阿部 百合香 院長の独自取材記事
アイビーデンタルクリニック
(北区/東十条駅)
最終更新日:2024/07/11

JR京浜東北線・東十条駅から徒歩5分の場所にある「アイビーデンタルクリニック」。「アイビー」の花言葉「友情」からも伝わるとおり、ハキハキと明るい口調が印象的な阿部百合香院長が、大学時代の同級生と立ち上げた歯科クリニックだ。阿部院長と穏やかで優しい雰囲気の副院長が、それぞれの強みを生かして、歯科医師2人体制で地域のかかりつけ歯科をめざす。アットホームな雰囲気と柔和な対応で、患者の希望を引き出す同クリニックは、患者との対話を重視したオーダーメイドの治療をモットーとしている。さまざまな年代の患者の希望をヒアリングし、丁寧な診療を心がける阿部院長に、スタッフとの連携や地域の患者への思いなど、じっくりと語ってもらった。
(取材日2024年6月19日)
歯科医師2人体制でそれぞれの強みを生かす
クリニックの特徴について教えてください。

当クリニックは、院長の私と大学時代の同級生であり友人でもある副院長の歯科医師2人体制で立ち上げました。クリニック名の「アイビー」の花言葉は「友情」。お互いに信頼して協力しながら治療にあたっています。よく治療に関して意見を求めたり、話し合いながら進めていますよ。患者さんにとっては、院内でセカンドオピニオンを受けられるような安心感があると思います。それぞれの経験を生かすことで、難しい症例や珍しい症例にも対応することができますから、私自身も心強いですね。
東十条の雰囲気や患者層はいかがでしょうか?
東十条にもともとゆかりがあったわけではないのですが、ファミリーや子育て世代が多い地域で開業したいと考えていました。開業準備で通い始めてみて、地域の方も親切ですし、開業してからも私の思い描く歯科クリニックにぴったりの地域でしたね。患者さんの年齢層は幅広いですが、どちらかというとご高齢の方が多いです。私も副院長も結婚や子育てなどを経験していますから、さまざまな年齢層の患者さんに寄り添うことができればと思います。
歯科医師同士の連携についてお伺いします。

副院長とは新潟大学歯学部の同級生ですが、卒業後は違う分野で経験を積みました。開業前は一緒に勤務したことがなかったのですが、離れている間も仲間や友人としての関係が続いていました。同じ大学出身だからか、副院長とは根本的な考え方や治療に対する姿勢が合いますね。意見交換をしても自然とお互いに納得がいくんです。「それならお互いの経験を生かして自分たちでやってみよう」ということになって、開業することになりました。お互いに強みは違いますから、難しい症例でもいろいろな角度から意見を出し合って診療方針を決めることができます。今のような体制は副院長なしでは実現していません。今も上司と部下という感じではなく学生時代の関係性のまま、意見を言い合えるので本当に助かっています。副院長も、「気兼ねなく意見を言い合える仲間がいて心強いし、新たな気づきもあります」と話してくれています。
対話を重視した丁寧な診療を心がける
診療のコンセプトはありますか?

患者さんに合わせたオーダーメイドの治療を行い、最終的には満足してもらえるといいなという気持ちで治療しています。もちろん治療の中で痛みが出ることもありますが、私たちも一緒に頑張っていきたいと思います。治療の後は、できるだけ長く良い状態が続くように、予防歯科に移行します。自分の歯で食べることが健康の源ですし、食べることは人生そのものですから。健康寿命を延ばすにも、健康なお口を守ることが大切です。副院長も同じ考えで診療してくれています。治療の後は、できれば予防歯科診療だけでずっと健康でいられるように、私たちでお手伝いしたいと思っています。
クリニックの雰囲気はいかがでしょう?
私と副院長が友人だということもあり、クリニック全体が和気あいあいとした雰囲気です。開業当初は、よくスタッフから「先生同士で喧嘩しないでください」と言われたものです(笑)。私たちは喧嘩しているつもりはまったくないのですが、お互い治療に関しては本気なので、スタッフには喧嘩に見えることがあるようです。信頼できるパートナーだからこそ、治療に関する意見をざっくばらんに伝えられるのでしょう。患者さんにも「先生が2人いて心強いです」と言ってもらえることがあり、ありがたいですね。私たちは患者さんがリラックスできる歯科クリニックをめざしています。診察室には窓がないのですが、暗い雰囲気にならないように壁は白にしたりと工夫しています。開業した時に、勤務医時代の患者さんや歯科医師仲間からたくさんお花をいただいたんです。それを飾ることで、少しでも患者さんの気持ちが休まればいいなと思います。
診療で気をつけていることは何でしょうか?

患者さんのお話を丁寧にお聞きして、その方の希望を引き出すように心がけています。求められているのは、女性歯科医師によるソフトな対応だと思います。まずはリラックスしてお話ししてもらえる環境をつくり、患者さんの希望をヒアリングします。副院長がよく言うのが、「患者さん一人ひとりに、お口の歴史やその方の思いがある」ということ。丁寧にお話を聞くことで情報を引き出してあげて、患者さんに合った治療を提案します。もちろん患者さんの希望を100%かなえられるとは限りませんが、難しい場合も理由をお伝えすることで、納得して治療を受けてもらえると思います。そもそも歯科医院は痛みがあって行く場所ですから、緊張や不安を抱える患者さんに丁寧に寄り添うことは、私たち歯科医師の務めですね。
地域のかかりつけ歯科をめざして
阿部院長が歯科医師をめざしたきっかけや、これまでのご経歴をお伺いします。

私は出身が新潟で、大学教員をしていた父は「手に職をつけたほうがいい」という考えの人でした。学生時代は親の望む道に対しての反発もありましたが、歯学部に興味を持ち入学しました。歯科医師になってずいぶんたちますが、今は当時の父の言葉がよく理解できます。出産や子育てで仕事を離れた期間があっても、こうして復帰して独立開業することができるのですから。もちろん仕事のやりがいも強く感じていますし、勧めてくれた父には強く感謝しています。新潟大学歯学部で副院長と出会い、卒業後、私は新潟大学医歯学総合病院で4年間勤務しました。結婚を機に都内の歯科クリニックで勤務し、出産や子育ても経て副院長とともに当クリニックを立ち上げることになりました。
多忙な中でのリフレッシュ方法を教えてください。
東京はエンターテインメントが盛んですから、1ヵ月に1回くらいは演劇を見に行っています。音楽も大好きで、好きなシンガーソングライターのライブに行くこともあります。副院長は植物の手入れが好きで、私とは趣味の系統が違いますが、一緒にお酒を飲むこともありますよ。歯科医師仲間も交えて集まることも多いです。仕事の話もしますがお酒を飲んでリフレッシュしていますね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

秋からは歯科医師会に所属して、歯科検診や休日診療などにも携わらせていただこうと思っています。東十条は開業準備を始めてから訪れるようになりましたが、今では愛着が湧いています。地域の方々にも優しくしていただいていているので、今度は私たちが地域貢献できる歯科クリニックをつくりたいですね。引き続き、小さなお子さんからご高齢の方まで、各年代の患者さんに寄り添ったかかりつけ歯科をめざします。地域の皆さんと一緒に歩んでいけるようなクリニックでありたいので、困ったことがあればまずはご相談ください。