全国のドクター14,091人の想いを取材
クリニック・病院 156,450件の情報を掲載(2025年10月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 泉大津市
  4. 泉大津駅
  5. よしだ眼科
  6. 芳田 裕作 院長

芳田 裕作 院長の独自取材記事

よしだ眼科

(泉大津市/泉大津駅)

最終更新日:2025/10/09

芳田裕作院長 よしだ眼科 main

泉大津駅から徒歩10分、スーパーやドラッグストアが集まる商業施設のすぐそばに、2024年に開業した「よしだ眼科」。天井が高く広々とした待合室は、温かな木目調の内装に優しいグリーンの椅子が映え、訪れる人を穏やかに迎える。院長の芳田裕作先生は生まれも育ちも泉大津市。大阪市立大学(現・大阪公立大学)を卒業後、網膜硝子体疾患を専門に学び、白内障や硝子体の手術を数多く経験。泉大津市立病院では約9年間地域医療に貢献してきた。「こんなことで行ってもいいのかな、ということでも遠慮せず来てください。安心してお帰りいただけたらうれしいです」と、常に笑顔を絶やさず語る芳田院長。開業を決意した経緯や、注力する加齢黄斑変性や緑内障の治療、白内障日帰り手術、近視抑制など幅広い診療内容や、患者への思いを語ってもらった。

(取材日2025年9月20日)

地域への恩返しを胸に開業を決意

生まれ育った泉大津でご開業されましたが、どのような思いがあったのでしょうか?

芳田裕作院長 よしだ眼科1

実はもともと開業する気は全然なかったんです。泉大津市立病院に赴任した際に「地元に戻ってきたなら、いずれは開業だね」と周りの人に言われても、勤務医を続けるつもりでいました。ただ、泉大津市立病院が府中病院と統合・再編成されることが決まったタイミングで考えが変わった気がします。新病院には眼科が入らないことになり、大学人事でどこかに異動しなければならなくなる。でも、2015年から地元の病院で知っている人もたくさんいる中で診療できることが純粋にうれしかったんです。泉大津市立病院で診ていた患者さんたちのことを考えると、もっと長くここで地域医療に携わりたい、お世話になった地元にもっと貢献したい、という思いが日に日に強くなり、意を決して開業に踏み切りました。

先生が眼科の医師を志した理由は何だったのでしょう。

もともとは動物が好きで獣医師をめざしていたのですが、中学生の時に年の離れた弟が体調を崩して救急病院を受診した際、対応してくださった先生がすごく優しくて、ドクターってすごいなと思ったのがきっかけです。眼科に進もうと決めたのは、初期研修で白内障の手術を見た時でした。私自身、細かい作業が得意だったこともありますし、何より患者さんの喜んでいる姿に素直に感動したんです。その後、自分で手術を行うようになってからも、視力が人の生活に与える影響の大きさをあらためて実感し、もっと多くの人の役に立ちたいと思いました。

開業する際、クリニックづくりでこだわった点は?

芳田裕作院長 よしだ眼科2

一番にこだわったのは落ち着く場所、温かみのある広々とした空間にすることでした。狭くて、いかにも「病院」という感じだと、気持ちもふさぎますから、リラックスして過ごしていただけるよう待合スペースは特に広く設計してもらいました。動線にも配慮し車いすの方でも、入り口からトイレ、検査室までスムーズに移動できるバリアフリー設計に。椅子は、優しく落ち着いたグリーンの色を選びました。ロゴマークは、視力検査のランドルト環をベースに「YOSHIDA EYE CLINIC」の頭文字Y、E、Cをデザイン。ポイントになっているブルーは私の好きな色なんです。立地も重要で、隣接する商業施設の広い駐車場が使えるのは大きなメリットですね。眼科の患者さんは高齢の方も多く送り迎えが必要ですから、駐車スペースの確保は重要です。買い物帰りにちょっと寄ってみようといった感じで、気軽に受診していただきたいですね。

専門性を生かし地域の眼科医療を支える

患者層や、力を入れている診療について教えてください。

芳田裕作院長 よしだ眼科3

患者さんは高齢者が多く、あとはお子さんやパパママ世代も来られています。主訴は目のかすみ、痛み、コロコロするなど。お子さんは学校検診に引っかかった場合、若い世代はドライアイなどの訴えが多いですね。その中でも特に力を入れているのが、大学病院勤務時代に深く学ばせてもらった加齢黄斑変性の治療です。この病気は長期間、病状を見ながら注射治療を続けていく必要があるのですが、患者さんが増えている一方で、大学病院など大きな病院での継続通院が難しくなってきている現状があります。ありがたいことに大阪公立大学医学部附属病院から病状が落ち着いた患者さんをご紹介いただくこともあり、そのような患者さんの受け皿となってクリニックでしっかりサポートしていくことは、病診連携の観点からも重要だと考えています。

近視治療も積極的に行っているそうですね。

角膜を矯正して近視の視力補正を図るオルソケラトロジーと、今年春に承認された近視進行抑制点眼薬による治療を始めました。世界的に子どもの近視が問題視されていて、将来おじいちゃんおばあちゃんになった時に強い近視から目の病気が増えると懸念されています。実際、泉大津市立病院時代と比べてお子さんを診察する機会が増えましたが、本当に近視は多く、私たちの小学生の頃と比べると明らかに多いです。スマホの普及に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によるステイホームやリモート授業の影響や、外で遊ぶ代わりに家でゲームをする時間が増えたことの影響も大きいと思います。外で遊ぶことは近視の進行を抑えるのにいいといわれているんですよ。5歳以降から対応可能な点眼薬は自費診療になりますが、近視の進行が気になる場合は、お子さんの将来のためにぜひ相談に来ていただきたいですね。

手術や検査設備についての特徴を教えてください。

芳田裕作院長 よしだ眼科4

当院では、勤務医時代の経験を生かして白内障の日帰り手術を数多く行っています。手術の際は、患者さんの緊張がほぐれるようお声がけをし、流れ作業になってしまわないよう一人ひとりに向き合うことを心がけています。検査機器については、高性能のOCT(光干渉断層計)を導入しています。網膜の断層写真だけでなく血流も撮れる機械で、今まで点滴で造影剤を入れて調べていたものが、造影剤なしで普通に写真を撮る感じで血の巡りを確認でき、患者さんの負担が少ないのが大きなメリットです。また、広角で眼底写真が撮れるので、本来は目薬で瞳孔を開いて検査するところを、瞳孔を開かずに調べられます。瞳孔を開くと4~5時間は車を運転できませんから、車で来院される方にとっても検査のハードルが下がると思います。

笑顔あふれるクリニックをめざして

診療で心がけていることはありますか?

芳田裕作院長 よしだ眼科5

「こんなことでかかっていいのかな」ということでも来てもらい、「来て良かった」と言って帰っていただける診療を心がけています。また、緑内障など治癒が難しい病気の患者さんについては特に配慮しています。治らない病気だと言われたら、誰でもショックですし、不安ですよね。不安を和らげてあげたいけれど、軽々しく大丈夫ですよと言われても腹立たしいかもしれない。まず事実を伝えて、その上で「こういう方法がありますから、こうしていきましょう」と、不安を与えずわかりやすく伝えることが大事だと思っています。

スタッフさんについてお聞かせください。

スタッフは現在9人で、1日7~8人体制で診療しています。勤務医時代は気づきづらかったことですが、医師はスタッフがいないと何もできません。一人ひとりがこのクリニックを少しでも良くしようと動いてくれているのがわかるので、本当に感謝していますし頼りにしています。あと、スタッフには楽しく働いてほしいんです。スタッフが笑っていないと、患者さんだって笑うわけがないですから。気持ち良く働いてもらうことがクリニックのためにもつながると思うので、院長として働きやすい環境づくりにも力を入れています。

読者へのメッセージをお願いします。

芳田裕作院長 よしだ眼科6

一番お伝えしたいのは「気軽に来院してください」ということです。ちょっとした気がかりでも、相談に来てもらったら目の専門家として何かお答えはできると思います。定期的に来られる患者さんの中には「こんな些細なことですみません」とおっしゃる方もいますが、「気になる症状があれば絶対に来てくださいね」と言っています。些細なことだったらそれでいいし、何か新たな悪いことがあれば早期発見につながります。ちょっと異変があるぞというときは遠慮なく受診してください。クリニックのメリットを生かした小回りの利く存在でありたいですし、「あそこに行ったら大丈夫」と思ってもらえるクリニックになれたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

点眼薬による近視抑制治療/2200円~、オルソケラトロジー/16万5000円

Access