧めている

▲女性に身近な疾患。一度検査を受けることを勧めている

骨粗しょう症は骨量が減少し、骨がもろくなる病気です。この病気により骨折のリスクが高まり、大腿骨や背骨の骨折が起こりやすくなります。特に高齢者の場合、骨折後に寝たきりとなるリスクが非常に高く、その結果として誤嚥性肺炎になったり、長期入院による外部刺激の低下に伴い認知症の発症率が増加したりすることもあります。また、元気だった方でも、骨折をきっかけに血管に血栓ができやすくなるリスクが増え、脳梗塞などにも注意する必要性が生じます。このように、高齢者の骨折は要介護となるリスクも高く、「死に病」ともいわれるほど。大腿骨近位部骨折は特に注意が必要です。

Q骨粗しょう症の予防として重要なポイントを教えてください。
A
さばない整形外科 日頃の食事や運動の積み重ねが、骨粗しょう症の予防につながる

▲日頃の食事や運動の積み重ねが、骨粗しょう症の予防につながる

骨粗しょう症の予防には、適切な食事、運動、そして生活習慣の改善が不可欠です。食事ではカルシウムやビタミンD、ビタミンK、タンパク質の十分な摂取が重要。魚や乳製品、大豆製品などをバランスよく取り入れましょう。また、運動では筋肉を鍛えることが大切で、大腿四頭筋や体幹筋の強化が推奨されます。「ロコモティブシンドローム度をチェックする片足立ちのテスト」を行うことで、筋肉量の低下も自覚できるはずです。また、ストレッチによる柔軟性向上も有用です。さらに、転倒しにくい体づくりを意識し、骨折を防ぐための体づくりをしていきましょう。日々の生活習慣の見直しが、骨粗しょう症の予防につながります。

Q骨粗しょう症は、生活への支障も大きい病気なんですよね。
A
さばない整形外科 「骨折してしまう前に、検査と治療を受けてほしい」と話す

▲「骨折してしまう前に、検査と治療を受けてほしい」と話す

骨粗しょう症により一度骨折をしてしまうと、そこから生活が一変する方が多くいます。骨折により関節の可動域が制限され、正座や歩行が難しくなることも。また、生活レベルが低下し、つえやシルバーカーが必要になるケースも少なくありません。重度の場合は車いす生活に移行することもあります。さらに、骨折後は周囲の筋肉や関節に痛みが生じることがあり、慢性的な不快感が続く可能性があります。このような身体的な問題だけでなく、介護が必要になることで経済的・精神的な負担も増加し、本人だけでなく家族の生活にも大きな影響を及ぼすことが少なくありません。だからこそ、予防を行うことが重要です。

Qそれでは、何歳から骨密度検査を受けるのが良いのでしょうか。
A
さばない整形外科 骨密度の検査方法は痛みもないため、気軽に受けることができる

▲骨密度の検査方法は痛みもないため、気軽に受けることができる

骨密度検査は、40代になったら一度受けることを推奨します。この時期は骨の健康状態を把握する良いタイミングです。特に女性は閉経後に骨密度が急激に低下するため、閉経後はできるだけ早く検査を受けることが望ましいでしょう。その後も2~3年後に一度検査を行い、骨密度の推移を確認するとより良いと考えます。また、若年期に無理なダイエットを行った自覚のある方、エネルギー不足・タンパク質の不足の自覚がある方、体重制限が求められるスポーツの経験がある方も早めの検査をお勧めします。検査は腰椎や大腿骨の骨密度を測定し、即日で検査結果もお伝えできますよ。気になった時に検査を受け、すぐに予防をスタートしましょう。

Q骨粗しょう症と診断された際はどんな治療を行いますか?
A
さばない整形外科 初期の骨粗しょう症は自覚症状がないため、定期的な検査が大切

▲初期の骨粗しょう症は自覚症状がないため、定期的な検査が大切

骨粗しょう症と診断された場合、薬物治療・生活習慣改善・運動療法を行います。多くの場合は骨吸収抑制剤という骨密度低下を防ぐための薬を使用します。状況によっては骨形成促進剤なども用います。骨折などのケガをする前の治療であれば、生活の質を落とす心配はありません。ただ、多くの方は「私の骨は丈夫だと思います」と思いこまれていることが多いように感じます。症状がないから、測定してみないとわからないのです。皆さん血圧をこまめに気にすることはあっても、骨密度はあまり気にされないのではないでしょうか。きっと手軽に計測できないのも要因だと思います。だからこそ当院では、気軽に骨密度を測定・検査していただきたいのです。

ドクターからのメッセージ

佐羽内 研院長

骨粗しょう症は「静かな病気」ともいわれ、自覚症状がないまま進行し、骨折をきっかけに生活が一変することがあります。骨粗しょう症による骨折を防ぐためには、まず現状を知ることが大切です。とある先生が「人生は『ぴんぴんころり』ではなく、『ぴんぴんきらり』でいきましょう」とおっしゃったように、最期まで元気で輝く生活を送りたいものです。そのためにも、骨折しないような体づくりを始めてみませんか? 骨密度検査は、その第一歩となり得ます。普段元気な方こそ、早めの検査と対策が未来の健康の一助となります。お気軽にご来院の上、骨密度検査を受けてみてください。私たちと一緒に「ぴんぴんきらり」をめざしていきましょう!

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