岡本 駿吾 院長の独自取材記事
寒川駅前ファースト歯科
(高座郡寒川町/寒川駅)
最終更新日:2025/11/07
JR相模線・寒川駅北口から徒歩1分、交番のある大通り沿いに2024年5月、「寒川駅前ファースト歯科」が誕生した。岡本駿吾院長は、大規模な歯科医院の院長を長く務めてきた歯科治療のエキスパート。先進の設備をそろえ「治療する歯科から予防する歯科へ」を目標に、この地に開業した。歯科医院が苦手な患者も通いやすいようにと、院内は木目と白を基調とし、洗練されたカフェのような雰囲気に。観葉植物やおしゃれなウォールアートも、訪れる人の心を落ち着かせる。「怖い」「緊張する」といった歯科医院のイメージを覆すような空間だ。「歯医者っぽくない歯医者をめざしています」とほほ笑む岡本院長に、開業までの経緯や診療のこだわり、大切にしていることなどを聞いた。
(取材日2025年10月16日)
おしゃれなカフェのような雰囲気で質の高い診療を
地域の皆さんにとって、どのような存在になることをめざして開業されたのでしょうか。

単に痛い部分を治療する場所というよりは、「地域の皆さんがこの先もおいしくご飯を食べられるようサポートさせていただく場所」にしたいと思っています。ですのでちょっとしたことでも相談に来てほしいですし、痛みや不調を感じていなくても気軽に検診やメンテナンスにお越しいただきたいと思っています。どうしたら患者さんが来やすくなるかなと考えた結果、現在のカフェのような雰囲気につながりました。というのも、今までたくさんの歯科医院や歯科医師を見る中で、「自分はどんなふうになりたいのだろう」と考えていた時期がありました。知識や技術のある先生、患者さんから慕われている先生、大きな法人を経営している先生などがいらっしゃる中で、自分はすべての面で上をめざしたいと考えたんです。型にはまらない「歯医者っぽくない歯医者」として、地域の皆さんのお役に立てたらと思っています。
開業されるまでの経緯を教えてください。
開業前は、別の歯科医院で8年ほど院長をしていました。歯科医師が5人、歯科助手や歯科衛生士などのスタッフを合わせると20人以上いる大きなクリニックです。スタッフが多かったので、適材適所の考え方を生かして、皆と協力しながら柔軟な対応に努めていました。それを踏まえ、自分が「一緒に協力してやっていきたい」と思った少数のスタッフと、理想の歯科医院をつくりたいと思い、開業に至りました。といってもスタッフに求めるのは、技術力というよりは人間力ですね。実際に今働いているスタッフも全員が、すべてにおいてポジティブです。仕事はもちろんきっちりやりますし、接遇もしっかりしていますが、いい意味で堅苦しさがないというか、よそよそしさのない、気持ちの入ったスタッフたちですね。
コンセプトや大切にしていることなどをお聞かせください。

「こんなところにこんなすごい歯医者が!」と思ってもらえるような歯科医院をめざしています。「こんなところ」というと語弊がありますが、寒川町は決して大きな町ではありませんし、当院自体も決して大きくはありません。しかし、近くの藤沢市や、少し足を伸ばして横浜市のような大きな町に行かずとも、皆さんにとって身近な場所で、人としてのつながりを大事にしているような、質にこだわった歯科診療を受けていただきたいのです。見た目は一般的な歯科医院とは違うかもしれませんが、すべての患者さんのどんなご相談にもしっかりと対応しています。一般歯科や小児歯科はもちろんのこと、インプラント治療や歯周病治療、矯正歯科、審美歯科などさまざまな診療を行っています。
スタッフ全員が誠心誠意仕事に取り組む
院内で、特にこだわっている部分を教えていただけますか?

すべてにおいてこだわっていますが、やはり雰囲気を重視していますね。雰囲気重視というと内容が伴っていないイメージがあるかもしれませんが、むしろ逆だと思っています。例えば「キッチンみたい」と患者さんから言われるエリアには、シンクや作業場があり、型採りの材料を練ったり、模型を削ったりしています。一般的な歯科医院では、患者さんからは見えない裏のスペースで行うことの多い作業なので、スタッフ同士がおしゃべりしてしまったり、掃除や片づけがおろそかになってしまったりなどの緩みがどうしても出てくるんです。ここではすべてオープンスペースで行っているので、スタッフも真剣ですし、シンクはいつもピカピカです。患者さんの口の中に入れる物を扱うので当然ではあるのですが、スタッフは誠心誠意の仕事をすること、患者さんにとって開放的な雰囲気にすること、両方が合致したのがこの形だったんです。
ロゴマークも個性的ですね。
ありがとうございます。茅ヶ崎在住のアーティストさんにデザインしてもらいました。この方のロゴマークを使用している知り合いの歯科医師がいて、一目見て「自分もこれだ!」と思ったんです。メインの太陽には「とにかく明るくなるように」という思いを、背景のカモメには「もっともっと飛躍していこう」という思いを込めました。おしゃれでありながら、お行儀の良い感じにならないよう「寒川駅前ファースト歯科」のロゴにも手書きっぽさを入れています。院内にもたくさんのウォールアートがあるので、来院された際はぜひ探してみてください。
診療面で力を入れていることについてご紹介いただけますか。

当院では予防を重視しています。例えば、虫歯などのトラブルを放置し、痛みが出てから来院するとなると、治療は大がかりになりやすいですし、ある程度の時間や費用が必要になります。一方、日頃からしっかりとケアができていれば、そういった余分な時間や費用の発生を防ぐことができます。そのためにも、3~4ヵ月毎を目安に定期検診に来ていただくことをお勧めしています。定期検診では、歯科衛生士が中心となって口腔内の状態を確認し、必要に応じて染め出し液を使用して磨き残しがないかをチェック。口腔内を隅々まで清掃させていただいた後は、その方に合わせて丁寧に歯磨きの指導を行っています。歯科衛生士は担当制なので、患者さんの口腔状態の変化を把握しやすく、適切なケアを提供できることが強みです。コミュニケーションの面でも安心していただけると思います。美容院と同じ感覚で、口元をきれいにするためにお越しいただけたらうれしいですね。
人としてのつながりを大切に、こだわりの治療を
開業してからは、どのような思いをお持ちですか。

おかげさまで、多くの方に来ていただいています。院内に入った瞬間「カフェみたい!」と笑顔になってくれると、こちらもうれしいですね。他の歯科医院で「ちょっと難しい」と言われた方や、全体的に歯がボロボロになってしまったという方なども、じっくりと話を聞いて診療し、歯科用CTや光学スキャナー、マイクロスコープなどの精密機器を活用しながらこだわりの治療を行っています。「歯科医院って怖いし、できれば来たくない場所だったけど、ここならリラックスして来られそうです」や、「これからは定期的なメンテナンスに通おうかな」などと言ってもらえるような場所をめざしています。そのような言葉は自分のやりがいにもつながります。
今後の展望をお聞かせください。
これからも「カジュアルな雰囲気だけれど仕事はきっちり行う歯科医院」の姿勢を貫き通したいです。カフェや美容院に来る感覚で気軽に受診して、気持ちもスッキリするような場所になれたらいいですね。自分に関わってくれた人はみんなハッピーでいてほしいので、患者さんだけでなく、スタッフにとってもわくわく楽しめるような職場でありたいと思っています。もちろん私自身も楽しみながら、「どうしたらもっとカフェっぽくなるかな」とか「患者さんが楽しく通えるようになるかな」と考えて、どんどんアップデートしていく予定です。今までにないものをクリエイトするのが好きなんです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では、皆さんが歯科医師に抱くであろう「怖い」や「偉そう」などのマイナスイメージを取り除くためにさまざまな工夫をしています。お口の中の困り事がある人はもちろん、現時点で特に痛みなどがない人も、美容院やエステに来るような感覚で、自分磨きの一つとしていらしてみてください。また、セカンドオピニオンにも対応していますので、通っている歯科医院で「歯を抜くしかない」と言われて迷っている方、治療や対応で痛い思いや嫌な思いをされた方も、一度お話を聞かせてください。患者さんのお話を聞くことから治療が始まると考えていますので、どんな小さな悩みや不安、希望もお伝えいただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本)/27万5000円~、矯正/70万円~、セラミックを用いた補綴治療/11万円~ ※症例によって異なるため、詳細はクリニックまでお問い合わせください

