横田 啓太 院長の独自取材記事
よこたデンタルクリニック
(枚方市/枚方公園駅)
最終更新日:2025/09/30
枚方公園駅東口のロータリーに面したビルの1階に、2024年5月に開業した「よこたデンタルクリニック」。虫歯治療や予防、スポーツ歯科などを専門とする横田啓太院長を中心に、誰もが気軽に通える地域のかかりつけをめざす。「歯科を受診することがマイナスと思われがちだからこそ、当院に来て良かったと思っていただければ」と優しい笑顔で語る横田院長。スポーツを愛好し、威圧感のない語り口から柔和で温かい人柄が伝わってくる。どのような歯科診療を提供しているのか、将来に向けた展望、患者や地域に対する思いとともに、現在の心境を語ってもらった。
(取材日2025年4月16日)
患者の「困り事」の解消に全力であたっていく
この地で開業された理由をお聞かせください。

私は大阪歯科大学大学院にて博士課程を修了後、同大学に10年間勤めました。保存修復科に所属して虫歯治療やレーザー治療、スポーツ歯科などを専門としていましたが、大学の勤務医だと症例も診療時間も限られています。せっかく患者さんを担当しても、日程が合わないと治療がなかなか進みません。より多くの患者さんを対象にして、一人ひとりにしっかりと集中しながら治療を行っていきたい。そう考えたことが歯科医院を開業する動機となりました。また、歯科医師になって十数年のターニングポイントを迎え、自分が生まれ育った枚方の街で、地域の方々に少しでも貢献できればという思いもありました。枚方市はあるバレーボールチームのホームタウンであり、地域全体で応援しています。当院も応援しており、近隣店舗の皆さまとともに地域活性化にも貢献できればと考えています。
院内の特徴や設備について教えてください。
皆さんに少しでもリラックスしてもらおうと、内装は白壁と黒っぽい木目でシックにまとめました。真っ白な壁紙には細かなテクスチャーを入れ、床材もグラデーションふうにしておしゃれなカフェのような空間をめざしています。診療スペースには3つのチェアを配し、うち1つは個室にしてプライバシーを確保。小さなお子さん連れの方や出血を伴う治療の方も、周囲を気にせず治療を受けていただけます。機器類は歯科用CTやエックス線のほか、YAGレーザーを積極的に用い、音や振動を抑えた侵襲の少ない歯科治療の実現をめざしています。また、口腔外バキュームや滅菌設備も整え、院内の衛生環境にも十分に注意を払っています。
現在の患者層や主訴について教えてください。

患者さんは、近隣の方を中心に、お子さんから高齢の方まで幅広い年代の方が来てくださっています。駅前で、さらにバスのロータリーが目の前にあるという場所柄、ここからちょっと離れて住んでいる方でも、学校・仕事終わりに来てくださる方も多いです。主訴として多いのは虫歯や歯石除去。また最近では白いかぶせ物が保険適用可能な部位が増えましたので、そのご相談も多いです。
失った歯をどう治すかより、失わないために何をするか
先生は歯の保存が専門なのですね。

今はどの歯科医院もインプラント治療や審美面に配慮した補綴治療などに力を注いでおり、当院でも少しずつ対応をしています。しかし、それらは歯を失った場合に行う治療であり、失わないためにどうするべきかを第一に考えることが大切だと当院では考えています。虫歯や歯周病をそのまま放置するのではなく、しっかりと治療をして進行を防ぐことができれば、そもそも入れ歯やブリッジ、インプラントなどをしなくても済むでしょう。当院が虫歯治療や予防歯科をメインにしているのは、こうした理由からです。あと、歯科医院は何かあってから行く場所ではなく、定期的に通うところという認識をもっと定着させる必要があると感じています。今の歯科診療は予防に重点を置いて考える時代。歯科検診やメンテナンスを、ぜひ忘れずに続けていただきたいと思います。
先生が診療で大切にしていることは何ですか?
やはり患者さんの気持ちに常に寄り添うことですね。治療方針などで患者さんが不満を抱えることがないよう、何を望まれているのかをしっかりと読み解く姿勢が大切です。例えば、初めて来られた方の口の中を拝見し、過去の治療について質問しても「よくわかりません」というケースは多々あるでしょう。それが順当な治療だとしても、患者さんが答えられないのは、何らかの説明不足があったと考えざるを得ません。私は、患者さんが納得されない治療はすべきではないと考えています。やったほうがいいと思っていても無理強いするのではなく、理解してご希望されるまでじっくりと待つことも時には必要。慌てずに丁寧に進めていきながら、この先生なら信頼できると思っていただくことが重要ではないでしょうか。
こちらではスポーツ歯科にも力を入れていますね。

はい。スポーツ競技や練習中のダメージを防ぐためのマウスガードの作製をはじめ、口腔内の外傷治療や歯科の観点からの栄養のアドバイス、パフォーマンス向上の相談など、スポーツ歯科の守備範囲は意外と広範囲に及びます。そのため専門的に研鑽を積み、大人から部活の学生や学童、スポーツをされるすべての方を対象としながら治療やアドバイスを行っています。マウスガードに関しては市販のものもありますが、フィット感が悪いとスポーツ中に外れることもあるので、安全を確保するためにもぜひご相談いただきたいですね。またスポーツをしている子どもはどうしてもスポーツドリンクの摂取が多くなりがちですが、糖度や酸性度の高さは歯科医師として気になるところでもあります。地域の子どもたちの将来のためにも、自分が口の中を診てサポートしてあげたいとつい考えてしまいますね。
誰もが気軽に通える歯科として地域に貢献したい
自費診療のメニューも充実していますね。

インプラント治療に関しては、昨年の秋から受け入れ可能な体制をつくりました。また、最近はホワイトニングのご要望も増えてきていますね。メンテナンスでクリーニングしたり、かぶせ物を治したりすると、患者さんの歯に対する意識が向上するからでしょう。「せっかくだから白くしたい」とホワイトニングを希望される方もいらっしゃいます。
先生は医療家系のご出身だとか。
母方の祖父がこの近所で昔に病院を開設。その後伯母が理事長を務め、私の母も薬剤師として勤務しています。そうした環境にありましたから、いずれは医療系の仕事に就くのかなというイメージは幼い頃からありました。歯科にはあまり興味がなかったのですが、中学生くらいの時に「口は健康の入り口」という記事をたまたま目にし、なるほどと感心したのが一つのきっかけです。また、幼い頃から虫歯があって歯並びも良くなかったせいで、治療をすれば人生も変わるかもしれないと歯科に興味を持ち始め、歯科医師をめざして歯学部へ進むことになりました。ちなみに弟は医科へ進んで内科の医師になり、消化器内科の医師として伯母のクリニックを手伝っています。将来は兄弟で連携しようと約束していますが、地域のために家族みんなで同じ目標が持てるのはすごく幸せなことです。
地域の方へメッセージをお願いします。

歯科医院に通うことを気が重たいと考えている方や、しばらく行っていなくて行きにくくなったという方もおられるでしょう。ですが、当院は構えずに気軽に通える存在でありたいと考えています。そしてどなたでも通っていただける歯科医院でありつつも、しっかりと確実な治療をご提供したいと思っています。ですので、さまざまな歯の悩みに対してご相談に乗りますし、急な痛みであっても、当日の診療時間内に問い合わせをいただければできる限り対応いたします。今後の展開としては、内科の医師である弟と協力体制を敷いていければと考えています。より通いやすい環境をつくって、小さなお子さんから運動部の学生さん、仕事や子育て世代から年配の方まで、ぜひリラックスした気分でお越しいただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング/1万6500円~、オフィスホワイトニング/1万6500円~、スポーツ用マウスガード/1万4300~3万3000円、スポーツ用マウスガード(高校生まで)/1万1000円※各種スポーツや年齢よっては設計に制限あり、セラミッククラウン/12万1000円、インプラント治療/33万円~

