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肝臓の数値が悪いとどうなる?
多角的な検査でがんを発見・予防

山田駅前もりした内科クリニック

(吹田市/山田駅)

最終更新日:2025/09/09

山田駅前もりした内科クリニック 肝臓の数値が悪いとどうなる? 多角的な検査でがんを発見・予防 山田駅前もりした内科クリニック 肝臓の数値が悪いとどうなる? 多角的な検査でがんを発見・予防
  • 保険診療

日本人の2人に1人ががんと診断されるといわれる現在。男女ともに大腸がん、胃がんの罹患率が特に高く、定期的な内視鏡検査が普及しつつある。他方、ライフスタイルの変化により、肝がんにつながる脂肪肝や肝硬変も増加。肝臓疾患の専門的な検診もがん予防に向けたリスクの早期発見・治療のために必要不可欠となった。「山田駅前もりした内科クリニック」の森下直紀院長は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・日本肝臓学会肝臓専門医であり、生活習慣病を含む内科全般にも精通。大学病院や市民病院における経験を生かし、肝臓、胃、大腸などの高度な検査・治療をクリニックで実践する。消化器診療のエキスパートである森下院長に、肝臓の数値が悪いときどうすべきかにはじまり、同院の診療体制や内視鏡検査の特徴などについてまで幅広く聞いた。

(取材日2024年7月11日)

専門家による高度な肝臓診療と苦痛の少ない内視鏡検査で肝臓、胃、大腸などのがん、がんのリスクを早期発見

Q肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるそうですね。
A
山田駅前もりした内科クリニック 内視鏡と肝臓内科、2つの専門性を併せ持つ森下院長

▲内視鏡と肝臓内科、2つの専門性を併せ持つ森下院長

病気の症状が現れにくい肝臓の特徴を表した言葉が「沈黙の臓器」。人間ドックを受診した人の約3割に肝機能障害や肝臓数値の異常が見られるとのデータもあり、そうした方は症状がなくても専門的な検査・治療が必要です。以前は、肝機能の状態を示すALT数値が40まで「正常」の範囲でした。しかし2023年の日本肝臓学会で、数値が30を超えたら慢性肝臓病が隠れている可能性があるとして受診を促す「奈良宣言2023」が発表されました。肝臓の病気は症状が出た時には、すでに進行していることが多いのが特徴です。肝硬変や肝がんを防ぐため、数値に心当たりがある方はぜひ早めにご来院ください。

Q早期発見につなげるために取り組んでいることはありますか?
A
山田駅前もりした内科クリニック 専門のドクターの知見を生かして、正しい診断を心がけている

▲専門のドクターの知見を生かして、正しい診断を心がけている

当院では日本肝臓学会肝臓専門医である私が、B型・C型肝炎や肝硬変、肝がんなどの治療を行っています。副作用の少ないC型肝炎の経口薬の他、1台で肝臓の硬度測定と超音波検査ができる高性能検査機器を用いています。これは病院レベルの施設にある機器で、クリニックでの導入は珍しいようですが、高精度で迅速にがんのリスクを評価できることから、小さな病変も見逃さないために導入しました。また、過去の輸血や注射針の使い回しが原因でB型、C型肝炎に感染した方の大半は現在ご高齢です。治療技術が進みウイルスの除去が図れるようになった一方、ご自身の感染の有無を知らない人もまだ多いはず。50歳以上の方には検査を推奨しています。

Q内視鏡検査にも対応されているそうですね。
A
山田駅前もりした内科クリニック 内視鏡検査では苦痛の少ない検査方法を追求している

▲内視鏡検査では苦痛の少ない検査方法を追求している

胃、上部消化管と大腸、下部消化管の内視鏡検査ともに実施しており、誰もが気軽に安心して検査を受けられる環境づくりが早期発見の第一歩と考えて、「苦痛が少なく安心して受診できる検査」の提供をめざしています。胃の内視鏡検査では、口から入れる胃カメラだけでなく、嘔吐反射や挿入の苦痛が少ない経鼻内視鏡も用意しています。大腸の内視鏡検査では前処理段階から負担が少ない腸管洗浄液を採用する他、体に素早く吸収される炭酸ガス送気で検査後のおなかの張りや不快感を軽減するなど、さまざまな視点で工夫をしています。当院の内視鏡検査では、ご希望に応じて鎮静剤も使用しており、がんにつながるポリープの切除にも対応しています。

Q改めて、こちらのクリニックの特徴を教えてください。
A
山田駅前もりした内科クリニック 同院では、正しい情報を患者に届けることにも注力している

▲同院では、正しい情報を患者に届けることにも注力している

内科全般と発熱の外来などで幅広い診療ニーズに応える。内視鏡内科や肝臓内科でがんをはじめ消化器疾患の早期発見・治療につなげる。この両方ができるのが特徴ですね。大阪大学医学部附属病院や箕面市立病院などで消化器疾患の専門診療に携わった私の知見と先進の検査機器を活用し、精密な検査・治療を身近な場所で実践しています。内視鏡検査では胃・大腸ポリープ、ピロリ菌感染症などの早期発見でがんリスク低減をめざし、肝臓内科ではB型・C型肝炎といったウイルス性疾患、脂肪肝や肝硬変などの肝機能の異常を適切に治療します。さらに他の医療機関との連携体制も整え、その方に合った診療環境へとつなげる役割も担っております。

Qどの診療科目を受診したら良いか困っている人も安心ですね。
A
山田駅前もりした内科クリニック どんな些細な悩みでも、まずは相談に来てほしい、と話す森下院長

▲どんな些細な悩みでも、まずは相談に来てほしい、と話す森下院長

近年、専門的なクリニックが増える中で「この症状ならこのクリニック」「この検査はこの病院」と使い分ける患者さんもおられる一方、細分化が進んだために、何科に行けばいいのか迷うケースも出ていると思います。その点、当院であれば内視鏡検査と肝臓疾患という高い専門性が必要な分野だけでなく内科全般のニーズにお応えできます。さまざまなお悩みに対して、専門的かつ総合的なアドバイスができますので、皆さんにメリットを感じていただけるのではないでしょうか。地域の高齢化を受け、今後は訪問診療や往診などにも裾野を広げていく予定です。多角的に病気の予防を促進し、地域の方々の健康づくりに貢献していきたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

森下 直紀院長

当院は、消化器専門のクリニックとして患者さんへの情報発信に取り組んでいます。検査に対する痛い、つらいといったマイナスイメージと同様、誤った認識や病気について「知らない」という状況も受診を阻んでしまいますからね。例えば、ピロリ菌は一度除菌すれば安心と思われがちですが、実は胃がんのリスクが残り続けています。また、C型肝炎ウイルスに感染すると多くの場合が慢性化するといわれ、慢性化すると自然治癒せず、肝硬変・肝がんに発展する恐れもあるのです。消化器の専門家として、こうした正しい情報やアドバイスを積極的に伝えることで患者さんの意識を高め、定期な検査、ひいては早期発見・治療につなげたいと考えています。

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