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谷内 健司 院長の独自取材記事

きこ歯科

(札幌市中央区/西線6条駅)

最終更新日:2024/09/05

谷内健司院長 きこ歯科 main

札幌市電の西線6条駅より徒歩3分。2024年5月に新規開業したばかりの「きこ歯科」は、広々としたユニットが特徴的だ。マンションの中にあるため、アットホームな雰囲気も感じられる。谷内健司院長は口腔外科を専門に学び、インプラントの研究にも従事していた。一般的な歯科治療も勉強し、総合的な診療ができるように研鑽を積んだ。先進の治療や技術の情報収集を怠らず、積極的に勉強会やシンポジウムに参加している。同院は歯周病治療に注力し、歯周病で失われた歯周組織の再生療法にも取り組んでいる。谷内院長が心がけているのは、患者との信頼関係の構築と継続。歯科医師が治療し、患者が健康な状態を維持するために、患者とは二人三脚だという。谷内院長にこれまでの経緯や同院のモットーについて、インタビューを行った。

(取材日2024年7月24日)

口腔外科を専門に学び、開業へ

開業までの経緯を教えていただけますか?

谷内健司院長 きこ歯科1

北海道医療大学卒業後は、同大学の口腔外科学に入局し、今では一般的ですが、当時はまだ珍しかったインプラントについて研究しておりました。医局で経験を積んだ後は、インプラントを専門に提供している病院に勤務しました。その後、一般的な歯科治療のスキルを磨くため、地域のクリニックで数年勤務しました。当院の前身となる「桜町歯科クリニック」の歯科医師から、訪問診療を充実させたいから外来を担当してほしいと言われ、そこから総合的な診療に取り組むようになりました。2024年の5月、桜町歯科クリニックを新規移転・改名し、現在に至ります。

口腔外科を専門に学ばれたとのことですが、口腔外科の魅力というものを教えてください。

口腔外科は、歯科領域ではありますが、顎の骨や舌がんと呼ばれるがんの治療も行います。さらにその後の機能回復までサポートするため、一般的な歯科とは少し異なる専門性が必要となってくるんです。そこに興味を持ちました。また、当時はインプラント治療といえば口腔外科分野が主体でした。現在もインプラントは手術が必要ですが、その前段階が重要視されています。インプラントを入れてもいい口内環境かどうか、判断することが大事なんです。骨の状態はもちろん、その人の噛み合わせの具合やほかの歯との審美性といった部分も加味しなければなりません。なので、現在のインプラント治療は口腔外科ではなく、補綴分野が主導していることが多いです。もちろん、インプラントの知識や手術のトレーニングなどは必要なので、インプラントの勉強は必須になってきます。

そもそも、なぜ歯科医師になろうと思われたのでしょうか?

谷内健司院長 きこ歯科2

両親が医師で、医療が身近だったというのは影響として大きいと思います。自然と、将来は医療関係に進みたいと考えていました。歯科医師をめざすきっかけは、知り合いの歯科医師の仕事ぶりを見て、やりがいがありそうだと感じたからです。大学で学んでいくうちに、歯科医師というのは思っていたよりも繊細な仕事であると知りました。細かい作業も多く、一つの技術を習得するのに大変な思いをしたこともあります。がむしゃらに頑張りました。口腔外科に出会ったのも大学時代でした。

情報収集を怠らず、先進の治療を患者に

こちらでは歯周病治療に注力していると伺いました。

谷内健司院長 きこ歯科3

はい。歯周病というのは、歯の根っこにある骨が失われていく病気です。今までは、歯周病の進行を食い止め、それ以上悪化しないようにするための治療しかありませんでした。しかし近年、歯周病治療として歯周組織再生療法というものが普及し始めています。歯周組織再生療法は当院でも取り組んでおり、外科的な処置が必要にはなりますが、薬剤によって失われた骨を再生させることを目的とした治療法です。ただし希望する患者さん全員に提供できるわけではなく、骨の減り方や口腔環境によっては難しい場合もあります。骨の再生が望めるのも部分的なものなので、ある程度の条件をクリアしないと歯周組織再生療法が受けられません。治療が可能かどうかは検査で調べることができますので、気になる方は一度ご相談ください。

情報のアンテナを常に張っていらっしゃるのですね。

そうですね。歯科治療だけでなく、医療というものは日々進歩・発展していくものなので、常にリサーチするようにしています。発見されたばかりの治療法や研究段階での論文など、現場ではまだまだ難しいものや費用面で厳しいことはたくさんあります。それでも知識として頭に入れておけば、いつか役立つこともあると思うんです。「これいいな、できそうだな」と思ったものは、積極的に取り入れていきたいと考えています。仕事は忙しいですが、年に数回は専門的な勉強会やシンポジウムに参加するようにしています。昔と比べて今は情報収集も簡単にできますから、すぐ新しい情報を得られるよう、常にアンテナは張り続けておきたいですね。

インプラント治療について教えてください。

谷内健司院長 きこ歯科4

インプラント治療は、失われた歯の機能の長期的な回復を目的とした治療法です。しかし誰もが受けられる治療でもありません。インプラントで重要なのは、処置前の精密な検査・診断です。患者さんのお口にインプラントを入れられるかどうか、どういった処置をするか、その後の予測など、多くの情報を収集する必要があります。それにインプラント治療は、インプラントを入れて終わりではないんです。本物の歯と同じように、生涯使うものとして、歯科医師はもちろん患者さんにも意識してもらわなければなりません。インプラントを長持ちさせるには、定期的にメンテナンスに通っていただくことが重要です。

患者と信頼関係を構築し、健康のサポートを

患者さんと接する上で、大切にされていることは何ですか?

谷内健司院長 きこ歯科5

信頼関係を築くことですね。関係の構築だけでなく、継続していくことも大切にしています。患者さんが疑問に思うことがあれば、患者さんが理解されるまで時間をかけます。治療方針についても、こちらが一方的に決めるのではなく、患者さんの意思を尊重します。もちろん、患者さんの希望をすべてかなえられるわけではないので、そこはお互いが納得できる妥協点を探します。治療するのはわれわれですが、治療後の状態を維持できるかどうかは、日々の歯磨きや定期的なメンテナンスなど、患者さんの努力次第です。そのために検診時期をお知らせするはがきを送るなど、歯科医師側からの呼びかけも行っています。どの治療においても患者さんに対して親切丁寧な治療を心がけ、患者さんと二人三脚という意識を持って、日々の診療に取り組んでいます。

現代における歯科医師としての役割は何だと思われますか?

現代は超高齢社会です。寿命は延びていますが、健康寿命はどうでしょうか。歯科と健康寿命は一見関係がなさそうにも見えますが、健康寿命においてお口の健康はとても重要です。よく噛んで飲み込み、消化することで栄養がしっかり取れますからね。そのためにも自分の歯を長く維持し、お口の健康を保てるように、歯科医師は専門的な知識と技術でサポートしていかなければならないと思っています。これは高齢の方だけでなく、お子さんも同様です。早いうちから歯に意識を向けてもらい、口腔環境を健康に保つことで、年齢を重ねても自分の歯で食事していただく。これは歯科医師共通の役割ではないでしょうか。

今後の展望を教えてください。

谷内健司院長 きこ歯科6

皆さんのお口の健康を維持していけるような診療を継続していきたいです。90歳を超えてもご自身の歯で食事をしている方もいらっしゃいますから、私も目標にしています。昔ながらの治療にとらわれず、先進の知識と技術を取り入れて、患者さんに還元していければと思います。来ていただいたからには、長期的にお口の健康が保てるよう全力でサポートしていこうと考えているので、何か心配事や歯の不安がある方は、一度ご相談いただけるとうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周組織再生療法/4万円、インプラント治療/40万円~

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