各ライフステージで起こり得る
女性ならではの不調やトラブルとは
戸越銀座レディースクリニック
(品川区/戸越駅)
最終更新日:2024/05/13
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婦人科の受診はハードルが高いと感じる女性も多いのではないだろうか。しかし、初潮を皮切りに、妊娠・出産、更年期、老年期と、体に変化が起こり得る各ライフステージに合ったケアが大切だと「戸越銀座レディースクリニック」の里井映利院長は話す。その各ステージでは、さまざまな悩みや不調を抱えがち。「女性なら誰しもが経験する変化を乗りきるための伴走役が私たち医師だと思ってください」とほほ笑む。初潮を迎える前後から寄り添ってくれるかかりつけ医を見つけ、人生の節目節目を笑顔で過ごすためにも、各ライフステージで起こりやすいトラブルや疾患などについて知っておくことが大切。そこで、各年代に多い悩みやトラブル、そして疾患の早期発見に有用な子宮がん検診、予防のための子宮頸がんワクチンについても里井院長に解説してもらった。
(取材日2024年4月16日)
目次
初潮を迎える思春期から何でも相談できるかかりつけ医を見つけ、続く性成熟期・更年期・老年期に備える
- Q若年層で多い悩みは何ですか?
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A
生理痛が強く日常生活にも影響がある月経困難症、次に生理の量が多い過多月経の悩みですね。月経困難症には、原因となる疾患がない機能性月経困難症と、子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫といった原因疾患のある器質性月経困難症があります。どちらも治療はピルでの対応になります。ただ、保護者の中には、ピルというと避妊薬というイメージが強く、抵抗感をお持ちの方もいらっしゃいます。しかし、生理痛や生理不順、過多月経、貧血など、女性の体の負担を軽減するために有用であり、月経困難症に対して処方されることは周知されていますので、お子さんの将来にも関わってくることをしっかりご説明し、ご理解いただくようにしています。
- Qでは、中高年の悩みで多いものは何でしょう。
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A
更年期に差しかかる年齢の方は、ライフスタイルにも変化が起きていることが少なくありません。例えば、お子さんの進学、就職、結婚、そして親の介護など。そのため、更年期による不調なのか、精神的なものなのかわからないとおっしゃる方が多いです。その場合、まず患者さんの背景について傾聴し、不調の原因となり得るものについて考えます。例えば眠れない方には睡眠導入剤や漢方薬など、他症状も考慮した上でお薬を組み合わせる必要がありますので、若年層の治療よりもバリエーションがあるというのが特徴です。ただ、痛みや不調というのは人によって感じ方が異なるため、患者さんの体だけではなく、心にも耳を傾ける診療を心がけています。
- Q子宮頸がん検診を受けるべきタイミングを教えてください。
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A
子宮頸がんは基本的に進行しないと症状が出ません。そのため、女性は20歳になると自治体から2年に1回、無料で検診が受けられるクーポンが配布されていると思いますので、そのタイミングで受けられると良いと思います。ただし、性交渉を持ち始めたら20歳になっていなくても受けてください。なぜなら、子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染。HPVは性交渉で感染するからです。多くの場合、感染しても免疫によって排除されますが、自然治癒せずに感染が続くと、異形成と呼ばれる前がん病変から数年以上経て子宮頸がんに移行します。そうならないためにも、やはり定期的な検査が重要となります。
- Q子宮頸がんワクチンについても詳しく教えていただけますか?
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A
子宮頸がんは年間約1万人の女性が罹患しており、これまで若い方が苦しむ姿も目の当たりにしてきました。そんな女性を一人でも減らしたい。そう思った時に、やはりワクチン接種は有用だと考えます。現在使われているワクチンはHPVを排除することはできません。つまり、HPV感染の原因となる、性交渉を経験する前に接種しなければ成果が期待できないのです。そのことを、ご本人ご家族にまず知っていただきたいですね。ワクチン接種には親御さんのご理解も必要ですので、お子さんの将来を考えた際に、後悔しない選択をしていただきたいなと思います。ご不安な方は、直接ご説明させていただきますので、お気軽にお声がけください。
- Qこちらでは性感染症も診てもらえるとお聞きしました。
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A
はい。インターネットが普及し、手軽に情報を入手できる時代になった一方で、誤った情報もたくさんあふれています。性感染症に至った背景には性交渉がありますから、自分の体を守るためにも正しい知識を持つことが大切です。代表的な性感染症に、カンジダ症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒といった疾患が挙げられますが、特に未成年の方は親や身近な人に打ち明けられず、思い悩んでいるケースも少なくありません。自分だけではなく、パートナーも一緒に治療しなければ、再感染を招きますので、若い方が相談しやすいユースクリニックのような取り組みも考えています。できる限りの配慮をしますので、悩まずに私たちを頼ってください。
自由診療費用の目安
自由診療とは子宮頸がん検診/4400円~