横田 啓太 院長の独自取材記事
よこたデンタルクリニック
(枚方市/枚方公園駅)
最終更新日:2025/02/28

枚方公園駅東口のロータリーに面したビルの1階に、2024年5月に開院した「よこたデンタルクリニック」。虫歯治療や予防、スポーツ歯科などを専門とする横田啓太院長を中心に、誰もが気軽に通える地域のかかりつけをめざす。「歯科を受診することがマイナスと思われがちだからこそ、当院に来て良かったと思っていただければ」と優しい笑顔で語る横田院長。スポーツを愛好し、威圧感のない語り口から柔和で温かい人柄が伝わってくる。どのような歯科診療を提供するのか、将来に向けた展望、患者や地域に対する思いとともに、現在の心境を語ってもらった。
(取材日2024年5月15日/更新日2024年9月18日)
患者の「困り事」の解消に全力であたっていく
この地で開業された理由をお聞かせください。

私は大阪歯科大学大学院にて博士課程を修了後、同大学に10年間勤めました。保存修復科に所属して虫歯治療やレーザー治療、スポーツ歯科などを専門としていましたが、大学の勤務医だと症例も診療時間も限られています。せっかく患者さんを担当しても、日程が噛み合わないと治療がなかなか進みません。より多くの患者さんを対象にして、一人ひとりにしっかりと集中しながら治療を行っていきたい。そう考えたことが歯科医院を開業する動機となりました。また、歯科医師になって10数年のターニングポイントを迎え、自分が生まれ育った枚方の街で、地域の方々に少しでも貢献できればという思いもありました。枚方市はあるバレーボールチームのホームタウンであり、地域全体で応援しています。当院も応援しており、近隣店舗の皆さまとともに地域活性化にも貢献できればと考えています。
院内の特徴や設備について教えてください。
皆さんに少しでもリラックスしてもらおうと、内装は白壁と黒っぽい木目でシックにまとめました。真っ白な壁紙には細かなテクスチャーを入れ、床材もグラデーション風にしておしゃれなカフェのような空間をめざしています。診療スペースには3つのチェアを配し、うち1つは個室にしてプライバシーを確保。小さなお子さん連れの方や出血を伴う処置が必要な方も、周囲を気にせず治療を受けていただけます。機器類は歯科用CTやエックス線のほか、YAGレーザーを積極的に用い、音や振動を抑えた侵襲の少ない歯科治療の実現をめざしています。また、口腔外バキュームや滅菌設備も整え、院内の衛生環境にも十分に注意を払っています。
クリニックのめざす姿と現在の患者層について教えてください。

歯科医院に通うことを、気が重たいと考えている方もおられるでしょう。それでも何かお困り事があるからお越しになるわけで、その困り事の解消に全力であたっていきたいというのが私たちの考えです。スタッフは、開院準備から内覧会の段取りまで、私が特に指示をしなくてもてきぱきと率先して進めてくれました。決して大人数ではありませんが、すごく頼りになる存在です。開業以来、近隣の方はもちろんのこと、学校・仕事終わりにバスや電車で来てくださる方、大学勤務時代の患者さんなど、お子さんからご高齢の方まで幅広い年代の方が来てくださっています。駅前の誰もが目にする場所にありますから、今後も多くの皆さんに来ていただければうれしいですね。
失った歯をどう治すかより、失わないために何をするか
先生は歯の保存が専門なのですね。

今はどの歯科医院もインプラント治療や審美補綴などに力を注いでおり、当院でも少しずつ対応をしています。しかし、それらは歯を失った場合に行う治療であり、失わないためにどうするべきかをまず第一に考えることが大切だと当院では考えています。虫歯や歯周病をそのまま放置するのではなく、しっかりと治療をして進行を防ぐことができれば、そもそも入れ歯やブリッジ、インプラントなどをしなくても済むでしょう。当院が虫歯治療や予防歯科をメインにしているのは、こうした理由からです。あと、歯科医院は何かあってから行く場所ではなく、定期的に通うところという認識をもっと定着させる必要があると感じています。今の歯科診療は予防に重点を置いて考える時代。歯科検診やメンテナンスを、ぜひ忘れずに続けていただきたいと思います。
診療で大切にしていることはなんですか。
やはり患者さんの気持ちに常に寄り添うことですね。治療方針などで患者さんが不満を抱えることがないよう、何を望まれているのかをしっかりと読み解く姿勢が大切です。例えば、初めて来られた方の口の中を拝見し、過去の治療について質問しても「よくわかりません」というケースは多々あるでしょう。それが順当な治療だとしても、患者さんが答えられないのは、何らかの説明不足があったと考えざるを得ません。私は、患者さんが納得されない治療はすべきではないと考えています。やったほうがいいと思っていても無理強いするのではなく、理解してご希望されるまでじっくりと待つことも時には必要。慌てずに丁寧に進めていきながら、この先生なら信頼できると思っていただくことが重要ではないでしょうか。
こちらではスポーツ歯科にも力を入れていますね。

はい。スポーツ競技や練習中のダメージを防ぐためのマウスガードの作製をはじめ、口腔内の外傷治療や歯科の観点からの栄養指導、パフォーマンス向上の相談など、スポーツ歯科の守備範囲は意外と広範囲に及びます。そのため専門的に研鑽を積み、大人から部活の学生や学童、スポーツをされるすべての方を対象としながら治療やアドバイスを行っています。この枚方はスポーツが盛んな街ですが、例えば子どもたちが練習帰りにコンビニで買い食いしているのを目にすると、歯科医師としては少し気になるところ。私自身も小さい頃からスポーツが好きで、ろくに歯科に通わず、練習中もジュースをだらだらと飲んでいた思い出があります。地域の子どもたちの将来のためにも、自分が口の中を診てサポートしてあげたいとつい考えてしまいますね。
誰もが気軽に通える歯科として地域に貢献したい
先生は医療家系のご出身だとか。

母方の祖父がこの近所で昔に病院を開設し、今は母が薬剤師として勤務し、伯母が理事長を務めています。そうした環境にありましたから、いずれは医療系の仕事に就くのかなというイメージは幼い頃からありました。歯科にはあまり興味がなかったのですが、中学生くらいの時に「口は健康の入口」という記事をたまたま目にし、なるほどと感心したのが一つのきっかけです。また、幼い頃から虫歯があって歯並びも良くなかったせいで、治せば人生も変わるだろうと歯科に興味を持ち始め、歯科医師をめざして歯学部へ進むことになりました。ちなみに弟は医科へ進んで内科の医師になり、消化器内科医として伯母のクリニックを手伝うようになりました。将来は兄弟で連携しようと約束していますが、地域のために家族みんなで同じ目標が持てるのはすごく幸せなことです。
学生時代はどのようにお過ごしでしたか?
小学生時代は水泳やテニスを習っていました。あと、高校野球がすごく好きだったので、強豪校に入れば応援で甲子園球場に行けるんじゃないかと考え、私は大阪桐蔭高校に入学し、甲子園に出るだろうと期待していたのですが、結局、私の在学期間中は出場の機会がありませんでした。それから20年以上がたち、今はバレーボールのリーグ戦を観戦するのが楽しみで、院内にグッズも飾っています。あと、大学卒業後にヒップホップダンスを少し覚えたこともあって、ダンスイベントやライブを観に行くこともあります。当院を受診された際はスポーツやポップカルチャーのことなど、ぜひ話題をふってみてくださいね。
最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

治療ですから多少の痛みは仕方がないと思いますが、頑張って通っていただければ、これまで悩まされていた不快な症状からきっと解放されるに違いありません。結果が実感できればその後の歯科受診のモチベーションとなり、審美的な部分を含めてご自身の口の中に対する意識も一変するはずです。例えばホワイトニングなど、ちょっとしたきっかけからご自分の口の中を見直してみてはいかがでしょうか。実際、当院には歯が痛いなど日常のお悩みで来院される方や長年通院できていない中で駅前にあるからという理由で来院される方も多くいらっしゃいます。構えていただく必要はありません。小さなお子さんから運動部の学生さん、仕事や子育て世代から年配の方まで、ぜひリラックスした気分でお越しください。皆さんとお会いできる日を、スタッフ一同で心待ちにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング/1万6500円~、オフィスホワイトニング/1万6500円~、スポーツ用マウスガード/1万4300円~2万2000円、スポーツ用マウスガード(高校生まで)/1万1000円、セラミッククラウン/12万1000円