操崎 永士 院長の独自取材記事
くりさき歯科
(福岡市早良区/室見駅)
最終更新日:2024/06/14

ナチュラルカラーを基調とした上品かつ落ち着いた空間が心地良い「くりさき歯科」。これまでインプラントや根管治療をはじめ、口腔内の包括的な治療の研鑽を積んできた操崎永士院長が、2024年5月に開院した歯科クリニックだ。診療では「未来へつなぐ精密な治療」をモットーに、歯科用CTや精密な治療のために欠かせないというマイクロスコープ、エアフローと呼ばれる歯面清掃機器などの先進機器を活用し、妥協のない治療に努めている。「研鑽を積んできた技術をもとに、噛み合わせを考慮しながらお口全体のバランスにアプローチし、長持ちする治療を心がけています」と、ほほ笑む操崎院長。治療をする必要のない口腔環境の維持へと導き、患者の健康に寄与したいと意気込む操崎院長に、これまでの歩みにもふれながら話を聞いた。
(取材日2024年5月27日)
包括的な診療スキルを生かすべく、早良区室見に開院
ご出身は福岡だとお聞きしました。

ええ。私は福岡県久留米市で生まれ、18歳まで同じ土地で過ごしました。父が歯科技工士をしていましたので、小さな頃から歯の石膏模型を目にしたり、完成した模型を父と一緒に届けに行ったりすることもありましたので、歯科医療にふれる機会は多かったですね。そういったことも影響して、小さな頃は父と同じ仕事に就きたいと思っていました。その希望は年を重ねるごとに医科の医師への道に傾いてきたものの、総合的に判断すると歯科医療のほうが向いているのではないかと思い、東京医科歯科大学歯学部へ進学しました。中高とバレーボールをやっていたので、大学でもバレーボール部に入部。精神力と継続する力も養われたと思います。勉強に関しては、3年になると実習が増え、面白みを感じることが多くなり、どんどん楽しくなっていった記憶があります。卒業後は、埼玉県や兵庫県の歯科医院で研鑽を積ませていただきました。
主にどのような分野のスキルを磨かれたのですか?
最初にお世話になった歯科医院の先生がインプラント治療に長けた方で、若手の指導も熱心にしてくださる先生だったんです。インプラント治療は抜歯から始まりますが、あくまでも最後の手段であり、まずは歯を残すために必要な神経を治療する歯内療法で歯の温存に取り組むことの大切さを教えていただきました。スウェーデンの先生を招聘し一緒にオペに入らせてもらったり、アメリカでの短期研修にも行かせてくださったんです。天然歯を温存させるためのスキル取得と並行して、インプラントの技術も磨く日々。咬合の知見を深める機会も与えていただくなど、非常に恵まれた環境の中でさまざまな技術を身につけることができました。
では、そこから開院に至るまではどのような経緯があったのでしょう。

幅広く勉強をさせてもらったので、これまで興味のなかった分野にも関心を持つようになり、そのたびにまた一つ研鑽するという日々を繰り返していくと、自分の中でどんどん欲が出てきたんです。組織の中で自分の役割をしっかりと果たす大切さも学ばせていただきましたし、今度は組織の歯車の一つではなく、自分自身が突き詰めてやりたいことにも貪欲に挑戦し、得たものを患者さんに還元したいと思ったことから、今年5月の開院に至りました。
こだわりの治療を院内で完結させることをめざす
院内は、シンプルかつ清潔感あふれる空間が印象的ですね。

無駄なものを置かず、スッキリとした雰囲気にしたかったんです。装飾に力を入れるよりも、しっかりと歯科医療を受けられる環境づくりのほうを重視したかったので、シンプルな空間にしました。診療も自分の技術で助けられるのであれば、年齢問わず貢献したいと思い、子どもから高齢者まで幅広く対応しています。すべての治療が予防につながるべきだと思っているんです。インプラント治療も他の歯を守るためであり、セラミック治療も再治療の可能性を軽減するためというように、予防につながる治療を重視しています。歯が壊れてくると、咬合が悪くなり、最終的には全身に悪影響を及ぼす恐れがありますので、そうならないための治療に取り組んでいます。必然的に手技も増えますので、基本的には当院だけで完結できるワンストップかつ精密な治療を提供するための環境が整っています。
診療内容はもちろん、立地面の良さも受診を決意する要因になっているのでは?
アクセス面の充実も重視しました。やはり利便性の良さは大事ですからね。患者さんの層でいうと、このエリアはファミリー層も多く、これまで培ってきた幅広い技術がお役に立てるのではないかと期待しています。矯正治療も成人だけでなく、小児にも力を入れていきたいと準備していて、特に機能矯正の分野に注力していく予定です。今、お口をぽかんと開けて口呼吸をしているお子さんが多いといわれていますが、来院されるお子さんたちにも同じような状態が多く見られます。歯並びが悪いお子さんのほとんどが口呼吸といわれているんです。常に鼻が詰まった状態なので、睡眠の質や集中力にも悪影響を及ぼす可能性が高く、全身の健康にも関わってくるので、子どものうちに改善することが重要だと考えます。
改善には、どのようなアプローチが必要になるのでしょうか。

口腔筋機能療法(MFT)といって、適切な舌の動きや口の周りの筋肉の動きを習慣化し、きちんと機能させるためのトレーニングと、気道のチェックを行います。当院では気道を撮影できる機器がありますので、治療を進めながら、どのくらい改善につながっているかを確認できます。私自身、2人の子どもを持つ親ですので、親御さんのお気持ちが理解できる分、どうしても力が入りますね。先日も機能矯正に特化した歯科医院を訪問し、見学させていただきました。子どもたちの口腔内を診てもらったら、今、治療したほうが良い部分があると診断され、その場で治療していただきました。少しハードな治療で妻は動揺してましたが、日々成長する子どもに対して、すぐに治療する姿勢に感銘を受け、こうありたいと改めて思いました。それだけ親は子どものことを一心に考えているものです。日々子どもと接していますので、対応には慣れています。安心していらしてください。
精密な診療に欠かせない先進的な機器も積極的に導入
治療で活用される先進的な機器も積極的に導入されていますね。

しっかりと見えなければ精密な治療は行えませんので、歯科用CTやマイクロスコープは私が治療を行う上でなくてはならない機器です。インプラントや根管治療など、さまざまな治療において見ることは非常に重要です。詳細に見えることで、対応できる治療のバリエーションも増えます。歯や歯根だけでなく気道まで見えるので、睡眠時無呼吸症候群の早期発見も期待できます。口腔内を確認した時に、噛み合わせの悪さや歯ぎしりが疑われる場合は、CTで気道を確認します。このように、口腔内の状態は全身に影響があることを多くの方に知っていただきたいですね。子どもも大人も脳に十分な酸素が行き渡る呼吸、そして質の良い睡眠を取ることが大切です。
幅広い分野に着目されていますが、プライベートはどのように過ごされていますか?
勉強会に足を運ぶことが多いですが子どもがいますので、家族で過ごす時間も大切にしています。最近も池のある公園に行って、アヒルのボートに初めて子どもたちと乗りました。こういった日々の生活も仕事に生かせるので、子どもたちに感謝ですね。どう接すれば落ち着いて聞いてくれるかなど、日々いろんな発見がありますので、親御さんとは子育てについても情報共有しながらお子さんの健やかな成長につなげていけたらうれしいです。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

歯科医師である私、そして歯科衛生士3人と受付1人の計5人体制で診療を行っています。当院にはメンテナンスで来院される方も多く、専門的な技術を持つ歯科衛生士が複数人であたっていますので、お待たせすることもほとんどありません。ホワイトニングのニーズにもしっかりと対応できる点は当院の強みです。歯面清掃では、とても細かいパウダー状の粒子を歯に噴射し、着色汚れや歯垢を取り除くためのエアフローという機器を活用しています。セルフケアでは取れないこびりついた細菌の塊や、歯ブラシが届かない隙間までしっかりときれいに磨くことができるので、メンテナンスやホワイトニングには欠かせませんし、予防においても非常に有用です。この上で、常に情報を入手し、日々アップデートしていけるクリニックでありたいなと考えています。年齢問わず、お気軽にご相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/27万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/3万3000円~、矯正/44万円~、ホワイトニング/2万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。