増田 真理奈 院長の独自取材記事
成増さくら歯科・矯正歯科
(板橋区/成増駅)
最終更新日:2025/04/28

2024年6月に開業、7月に一般診療をスタートする「成増さくら歯科・矯正歯科」。矯正を専門とする増田真理奈院長の「ストレスなく通い続けられるクリニックを実現したい」との思いから生まれた、一般歯科・矯正歯科どちらにも対応するクリニックだ。院内は優しい雰囲気で、ユニットの椅子の座り心地にもこだわり、患者が心穏やかに過ごせるように隅々まで工夫している。桜の花びらにも歯の形にも見えるようなロゴマークも愛らしい。子育て中ということもあり、子どもとのコミュニケーションも得意な増田院長。開業準備をともにしたスタッフたちとも、まるで古くからの仲間のような絆で結ばれている。各分野を専門とする歯科医師も集い、チーム医療で診療にあたることを大切にする増田院長に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年6月20日)
矯正歯科・一般歯科・各専門分野の三診体制で診療
まず、歯科医師をめざしたきっかけやご経歴をお聞かせください。

私自身、かつては歯並びを気にしていて、小学校から高校まで矯正をしていたんです。その際に矯正のすごさに気づいたことが、歯科医師をめざした原点ですね。昭和大学卒業後は同大学歯科病院の矯正科に勤務し、臨床ではさまざまな症例にあたりました。同時に、口唇口蓋裂の患者さんの術前・術後の変化を3Dカメラを用いて比較するといった研究にも従事しました。当院が大切にしている、患者さん一人ひとりの顔貌の変化にこだわる矯正を行うための研鑽を十分に積むことができたと考えています。
開業に至った経緯を教えていただけますか。
一般的な歯科クリニックの多くは「矯正の先生は水曜日に来ます」といったスタイルで診療をしているかと思います。私自身、週に1回程度、個人のクリニックを手伝うこともありました。患者さんたちは私が来る日に合わせて、お子さんにお稽古事を休ませるなどしているのが心苦しかったです。また、もしも風邪などでキャンセルするようなことがあれば、予約状況の関係で2ヵ月は放置状態になるということもありました。その間、虫歯のリスクも高くなりますし、結果的に矯正期間も伸びてしまいます。そういった悪循環を断ち切りたいというのが開業の動機だったのですが、家族や友人も暮らすなじみ深い成増に開業することになってうれしく思っています。クリニック名も、成増のランドマークでもある光が丘公園が桜の名所であることにちなみました。
こちらのクリニックはどのような特色がありますか。

矯正を専門としながらも、一般歯科も一つの場所で診療できるのが一番の特色です。一般的に矯正専門のクリニックは虫歯治療などは他院を紹介しますが、患者さんの時間がもったいないですし、カルテを共有できない問題を解消したいという思いもありました。さらに、矯正歯科、一般歯科だけではなく、各分野を専門とする歯科医師も在籍し、基本的に三診体制としているのも特徴的なのではないでしょうか。虫歯、歯周病、かぶせ物・詰め物、小児歯科、インプラントや親知らずの抜歯などの口腔外科を専門とする歯科医師たちが日替わりで診療にあたります。それぞれ、大学病院での先進的な治療の経験も豊富な頼もしい先生方です。「自分も通いたい、子どもも通わせたい」そんな理想のクリニックを追求しました。
患者が治療のモチベーションを維持できるようサポート
設備面でのこだわりはどのようなところでしょうか。

まず、空気清浄と滅菌に徹底的にこだわりました。歯科は歯を削る関係で、どうしても粉塵などが舞う可能性があります。だからこそ、医療機関向けの空気清浄機を設置して、粉塵、ウイルス、レジンや消毒液の臭いなどを、妥協のないレベルで排除できるように心がけました。精密な診査・診断のために、歯科用CTも導入しました。側方からの頭部エックス線規格写真の撮影も可能なタイプで、矯正の最適なゴールを見定めるのに役立ちます。また、これまで歯の型採りをする際、オエッとなって苦しかった経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。当院では患者さんがつらい思いをすることのないよう、ご希望があれば3D口腔内スキャナーで型採りを行いますのでご安心ください。
こちらではどのような矯正が受けられますか。
表側矯正、裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正と幅広い選択肢を用意しています。また、絶対に歯を抜かないというこだわりもありません。もちろん、患者さんが抜歯を望まないならばそれを尊重します。例えば、前歯の八重歯・乱杭歯に対して「とりあえず、抜かずに並べてみましょう」と部分矯正をすることも可能です。また裏側矯正については、目立たないというメリットだけではなく、舌が傷つきやすいというデメリットも必ずお伝えします。デメリットも理解した上で、さまざまな選択肢の中から裏側矯正を自ら選んだならば、患者さんも頑張れますよね。「先生に怒られるからやる」ではなく「自分が選んでやる」というのが大事だと思うんです。矯正期間中は虫歯もできやすいので、毎日の歯磨きもしっかりとしなくてはいけません。だからこそ、患者さんの主体性が欠かせません。
矯正で大切にされていることを教えてください。

どの患者さんも、「歯並びを整えてよく噛めるようになりたい」「きれいになりたい」といった気持ちで矯正を頑張るのですから、できるだけその気持ちに応えたいですね。矯正のためにプライベートを犠牲にしてほしくないという気持ちも強いです。例えば、美容院に行くために会社を休む人はいないように、普通に生活しながら気軽に通っていただきたいからこそ、利便性も大切にしています。お昼休みを設けずに通しで診療する体制を取っているのもそのためです。今は共働き家庭がほとんどですから、もちろん土日も診療します。メンテナンスも家族のお出かけのついでなどに立ち寄る習慣をつくっていただけるとうれしいです。
あらゆる年代が輝く笑顔を取り戻す応援をしたい
今後の展望についてお聞かせください。

お口のことでお困りで「どこに通ったらいいかわからない」と悩んでいる方の受け皿となるようなクリニックにしていきたいです。実際、何件もクリニックを訪れてはいるものの、答えが見つからないでいる方もいらっしゃいます。当院が入っている商業施設の地下2階・3階には191台分の無料駐車場がありますし、池袋駅からは東武東上線で約16分と都心からのアクセスも良好なので、徒歩圏以外の方のお役にも立てればと思っています。また、最近、特に気になっているのが日常生活で「口ポカン」のお子さんです。放置していては虫歯リスクを高めるだけではなく、風邪をひきやすい、かみ合わせがさらに悪くなるなどさまざまなトラブルにつながるとされています。当院では歯科衛生士による専門的なトレーニングコースも用意しているので、ぜひ活用していただきたいです。
お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか。
毎朝、オンラインで英会話の勉強を続けることが良い気分転換になっています。くじけそうになる日もありますが、とにかく続けることを目標にしています。毎日、違う先生のレッスンを受けられるのは楽しいですしね。今後はクリニックの英語サイトも作る予定で、英語対応にも力を入れていきたいと思っています。受付スタッフは英語とフランス語、副院長は英語でのコミュニケーションも可能なので、言葉の壁により歯科医院への受診ハードルが高かった方などのニーズにも応えていきたいです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

矯正を始めるのに遅すぎるということはありません。50代、60代の方に「こんな年齢でやる人いますか?」とよく聞かれますが、たくさんいます。自分ではあまり気にしていないつもりになっていても、手で口元を隠して笑うことが癖になっていませんか? 実は私の家族もそうで、「もう、ずっとこれで生きてきたからいい」というのを私が勧めて矯正をしてもらいました。すると、口角が上がり、笑い方も変わって、とても喜んでくれました。もし「ここがもう少しこうだったらいいな」と、気になっているところがあるなら、一歩を踏み出してみませんか。患者さんが自ら選び主役となる矯正のお手伝いを、全力でサポートさせていただければと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/38万5000円~、表側矯正/全顎:88万円~、部分:22万円~、裏側矯正/132万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/全顎:99万円~、部分:49万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。