曽田 大幹 院長の独自取材記事
クリニックプラス亀戸
(江東区/亀戸駅)
最終更新日:2025/07/11

亀戸駅北口を出てすぐというアクセスの良い場所に位置する「クリニックプラス亀戸」。白と淡い木目をベースにした清潔感のある院内で、内科、アレルギー科を含む幅広い診療と、感染症に対する検査、予防接種、健康診断などに対応している。神経内科が専門の曽田大幹(そだ・おおみ)院長による頭痛に特化した外来診療を行っていることも同院の特徴だ。「医療を受けるまでの壁を取り払う」ことをコンセプトに掲げ、平日20時までの診療時間やSNSの予約システムといったプラットフォームの整備で、受診しやすさも追求している。「気軽にご相談いただける環境を整えておりますので、些細なことでも体調の変化に気づいたらお越しください」と語る曽田院長に、同院の特徴から、留学や社会人を経て医師になった経緯、診療ポリシーなどまで広く話を聞いた。
(取材日2025年6月24日)
幅広い診療と検査を、アクセスしやすい環境で提供
まずはクリニックプラス亀戸について教えてください。

当院のミッションは、医師に相談したいことのある方が、時間の壁、手間の壁、知識の壁などのさまざまな障壁によって受診を阻まれることのないように、壁を取り払い、医療をもっと身近にすることです。加えて、新しい価値を提供したいという思いも、院名の「クリニックプラス」には込められています。そのコンセプトを踏まえ、亀戸駅から徒歩1分というアクセスの良い場所にクリニックを構え、平日は夜20時まで、土日祝日も診療を行い、患者さんのライフスタイルに合わせた利用を可能にしました。SNSでの予約、オンライン問診、キャッシュレス会計なども導入し、スマートフォン一つで完結するシームレスな体制も整えています。
こちらではどのような診療を行っていますか?
内科、アレルギー科を含む幅広い総合診療を提供しています。内科では、一般的な風邪の診療をはじめ、風邪症状に隠れた別の病気や、特殊な感染症の有無についても、丁寧に診察し、適切な治療を心がけています。初診の方や紹介状をお持ちの方で、定期的な通院管理をご希望の方もご相談ください。アレルギー科では、舌下免疫療法などの先進の治療法を取り入れ、花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息などのアレルギー疾患に対して、専門的な診断と治療を行っています。一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立て、より良い健康状態の維持・改善をめざしています。他に、新型コロナウイルス感染症の検査から、インフルエンザワクチン、破傷風ワクチンなどの予防接種、血液検査に至るまで、多岐にわたる医療サービスを提供できることも当院の特徴です。
頭痛に特化した外来診療も行っているそうですね。

私はこれまで神経内科の医師として経験を積んできました。神経内科では脳に関わる病気を扱うことが多く、頭痛の診療も専門分野です。頭痛は「我慢するもの」と考え、受診をためらう方も多いのですが、頭痛に特化した外来では、頭痛の原因を見極めて患者さんに合わせた治療を提供し、痛みを感じる日数や時間を減らすことにつなげ、日常生活における障害を少なくしたいという思いで診療を提供しています。内服薬の他、点鼻薬や注射薬にも対応し、予防にも取り組んでいきます。「頭痛は解決が望める病気」ですので、一緒に症状の緩和をめざしていきましょう。
留学と社会人経験を経て医師に。総合的なケアを重視
先生のご経歴を教えてください。

私はもともと医学部ではない大学を卒業し、アメリカへの留学も経験しました。社会人経験を経て医学部へ進み、大学病院の神経内科での経験を通じて、医師としての基盤を築きました。特に、脳血管疾患の治療では、迅速な判断と行動が求められ、一瞬の遅れが患者さんの命に関わることを実感しました。一方で、神経変性疾患の診療では、症状の進行を見守りながら、じっくりと臨床推論を積み重ねる重要性を学びました。その後、都内の精神科をメインとする病院で内科の医師として勤めました。そこでは患者さんの心の健康も体の健康と同じくらい重要であると学びました。また、多様なバックグラウンドを持つ患者さんや、外国籍の患者さんの診療は、私の視野を広げる大きな経験となりました。言葉の壁を越え、文化的な違いを理解し、それぞれの患者さんに合わせたアプローチを選ぶという経験を積めたことは、今の診療にも役立っています。
これまでのご経験が今の診療にも生かされているのですね。
そうですね。私が得意としているのは、神経内科の経験と知識をもとに、患者さんの症状に対する総合的なケアを提供することです。総合的というのは単に病気を治療することにとどまらず、患者さんの心のケアも含めたトータルなサポートを意味しています。患者さんはただ症状の改善を望むだけではなく、安心感や共感を求めている方も多いため、総合的に診ることが大事だと感じています。そこには、医師になってからの経験はもちろんのこと、私の社会人としての経験、特に海外での経験を通じて身につけた多様な文化や価値観を理解する力が生かされていると思います。
実際の診療ではどのようなことを心がけていますか?

診療では、患者さんが抱える問題を適切に把握した上で治療計画を立案し、患者さんの小さな声にも耳を傾けることを大切にしています。同時に患者さんの目線に立って考え、その人が何を求め、何を心配しているのかを理解することも心がけています。例えば、しっかり話を聞いてほしいのか、時間がないから早く終わらせてほしいのか、他に気になっていることがあるのかなど、患者さんが求めているものを見逃さないようにしています。お話ししやすいように、「他に気になることはありませんか」と、こちらからお聞きすることも心がけています。リラックスできる雰囲気をつくっていますので、気軽に何でもお話ししてください。
地域の人たちの健康の維持と向上を手助けしていきたい
留学から帰国後に医学部に進学されたそうですが、先生はなぜ医師をめざされたのでしょうか?

私が医師を志したきっかけは、家族の背景と私自身の経験に深く根差しています。私の母は語学を得意としており、英語とフランス語を自在に操り、父ともアメリカで出会ったそうです。そのため、私は幼い頃から海外文化、特にアメリカの文化に興味を持ち、大学卒業後にはその魅力を肌で感じるため留学しました。留学中、多様な文化と価値観にふれ、人々の生活や健康に対する考え方に大きな影響を受けました。また、私の曽祖父は医師で、特に孤児のケアに力を注いだ人物でした。彼の話は家族を通じて私に伝わり、人々のために尽くすことの意義を教えてくれました。帰国後、私は自分のルーツと向き合い、医師として、曽祖父が示したように、社会に必要とされる人間になりたいと強く思ったのです。言語や文化の壁を越えて人々を助けられる医師になることは、私にとって最も価値のある目標となりました。
お忙しい日々かと思いますが、休日どのようにお過ごしですか?
子どもが小さいので育児をしていることが今は多いですね。自分で言うのも何ですが、すごく良い子なんですよ(笑)。子どもが生まれてからは、小さい子を連れていらっしゃる患者さんにはお子さんのことをつい聞いてしまいます。他にはサッカーが大好きで、応援している海外チームの試合の観戦は欠かせません。試合を観るたびに、選手たちの情熱に自分も熱くなります。また、映画鑑賞も私の大きな楽しみの一つです。いろいろな映画館を訪れ、新旧さまざまな映画にふれることで、日々のストレスを解消しています。
最後に地域の方へのメッセージをお願いします。

健康はまさに、人生における宝物です。私たちのクリニックは、皆さんがその貴重な健康を維持し、さらには向上させるお手伝いをするために存在しています。気軽にご相談いただける環境を整えておりますので、些細なことでも構いません。体調の変化に気づいたら、どうぞ気軽にお越しください。予防は治療に勝るともいわれます。定期的な健康チェックで、病気を未然に防いでいきましょう。