長尾 一寛 院長、長尾 恵理子 副院長の独自取材記事
ながお内科クリニック
(長久手市/長久手古戦場駅)
最終更新日:2025/03/28

「ながお内科クリニック」は、リニモ長久手古戦場駅から徒歩2分、大型ショッピングモールに隣接する好立地にある。2人の医師が、それぞれの専門性を発揮して幅広い患者に対応する同院。院長の長尾一寛先生は、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持ち、内視鏡検査を得意としている。副院長の長尾恵理子先生は、日本糖尿病学会糖尿病専門医で、糖尿病や甲状腺の疾患が専門。専門性を活かしながら、一般的な風邪から生活習慣病の治療にも対応し、気軽になんでも相談できるクリニックをめざしているという。「ながお内科クリニックに相談すると、何か解決してくれると思ってもらいたい」と話す一寛院長と恵理子副院長の2人に、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年2月13日)
消化器と糖尿病の専門性を生かして地域に貢献したい
開院の経緯を教えてください。

【一寛院長】愛知医科大学に通学していた頃から現在に至るまで、多くの時間を長久手市で過ごしてきました。思い入れのあるこの地で開院しようと思ったのは、同大学病院の救急の外来で勤務したのがきっかけです。救急車で運ばれてくる患者さんの中には、吐血や下血など消化器症状を訴える方が多くいました。その現実を知るにつれ、もっと早い段階で、消化器症状について気軽に相談できるクリニックをつくりたいという思いが募り、開院を決めました。
【恵理子副院長】私も愛知医科大学に長く勤務し、主に糖尿病の患者さんを診ていました。その中で重症化の原因の一つに、治療の中断が見受けられました。私も院長と同じように、重症化する前に患者さんのサポートがしたいと考え、院長と話し合いながらクリニックをつくりました。
設備が充実している印象を受けました。
【一寛院長】内視鏡を専門に、胃がん・大腸がんの治療に携わってきた経験を生かし、納得のいく先進の機器を導入しました。検査は負担が少ない経鼻内視鏡がメインで、鼻腔を広げる前処置を行うため、以前鼻からの挿入が難しかった方でも対応できる場合があります。また、鎮静剤を使用し、眠ったような状態で検査が可能なことも特徴です。快適な環境にも配慮し、トイレつきの個室を完備。下剤はオープンな空間で飲み、共同のトイレに行く事が一般的ですが、当院では周囲を気にせずリラックスできるよう工夫しました。
【恵理子副院長】糖尿病の分野でも専門性の高い診療を提供できるように、精密な検査機器を導入しました。特にHbA1c測定機器は大学病院と同等レベルの精度で、数分で結果が出るため診察中に薬の調整が可能です。検査結果を元に患者さんの価値観や生活背景を丁寧にヒアリングし、継続しやすい最適な治療を提案することを大切にしています。
専門分野に精通した医師がいることで、安心して治療が受けられそうですね。

【一寛院長】内視鏡検査は専門の医師による診断が重要で、見落としが命に関わることもあります。がんの早期発見は、肉眼的な所見から判断することも重要で、経験を積んだ専門の医師だからこそ適切に見極めることができると考えています。一方で、風邪や生活習慣病など幅広い診療に対応し、お子さんからご高齢の方まで相談できるクリニックをめざしているのです。実は「内視鏡クリニック」にしようと考えたこともありましたが、誰でも気軽に受診してほしいという想いから「ながお内科クリニック」と名づけました。
【恵理子副院長】糖尿病は、初期に適切な治療を受けることで、将来の合併症のリスクが大きく変わるといわれています。専門の医師による診療が人生の満足度や健康寿命の長さにつながると考えており、患者さんには糖尿病と上手に付き合えるようにしてあげたいです。
多職種と連携しチーム医療で患者を支える
どのような症状の方が多く来院されていますか?

【一寛院長】消化器内科を受診する患者さんは、腹痛や胃痛、便秘や下痢が続くという症状が多いですね。当クリニックは内視鏡を用意しているので、消化器症状のある患者さんをスムーズに検査につなげ、病気の早期発見をめざしています。近年ご相談が多いのは、過敏性腸症候群の方です。この疾患はストレスとも関係しているので、患者さんの話をよく聞きながら丁寧に診察し、症状の緩和とコントロールをめざして治療しています。
【恵理子副院長】糖尿病内科、甲状腺内科には、幅広い年齢の患者さんが来院されます。高血圧症や脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病の患者さんが多いですが、バセドウ病や橋本病など甲状腺疾患のある方も多く来院されています。肥満の相談にも応じており、食事指導と運動指導を取り入れています。
患者さんに向けてさまざまなイベントを開催されていますね。
【一寛院長】少しでもクリニックに親しみを感じてほしいと思い、診療時間の合間に定期開催しているのが糖尿病教室です。当院の患者さんなら誰でも参加できるもので、食事や運動などをテーマに、スタッフが30分ほどお話しします。とても好評で糖尿病患者さん以外の参加者も多く、皆さん一生懸命メモを取りながら聞いてくださいます。糖尿病教室は、スタッフと患者さんが気軽にコミュニケーションを取れる時間にもなっているので、今後も継続していきたいです。また、ヨガなど、体を動かすようなイベントも企画したいですね。
スタッフさんについて教えてください。

【一寛院長】当院には看護師、管理栄養士、事務スタッフが在籍し、とても助けられています。当クリニックは、チーム全員で患者さんを支えることをめざしているため、スタッフには患者さんと主体的に関わるようにと伝えています。どのスタッフも私の期待以上に患者さんとコミュニケーションを取ってくれるので、患者さんの中にはスタッフと話すのが楽しみで通っている方も増えているようです。
【恵理子副院長】私もスタッフに支えられていますね。特に、糖尿病治療で不可欠な栄養指導を任せている管理栄養士は心強い存在です。2人の管理栄養士はいずれも勉強熱心で、糖尿病の研究を深めて適切な指導をしています。わかりやすい説明資料を作成するなど、細部にわたる心配りで患者さんからの信頼も厚いです。
患者の人生をより良くするための取り組み
お二人が診療において大切にしていることは何ですか?

【恵理子副院長】治療を自己判断で中断しないようにサポートすることです。糖尿病の治療は長いお付き合いになるので、患者さん一人ひとりの価値観を大切にすることが重要だと考えています。当院では、最初に患者さんの生活スタイルなどを伺い、無理なく継続できるオーダーメイドのスケジュールを作成し、治療を進めます。
【一寛院長】おなかの不調はストレスに起因していることもあり、消化器系の患者さんは不安を抱えて来院される人が多いです。そのため、身体症状だけではなく、患者さんの不安な気持ちに耳を傾け、診察中に患者さんが自由に会話できる時間を設けるようにしています。
通院しやすい工夫について詳しく教えてください。
【一寛院長】待ち時間短縮のために会計の効率化に取り組みました。スマートフォンに専用のアプリを入れていただくとよりスムーズです。また、診察前に予診としてスタッフが患者さんの基本情報や症状を聞き取っています。
【恵理子副院長】待ち時間の負担が治療の中断につながる要因にもなり得ると考えています。特に糖尿病の患者さんは、治療を中断してしまうと合併症を引き起こす可能性が高くなってしまうので、通院しやすい工夫を心がけたいと思います。開院前から「楽しくて通いやすいクリニックにしたい」という思いが強く、待合室に大きな吹き抜けをつくるなど、明るい空間づくりにもこだわりました。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【一寛院長】消化器や糖尿病のことは専門的な立場での見解をお伝えしますので、不安なことがあればご相談ください。もちろん発熱や風邪などの症状にも幅広く対応していますので、お気軽にご来院いただけるとうれしいです。
【恵理子副院長】患者さんが明るい気持ちになれるクリニックにしていきたいと思っています。患者さんの笑顔につながると思い、自由診療のメニューも始めました。診察のついでに気軽に施術を受けられるので、ご活用ください。患者さんの笑顔が、私の元気の源です。これからも患者さんの人生がより良くなるように、寄り添っていきたいです。