AI搭載システムを生かした
専門家ならではの内視鏡検査
もとむら内科・内視鏡クリニック
(福岡市南区/博多南駅)
最終更新日:2024/06/26


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医療の進化は目覚ましく、早期発見であれば胃がんも大腸がんも完治をめざせる時代となった。その大きな鍵となる内視鏡検査もシステムにAIを搭載するなど時代とともに進化。しかし、その先進機器を最大限生かすには、ベースとなる経験値があってこそだと「もとむら内科・内視鏡クリニック」の本村廉明(もとむら・やすあき)院長は力を込める。いくら画像が鮮明になっても、そこに病巣を映し出さなければ疾患の発見には至らない。「ひだに隠れた部分のがんや、見落としがちな病変をキャッチするためには、やはり医師の経験値の高さが必要だと思います。ある種の嗅覚のようなものですね」と本村院長。研鑽を積んだことで得られる洞察力と気づきを大切にしながら検査を行う同院ならではの、胃・大腸内視鏡検査について解説してもらった。
(取材日2024年6月4日)
目次
AI搭載の内視鏡画像診断支援システムを生かした、専門家ならではの内視鏡検査で疾患の早期発見を
- Q内視鏡技術の研鑽を30年以上積まれてきたそうですね。
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A
▲30年以上、内視鏡検査のキャリアを積んできた本村院長
私は主に大学病院や基幹病院で、消化器内科の診療に従事してまいりました。内視鏡検査は、いかに苦痛なくカメラを挿入して進めていけるかが必須の技術です。この30年でそれを実感し一例一例工夫を重ねてきました。もちろんその先の診断治療が重要なのですが、最初に受けた検査の印象で今後も受けたいと思ってもらえるかが決まりますからね。経験を積むと、検査のコツや病巣が潜みやすい箇所など、多くの気づきを得られます。機器の進化で非常に細かい所までよく見えるようになったというメリットはありますが、気になる箇所を画面に映し出さなくては早期発見にはつながりません。先進機器を生かせるのも医師の経験値が大きいと思います。
- Q先進のAIシステムを活用されているとお聞きしました。
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A
▲大腸内視鏡、経口内視鏡、経鼻内視鏡検査に対応
ええ、当院ではAIを搭載した内視鏡画像診断支援システムを活用しています。以前と比べて格段に良くなったのは、やはり画質。一方で、画像の良くない時代から検査を行ってきましたので、注意すべき異常や病変の顔つきといった着眼点の多さも強みだと思っています。機器の性能が向上し、異常を見つけやすくなったという点は確かにあると思います。しかし、早期発見には人の目と勘があってこそ。表からは見えないひだの裏に病巣がある場合も多々あります。このような疑わしき箇所を満遍なく画像に捉えられる技術が重要。こんな場所に病巣が潜んでいるとは、と思うような経験を何度もしてきましたので、医師の嗅覚も鍵になると思います。
- Q従来のシステムとはどのような違いがあるのでしょう。
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A
▲先進のシステムを搭載した検査機器を用いて検査を行う
まずAIが搭載されているため、AIが助手のような役割をしてくれる点。例えば、大腸のポリープなどがあれば、AIが先に教えてくれるといったイメージです。そういう意味では、2人で見ながら進めているような感じなので、見落としを減らすことにつながるのもメリット。AIが指摘する情報も参考にしながら見ていくため、正確性の向上も見込めます。情報量が多いのも以前とは異なる点ですね。このように、胃をすみずみまで捉え、大腸においてはひだの裏側まで映し出せる医師の技術があれば、機器のメリットを十二分に生かすことができるでしょう。医師にとっても患者さんにとっても多くの安心感が見込める質の高い検査がめざせます。
- Q検査時の苦痛軽減のためにどのような工夫をされていますか?
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A
▲患者の苦痛軽減への取り組みも行っている
胃カメラでは喉を越えるとき、大腸検査では腸のカーブなどを通るときに苦痛を感じるケースが多いのですが、挿入方法1つで患者さんの苦痛が大きく変わりますので、これまでの経験で身に着けた苦痛に配慮した挿入方法を実践しています。ただ、患者さんによっては痛みを感じやすい方や嘔吐反射の強い方がいますので、時に鎮痛剤や鎮静剤も用います。また、胃カメラで喉の麻酔を行う際は、麻酔薬の味が苦手な方に、コーヒーの味つけをした氷麻酔をお勧めするなどの工夫も行っています。今後も、検査の苦しさや痛みの軽減に努めていきたいと思っておりますので、過去に苦しい経験をされた患者さんもご相談ください。
- Qポリープが見つかった時の対応について教えてください。
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A
▲検査結果をわかりやすく説明することを心がけている
まず、胃のポリープに関しては切除を図ったほうが良い場合とそうでない場合があるのですが、取ってしまったほうが良いものは目で見てある程度判断できます。判断しづらいものについては、組織を採取して生体検査を実施して判断を。出血などのリスクを考えて、胃のポリープの日帰り切除手術は行っておりません。専門の施設をご紹介しています。一方、大腸ポリープの多くは、腺腫という腫瘍性のポリープなんですね。良性の腫瘍ではありますが、ある程度大きくなると、将来的にがんへ移行する可能性があるため、小さいものであっても積極的に日帰り手術で切除を図るようにしています。それが大腸がんの予防に直結します。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査:1万6500円~、大腸内視鏡検査:2万7500円~、胃カメラと大腸カメラを同日に行う場合:3万9600円~ ※詳細は医院ホームページよりご確認ください。