岩村 侑樹 院長の独自取材記事
いわむら歯科
(名古屋市瑞穂区/桜山駅)
最終更新日:2025/08/27

博物館や大学などの文教施設と古くからの商店街が共存する名古屋市瑞穂区。桜山駅から徒歩5分ほどの住宅地の一角に2024年4月に開業した「いわむら歯科」。シャープなデザインの屋根にブルーと白の外壁が爽やかなイメージだ。岩村侑樹院長は、幼い頃この街に暮らす親族が入れ歯の不具合に苦しむ姿を目の当たりにした記憶から、思い入れの深い地で歯科医院をスタートした。今では近隣を中心に幅広い世代の患者がさまざまな治療に訪れ、地域に親しまれる存在となっている。口臭のケアのエキスパートである院長は、口臭専門の外来を設置。患者のデリケートな悩みに寄り添い、一人ひとりに合ったオーダーメイドのような丁寧な治療を提供する。患者との対話を何より大切にする岩村院長に、診療への思いを聞いた。
(取材日2025年7月24日)
どんな世代、どんな症状の人にも安心の治療をめざす
院長はこの地域にどのようなご縁があって開業されたのでしょうか。

母の出身がこの辺りなんです。小さい頃、母の実家に遊びに行くと、親族が入れ歯が合わず苦労していたという記憶がありまして。歯科医師になって開業するとなった時に、思い入れのある土地でやろうと考え、ここでスタートすることに決めました。 父は歯科でなく小児科の医師をしており、コツコツと仕事をするタイプで、とても尊敬しています。それもあり、当院のロゴマークは、父の医院のものに歯のイラストを足した、歯を手で包み込むようなデザインにしています。
とてもすてきな建物ですが、こだわりを教えてください。
こだわったのは外壁の色ですね。自分が好きな紺にしたかったんです(笑)。もう一つは、口臭のケアを希望される患者さんと一般の患者さんがあまり顔を合わせないように動線分離を徹底しました。また、完全個室診察室や半個室診察室など、プライバシーに十分に配慮した院内設計にしています。カウンセリングルームでは、患者さんが最もリラックスして話せる角度に机と椅子を配置するなど細かな点にもこだわりました。
幅広い年齢層の方の、多様な症状に対応されるそうですね。

当院では虫歯治療、入れ歯や歯周病の治療やメンテナンス、小児歯科、さらに審美歯科、ホワイトニングなどを包括的に行っています。私は大学卒業後いくつかの病院、歯科医院に勤務し、愛知学院大学歯学部歯周病学講座にも所属するなど、これまで歯周病をはじめ、さまざま症状を治療してきました。その経験から、どの年代でも、どんな患者さんでも、全般に治療をしたいという思いが強く、お子さんから高齢者まですべての人にというコンセプトで診療にあたっています。高齢者や車いす利用者も来院しやすいよう、スロープをつけバリアフリーに。入り口も自動ドアにし、廊下も車いすが通れる幅で設計しています。また、多目的トイレやおむつ交換台なども設置し、どなたにも安心して通える院内環境を整えています。
来院しやすい雰囲気づくりはどのようにされているのですか?
私たちは、患者さんと十分に対話をして治療をしていくことをモットーにしています。例えば私が診察をするときは、 必ず自ら患者さんを治療室までご案内します。やはりそれだけでも患者さんの入りやすさ、親近感が増すと思うのです。また、再診の予約は必ず診療終了後に私自身で取ります。これはいわば患者さんと私とのお約束ですからね。メンテナンスで来院された方も、同様に各歯科衛生士が直接患者さんに再診予約を取るようにしています。小児歯科については、お子さんにはそれぞれのペースに合わせた無理のない治療を行うようにしています。わかりやすく説明してから治療を始めるなど、常に気持ちに寄り添い、恐怖心を持たず来院してもらえるよう心がけています。
口臭の悩みに、ゴールまで丁寧に寄り添う
口臭へのアプローチにとても力を入られていますが、その思いを聞かせてください。

私は小さい時に口臭が気になって悩んでいた時期があります。その経験から自分のような患者さんの診療をしたいと考え、大学で口臭について学びました。開業にあたって、口臭の悩みを持つ人を受け入れる時間をなるべく多くしたいと考え、現在毎週火曜日の午後に非常勤歯科医師と2人体制で口臭専門の外来を開いています。それ以外に通常の診療でも口臭に悩む患者さんを受け入れています。お口の悩みについての調査では、口臭が悩み事の第3位に上がっています。にもかかわらず、ケアを受ける人は2割にも満たないのが現状です。8割の口臭で悩んでいる方に、もっと気軽に歯科医院に相談に来てほしいです。
どのように進めるのでしょうか?
最初に問診表に記入していただきます。 それに沿って、口臭に悩んでいる期間、口臭を感じるタイミング、 口臭の悩みを相談できる方の有無などの問診を30分ほどかけて行います。初めは言いづらそうだった患者さんも、次第に思われていることを話してくれますね。その後口臭測定器や口腔内細菌カウンターなどの機器を使った検査をします。そして、お口の中に問題がないか、歯周病の有無、舌の状態、 口の乾燥、歯の磨き残しの有無などを、きめ細かに調べます。問題があれば治療に移りますが、舌のお掃除指導をしたり、漢方薬などを処方する場合もあります。
口臭専門の外来には、臨床心理士さんもいらっしゃるそうですね。

火曜日の午後は、臨床心理士が聞き取りをします。口臭の悩みについて、歯科医師以上に深い部分まで聞き出すことができますから。口臭は、さまざまな不安が重なることで症状に出る場合があります。 強いストレスがかかると口臭が出やすくなるともいわれているんです。お話を聞いていくと、実は家族関係で悩んでいるとか、 仕事で問題を抱えているとか、本音が出てくることもあります。 そんな深い部分までお聞きし、ケアにつなげるのが臨床心理士の役目です。
期間はどのくらいかかるのですか?
一般的な期間は、初診後1ヵ月後に再診というペースで、大体2、3ヵ月程度です。それではなかなか解決しないケースも考えられますが、そこで終了ということではなくて、あくまでもケアのゴールは、私と患者さんで話し合って決めていきます。 例えば口臭の測定値が低くなっても、患者さん自身がまだ気になるということであれば、 保険診療内のメンテナンスを続けつつ、アフターフォローをしていく方法もあります。口臭はいろいろな原因が重なり合って出るもので、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのような方法を考えます。
口腔の悩みや痛みを少しでも早く解消するために
入れ歯治療にも力を入れていらっしゃいますね。

入れ歯は、ピッタリ合うものをなるべく早く作ることが重要です。当院では歯科技工士と二人三脚で、入れ歯の適合状態や噛み合わせの状態をこまめに調整しながら作っていきます。一般的には1ヵ月かかる入れ歯でも、歯科技工士との連携で最短2週間ほどで仕上げられる体制を整えています。昔親族も苦労していた、入れ歯がすぐ外れてしまうとか、うまく食べられないといった悩みを少しでも早く解決してあげたいと常に感じています。食べられないと、人生が楽しくないと思うんです。入れ歯の治療は、患者さんに今後の人生を楽しみ、幸福に過ごしてもらうためにも大切だと考えています。
先進的な医療機器を積極的に活用されているそうですね。
例えば、エルビウムヤグレーザーという歯科用のレーザー治療器を、知覚過敏や口内炎治療に用いています。しみる歯や口内炎の痛みが改善につながったと感じていただけたらと思い導入しました。これまで口内炎というと、軟膏を塗るといった治療がメインでしたが、うまく塗れず痛みが続いてしまうケースも。そう言った場合に、レーザー治療は有用だと思います。
ところで、受付の横にたくさんのオーラルケアグッズが並んでいますね。

これらはすべて、私のお勧めと、スタッフの意見を取り入れて選んだオーラルケアグッズです。一つ一つに「院長お勧め」「歯科衛生士お勧め」といったPOPをつけて特徴をわかりやすく解説しています。患者さんに合ったグッズをアドバイスすることで、毎日のケアをサポートできたらと思います。
普段心がけていらっしゃることや、今後の展望などお聞かせください。
私自身は、セミナーになるべく参加するようにして、知識のアップデートを図っています。開業して1年余り、まずは近隣住民の方々に安心して通っていただける歯科医院にしたいです。そして、市内、県内の口臭に悩む方々に頼りにされるような存在になりたいと考えていますので、気軽に来ていただけますとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは口臭専門の外来:初診/2万円~、再診/7000円~
審美歯科:クラウン/11万円~
オフィスホワイトニング/2万2000円~