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糖尿病と上手に付き合えるように
専門家によるオーダーメイド治療

ながお内科クリニック

(長久手市/長久手古戦場駅)

最終更新日:2025/05/15

ながお内科クリニック 糖尿病と上手に付き合えるように 専門家によるオーダーメイド治療 ながお内科クリニック 糖尿病と上手に付き合えるように 専門家によるオーダーメイド治療
  • 保険診療

何らかの要因からインスリンが十分に働かず、血糖値が高い状態が続く糖尿病。初期段階では目立った症状がなく、健康診断や人間ドックの血液検査の項目で精密検査の必要性を指摘されて初めて、糖尿病の可能性があることに気づくケースが多いといわれる。しかし、精密検査を受けるとなったらどこに行けば良いのか、いざ治療が必要となった場合には誰に頼れば良いかわからず、悩んでしまう人は決して少なくないだろう。そこで注目したいのが、日本糖尿病学会糖尿病専門医だ。糖尿病治療の豊富な経験を通して得た知見を生かし、患者一人ひとりに合った治療を提供する専門家であり、「ながお内科クリニック」の長尾恵理子副院長もその一人だ。今回は長尾副院長に、糖尿病の基礎知識から治療における工夫などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年4月24日)

糖尿病患者の誰もが、自分らしい生活を送れるように。専門家が生活背景や価値観を丁寧にくみ取り治療に反映

Q糖尿病とは、どのような病気なのでしょうか?
A
ながお内科クリニック 日本糖尿病学会糖尿病専門医の長尾副院長

▲日本糖尿病学会糖尿病専門医の長尾副院長

糖尿病は、インスリンという血糖値を下げるホルモンの働きが鈍くなったり、不足したりすることで、血糖値が上昇した状態が続く病気です。糖尿病にはさまざまな種類があり、中でもよく知られるのが1型糖尿病と2型糖尿病です。1型糖尿病は膵臓のインスリンを分泌する細胞が自己免疫反応によって壊れ、インスリンがまったく、あるいはほとんど作られなくなる自己免疫疾患です。一方で2型糖尿病は、遺伝的に糖尿病になりやすい人に、生活習慣の乱れなど環境因子が加わると発症リスクが高くなります。この2型糖尿病が一般的に生活習慣病といわれるものですね。この他にも、妊娠糖尿病やステロイド糖尿病、遺伝子異常による糖尿病などがあります。

Q血糖値が高い状態が続くと、体にどのような影響がありますか?
A
ながお内科クリニック 糖尿病治療の基本は食事・運動療法だ

▲糖尿病治療の基本は食事・運動療法だ

全身の血管が傷つき、ダメージを受けます。ただ、これによってすぐさま症状が出るといったわけではなく、初期段階では目立った症状が現れないんです。そのため、患者さん本人が気づかないうちに進行することも珍しくありません。喉が乾く、トイレが近く回数が増える、だるいなど疲れやすい状態が続く、体重が減るといった症状は、ある程度進行してから生じます。もしもこういった症状がある場合は、医療機関に相談を。目立った症状が現れるより前に、早めの段階で糖尿病を見つけるのに役立つのが、健康診断や人間ドックです。もし要再検査との結果が出たら、精密検査を先送りにしないようにしましょう。

Q症状を放置したり治療を中断したりするとどうなるのでしょうか?
A
ながお内科クリニック 早期に発見し、治療を継続することが大切

▲早期に発見し、治療を継続することが大切

適切に治療せず血糖値が高い状態が続くと、血管や、さらには神経にもダメージが蓄積されるため、合併症を起こしやすくなります。三大合併症として知られるのが糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症です。進行すると、壊疽による足の切断や失明、透析を要する状況になることもあります。その他に、歯周病や虫歯、水虫や乾燥、かゆみといったものから、免疫力の低下による肺炎や尿路感染、白内障や緑内障、狭心症、閉塞性動脈硬化症、認知症、さらには脳梗塞や心筋梗塞、心不全、悪性腫瘍といった病気を合併する可能性もあります。生活の質、そして命そのものを守るためにも、糖尿病を早期に見つけ、治療を継続することが重要です。

Q糖尿病が疑われる場合、誰に相談したら良いですか?
A
ながお内科クリニック 糖尿病の診断・治療に必要な各種検査が行える体制を整えている

▲糖尿病の診断・治療に必要な各種検査が行える体制を整えている

診断に必要な検査は一般内科でも受けられますが、具体的な治療計画を検討するためには、さらに踏み込んだ検査が必要です。また治療に際しては、既往歴や服用しているお薬の内容を把握するのはもちろん、合併症に関連する診療科の受診を促すことなども考えなければいけません。糖尿病治療には、専門的な知識はもちろん、広い視野も必要になります。これらを有している証しといえるのが日本糖尿病学会糖尿病専門医という資格です。経験する症例数も豊富ですし、新しい治療方法や薬剤にも精通しています。患者さんの状態を総合的に判断し、その人に合った適切な治療の提供に力を尽くす専門家ですから、糖尿病のことは何でも相談してみてください。

Q糖尿病の診療の特徴や重視していることを教えてください。
A
ながお内科クリニック 気になる症状があれば、早めに受診してほしいと話す

▲気になる症状があれば、早めに受診してほしいと話す

診断に必要な血液検査や尿検査はもちろん、経口ブドウ糖負荷試験や神経障害のスクリーニング検査、血圧脈波検査による動脈硬化の進行度の評価など、合併症の評価に関する検査など、糖尿病の診断や治療で必要な各種検査が行える体制を整えています。合併症として胃がん、大腸がん、膵臓がんなどの消化器がんがあるため、消化器疾患に精通する院長と連携できるのも当院の強みといえます。治療を行う上で特に重視しているのは、対話です。長い付き合いになる病気ですから、無理なく続けられる糖尿病治療を考える上で、患者さんの価値観にふれることは欠かせません。大切にしたいことは何か丁寧にくみ取り、治療に反映することを心がけています。

ドクターからのメッセージ

長尾 恵理子副院長

糖尿病は中高年で肥満の人に多い病気というイメージが強いかと思います。しかし近年は年齢が若く細身ながら、検査数値を見ると糖尿病の予備軍といえる人が増えている印象があります。お菓子を食事代わりにするといった人は、注意が必要です。糖尿病治療の基本は食事・運動療法です。当院では管理栄養士、看護師と協力し、適切な食事内容や運動の指導などにも力を入れて取り組んでいます。また、当院の患者さんであれば糖尿病の有無に関わらず、栄養管理などの知識を得られる糖尿病教室に参加いただけます。早期に発見できれば治療の負担も軽くしやすくなります。健診の結果が思わしくないなど、不安があればまずは相談してみましょう。

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