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青木 洋 院長の独自取材記事

かまた腎泌尿器・内科クリニック

(大田区/京急蒲田駅)

最終更新日:2024/08/20

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック main

京急蒲田駅の西口から徒歩1分のビルの6階という、アクセスに非常に優れた場所にある「かまた腎泌尿器科・内科クリニック」。院長の青木洋(ひろし)先生は、東邦大学医療センター大森病院に約10年間勤務し、膀胱がんや腎臓がんなどの手術や治療にも多数携わってきた泌尿器科のベテランドクターだ。「がん治療などを行ってきたからこそ、早い段階で疾患を見つけ、地域の皆さんの健康を守っていきたい。そういう思いで開業しました」と話す青木院長は非常に話しやすい穏やかな雰囲気。検査をする際には必ず診察で患者の同意を得た上で行うなど、プライバシーの面も十分に配慮している。そんな気遣いあふれる青木院長に、泌尿器科とはどのような科であるのか、治療で心がけていること、そして患者に伝えたいことなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2024年5月23日)

男女問わず、悩みを気軽に相談できる場所をめざす

これまでのご経験、開業に至った経緯について伺います。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック1

勤務医時代は、大学病院などで腎臓がんなどの手術や抗がん剤などの治療を行っていました。父が整形外科の医師ですので私も最初は整形外科に興味を持っていたのですが、泌尿器科に出会い、最初の診断から治療、必要があれば手術を行い、退院後のフォローなどまで、患者さんとともに一貫してお付き合いできる点に大きな魅力を感じ、泌尿器科を専門に学ぼうと決意しました。開業を決意したのは、基幹病院で前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、精巣がんなどの治療などに関わる中で、「町のかかりつけ医として初期の段階で早期発見・予防ができれば、このように手術になることを防げる手助けになるかもしれない」と考えたからです。

泌尿器科は男性のイメージを持つ方も多いように感じます。

泌尿器科は、女性やお子さんなど、性別や年齢を問わずに活用いただける場所です。例えば女性に多く見られる膀胱炎も代表的な疾患の一つですし、尿漏れはご高齢の方だけではなく若い方にも見られる症状です。他にはお子さんの夜尿症の治療や、血尿、尿路結石なども挙げられます。また泌尿器科の症状だけに限らず、当院では、近年増加傾向にある梅毒などの性感染症の治療やアフターピルの処方、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、風邪や花粉症などの一般内科の治療や相談、そして健康診断などで尿タンパクが指摘された場合の二次検査などにも対応しています。「泌尿器科ってよくわからないけど、膀胱炎のような痛みがあるから相談してみようかな」という気軽さで来てくださる方もおられ、中でも女性が非常に多いことに私自身びっくりしつつも、とてもうれしく感じています。

女性の患者さんも多いですし、かなり幅広く対応されているのですね。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック2

泌尿器科は、実はカバーできる範囲はかなり広いんです。加えて帯状疱疹やHPV、インフルエンザなどのワクチン接種なども行っていますし、駅からすぐ、かつ金曜は20時までという通いやすさも、働き世代の患者さんなどに受け入れられている理由ではないかと感じています。また泌尿器科の基本となる検査は尿検査、エコー検査、エックス線検査で、このうち尿検査以外は内科・小児科ではなかなか行いません。夜尿症は小児科のイメージがあると思いますが、泌尿器科ではこれらの画像診断を用いるため、小児科とはまた違った視点から夜尿症の原因や治療を考えることができます。もちろん小児科での治療を否定するものではありませんので、治療の幅を広げるという視点を持っていただけると、より良い治療に結びつくのではないでしょうか。

専門性を生かし負担の少ない検査で高精度な診断を

男女問わず、まずは気軽にいらしてほしいとお考えなのですね。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック3

がん治療に携わっていたからこそ、早期治療の大切さを痛感しています。がんに限らず、例えば膀胱炎であっても、きちんと治療しないと何度も再発を繰り返し、慢性膀胱炎になることもあります。またアフターピルはできるだけ早く服用することが重要です。婦人科だと混み合うこともありますし、そもそも婦人科に行くのはなんとなくハードルが高いと感じている方もおられますよね。その点、当院は内科も標榜していますから来院のハードルも下がるのではないでしょうか。何より、早めの来院こそが患者さんご自身の体や心を守ることにつながります。当院にいらしてくださっている女性の患者さんには若い方も多くいらっしゃいますから、安心して、気軽に相談に来てほしいと思います。

診療の際に心がけていることは何でしょうか?

皆さん、何らかの不安を抱えてクリニックにいらっしゃいます。その中でも結論を先に聞きたい方、じっくりと説明を聞きたい方などさまざまです。そういった患者さんお一人お一人のご事情や性格といった部分をできるだけ感じ取りながら、丁寧な対応や心のケアを心がけています。私の出身高校の校訓に「誠意・礼譲・質実剛健」という言葉があったんですが、ここから学んだ姿勢は診療にも生かしていきたいですね。患者さんやそのご家族と、一人の対等な人間として信頼関係を築き、受診後は安心した気持ちで帰っていただく、そんな場所をつくっていきたいと考えています。

性感染症やアフターピルにおいては、プライバシーを気にされる方も多いと思います。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック4

もちろん症状が現れた時期や詳しい症状などの基本的な情報は、お尋ねしなければ適切な診断・治療が行えません。しかし、例えば誰と性交渉を行ったのかなどといったプライベートに踏み込むことはありませんし、もし質問が嫌などと感じた場合は遠慮なくお伝えください。また泌尿器科で行うエコー・エックス線・尿検査といった検査は、いずれも短時間で終わります。患者さんのご負担はほとんどない検査ばかりですが、例えばエコーでは腫瘍などの発見もできるほどに精度が高く、診断・治療に大きく役立ちます。一人で何日も悩まず、ご自分の健康を第一に考えて、できるだけ早い来院を心がけていただければと思います。

一人で悩まず、早めの診察を心がけてほしい

基幹病院との連携にも注力されているとか。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック5

身近な存在であるかかりつけ医の大きな役割の一つが、気軽に受診でき、早期治療に結びつけることです。しかしごくまれに町のクリニックでは対応できないことや、精密な検査が求められるケースもあります。そのような場合は、早急に近隣の信頼できる病院におつなぎします。中でも私が以前勤めていた東邦大学医療センター大森病院は、当院から徒歩でも20分かからない距離にあります。また検査が必要な場合は必ず、私が先に診察を行い、患者さんとの同意を得た上で検査を行います。何の説明もなく検査をすることは絶対にありませんので、検査に不安がある方もぜひ遠慮なくご相談くださいね。

腎臓内科のご相談に対応されているのも、がん治療などの経験があってこそだと感じます。

私は腎臓内科の専門ではありませんが、やはり膀胱や腎臓、そしてその周辺の性器などは切っても切り離せない関係にあります。エコーなどを用いて、泌尿器科の観点から腎臓に異常がないかなどを評価することはできますし、そういったかたちで患者さんの安心に貢献していくことも、開業してやりたかったことの一つです。当院で治療が可能なのか、その中でも服薬が必要なのか経過観察でいいのか、そうではなく専門性の高い医療機関につなぐべきなのかなどの判断が行えるのは、命に関わる疾患を見てきたからこそだと実感しています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

青木洋院長 かまた腎泌尿器・内科クリニック6

専門的な知識を持っていることは大前提ではありますが、開業医として行うべきことは、皆さんの日常的な不安に寄り添い、丁寧な診療を通じてその不安を解消していくことにあると思います。もちろん開業医としてできること、できないことの線引きは必要ですが、誠実に、丁寧に、対等な人と人との関係を築きながら、長くお付き合いできればと思います。泌尿器科の疾患を恥ずかしく思うこともあるかもしれませんが、そのお気持ちを否定することは決してありません。膀胱炎になったかもしれない、気になる症状がある、そのくらいの時期に来ていただければ治療もスムーズです。ぜひ肩肘張らず、気軽に相談にいらしてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

アフターピル(緊急避妊薬)/6000円

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