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西木 茂 院長の独自取材記事

ZERO100クリニック

(北九州市小倉北区/旦過駅)

最終更新日:2025/05/14

西木茂院長 ZERO100クリニック main

小倉駅から徒歩10分。「ZERO100クリニック」は「0歳から100歳まで動ける身体づくり」をコンセプトに、九州医療スポーツ専門学校が2024年5月に開業したクリニックだ。整形外科、リハビリテーション科を中心に診療を行う同院では、広く明るい部屋や先進のトレーニング機器を設け、楽しくリハビリテーションに取り組める環境を整えている。2025年から同院をけん引する西木茂院長は栄養学や漢方にも精通したベテラン。これまでどおり整形外科領域を専門的に診ながら、内科的な視点体を加え、全体を診る「本質的な動ける身体づくり」に対する新しいアプローチ法に取り組んでいる。「治療を楽しむ」というポジティブな姿勢で診療に取り組む西木院長に、同院について詳しく聞いた。

(取材日2025年4月1日)

「動ける身体づくり」がコンセプト

インパクトのある院名ですね。クリニックの特徴を教えてください。

西木茂院長 ZERO100クリニック1

当院は、0歳から100歳まで体を動かして元気に生活することを目標に、予防医療に注力するクリニックです。2000年以降に生まれた人の平均寿命は100歳以上になり、将来的には120歳ぐらいまで生きることができるのではないかといわれていますから、クリニック名の「ZERO100」は、何十年か後には「ZERO120」になっているかもしれません。長く生きられるということは良いことですが、楽しく長生きするためには健康でなくてはいけません。当院では、寝たきりの時間をなるべく短くして、最期まで元気で生きることをめざしています。現在、来院されている患者さんは、事故によるケガや骨折、変形性疾患で歩きづらくなったり、体力が低下した中年以降の方、脳卒中後の高齢者の方など、幅広い年代の方がそれぞれの目的を持ってリハビリテーションに取り組まれています。

先生のこれまでのご経歴について教えてください。

愛媛県や福岡県の全日本民主医療機関連合会に長く勤め、総合病院では、消化器内視鏡と東洋医学、特に漢方を専門に診療に従事してきました。病院、診療所、定期訪問診療、在宅末期診療など幅広く関わり、前職の福岡みらい病院では内科を中心に勤務していました。「ZERO100クリニックの院長に」というお話をいただいた時に思ったことは、クリニックのコンセプトと自分自身がいつも考えている理想とする医療が同じだということです。100歳まで元気に生きることをめざし、取り組んでいる理事長の考えに共感して、このクリニックで診療に携わることを決めました。当院には充実したリハビリテーション施設と、技術を持った理学療法士、柔道整復師などがいますので、「整形内科」として新しいアプローチ方法で患者さんを診ていきたいですね。

クリニックのコンセプトに共感されての院長ご就任だったのですね。

西木茂院長 ZERO100クリニック2

クリニックとして、内科的な疾患のリハビリテーションまで広げていきたいという意向があります。例えば、100歳まで元気に生きるためには、栄養や認知症の問題に向き合っていかなければいけません。単に手や足が元気なだけでは駄目で、内科的な問題を解決しなければ100歳まで元気で長生きすることは難しいわけです。内科の視点からすると栄養はとても重要です。100歳まで元気で生きる人は、きちんと栄養が取れている状態であることが多いと調査でわかっています。もう一つ重要なのは、よく運動をすることです。世界的に、100歳まで生きる人が多い地域は、山登りを余儀なくされるなど、絶対に体を動かさなければいけない環境で暮らしているそうです。運動の大切さは、世界各国の医療従事者が啓発していますね。

先進機器とセラピストが提供するリハビリテーション

充実したリハビリテーション室は、こちらのクリニックの大きな特徴ですね。

西木茂院長 ZERO100クリニック3

当院では、先進の筋力トレーニング用マシンや、リハビリテーションに有用なマシンを導入した広いリハビリテーション室を設けています。非常にこだわったマシンを数多く導入してリハビリテーションに活用しています。また、「生体信号反応式運動機能改善装置」という装着型のリハビリテーション用ロボットも導入しています。この機器は、脳から筋肉に送られる生体電位を読み取り、四肢に麻痺があっても手足の運動や歩行ができるようにするための先進技術です。身体機能改善のために、機械を用いることの可能性を感じますね。

スタッフさんについても教えてください。

リハビリテーションでは、理学療法士が個別のメニューを作成し、先ほどお話ししたロボット機器によるリハビリテーションや、関節の可動域を広げるためのトレーニング機器を使って、柔軟性を引き出し力まずに大きなパワーが発揮できることをめざす運動療法も取り入れています。また、疲労回復のための機器も設置しています。機器の充実はもちろんですが、リハビリテーションにおけるメインはセラピストです。当院の理学療法士は専門性があるだけでなく、非常に観察力が豊かでセンスがあります。筋肉の緊張や動き、患者さんの表情を見ながら懸命に施術を行う姿には感動しますね。スペシャリストとして、信頼のおけるセラピストがそろっていますので、患者さんには安心してリハビリテーションに取り組んでいただきたいと思います。

今後は先生のご専門の一つである漢方も取り入れていくのですか?

西木茂院長 ZERO100クリニック4

漢方薬を用いることによって体質の改善、体のゆがみなどへの改善につなげていきます。例えば、痛みを抑えるために鎮痛剤を使いますが、東洋医学的な方法で薬の量を減らすことができるのではないかと思っています。漢方が加わることで、西洋医学と東洋医学の両面で、運動器的にも内面的にもアプローチできることは強みですね。首から上の症状であれば、首のリハビリに加えて葛根湯をお勧めしています。このようにリハビリの部位に合わせた漢方の処方を行うことで症状の改善をよりスピーディーに促進できるようめざしています。漢方薬は長い期間服用することに意義があります。いろいろ調べ、試して、自分に合う漢方薬を探していただくことも私の楽しみです。

整形外科に内科的視点を取り入れた新しい形の健康医療

先生が診療で大切にしていることは何でしょう。

西木茂院長 ZERO100クリニック5

患者さんが望んでいることをかなえるため、力を尽くすことですね。「こうしたいんだ」という患者さんの訴えを大事にして、その中で私から治療法を提案し、選択していただければ良いかなと思っています。今は、治療の選択肢も多くなってきていますから、患者さんが一番望む方法で進めていくことが理想です。そして何よりも、治療の過程も楽しむということが大事です。例えば、「この間の漢方薬は合わなかったけれど、今度の薬はどうだろう」というように、合う薬を探していく段階も楽しんでもらいたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

今は、多くの整形外科疾患の患者さんに来ていただいているため、今後は内科の患者さんも受け入れていける体制を整えていく予定です。リハビリテーションや運動、筋力トレーニングなどは長期的に行う必要がありますが、一番根本的な治療であることが多いですね。例えば膝が痛いという症状がある場合、体重を減らすことで改善につながる場合もあり、肥満が増えてきている現代社会において運動はとても大事です。先ほど、100歳まで生きる人は体を動かしている人が多いという話をしましたが、体をしっかり動かせるようにしていくことは社会の責任として進めていくべきだと思います。私が東洋医学を専門としているからこそ、内科的な観点で体を根本的に治療する、という発想が出てきたのかもしれません。それが医療の本来の在り方だと思っていますので、リハビリテーションや漢方を取り入れながら、全体的に診ていく健康医療をめざしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

西木茂院長 ZERO100クリニック6

これまで診てきた患者さんの中には長いお付き合いの方も多くいらっしゃいます。前職は福岡市でしたので、小倉にはまだあまりなじみの患者さんはいらっしゃいませんが、新たに患者さんとつながっていくことを楽しみたいなと思います。100歳まで生きるとしたら、ここから何十年というお付き合いになる患者さんとの出会いもあるでしょう。当院のコンセプトである「0歳から100歳まで動ける身体づくり」を軸に、地域の皆さんの健康をサポートしていきたいと思います。

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