磯崎 智子 先生、磯崎 真希 先生の独自取材記事
いそざき歯科
(瑞穂市/穂積駅)
最終更新日:2024/08/26

「いそざき歯科」には、磯崎真利院長の他に2人の歯科医師が在籍している。矯正歯科を担当する磯崎智子先生と、一般歯科と矯正歯科を担当する磯崎真希先生だ。近年は小児矯正に興味を持つ親が増えているようで、多くの相談を受けているという。「矯正の相談は無料なので、納得いくまで何でも聞いてほしいです」と笑顔で語る智子先生。月に1回は日曜日も診療し、平日は仕事で来院できない人でも、受診しやすい環境をつくっている。「お口全体の健康を考えると、一般歯科と矯正歯科の連携は大切です」という真希先生は、一般歯科と矯正歯科について日々研鑽を積んでいる。優しい語り口調の2人に、歯科医師になったきっかけや、得意としている治療、診療で気をつけていることなどについて聞いた。
(取材日2024年7月16日)
予防歯科の理念に共感し、専門性を生かした治療を提供
開院に至るお気持ちをお聞かせください。

【智子先生】私の夫が長年、朝日大学で予防歯科に携わっていたこともあり、息子である院長もその志を受け継ぎこの歯科医院を開院しました。私は主に歯科矯正について学んできた中で、院長の理念に共感し、当院の矯正歯科を担当することとなりました。長く住んでいるこの地域には思い入れがあります。地域の皆さんのお口の健康をより良いものとし、将来的には健康寿命が延びるようなお手伝いをしたいと考えています。
【真希先生】私も同じ気持ちです。院長である兄の考えに共感し、一般歯科と矯正歯科を担当しています。歯科の技術だけではなく、地域の皆さんのことを思う強い気持ちも含めて院長のことを尊敬しているので、力になっていきたいですね。
先生方のご経歴について教えてください。
【智子先生】私の実家が歯科医院を営んでいたので、幼い頃から歯科医療に対して興味がありました。歯科医師だった父の勧めもあり、朝日大学歯学部に進学しそこで矯正歯科に出会ったのが一つの転機でした。矯正を受けた患者さんの笑顔がすごくすてきだったんです。笑顔が変わると人生も良い方向に変わる可能性があることに魅力を感じ、大阪大学歯学部矯正学教室の研究生として研修を受けました。その後、矯正専門の勤務医をしながら、行政の乳幼児歯科健診にも20年以上携わり、多くのお子さんの口の中を診させてもらい、お母さま方の「気がかり」に向き合っています。
【真希先生】祖父も両親も兄も歯科医師なので、自然と歯学の道に進みました。他の職業を考えたことはないぐらいです。朝日大学の歯学部を卒業した後、名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科で卒後研修を受け、今は朝日大学の矯正歯科に入局して矯正について研究を深めています。
診療で力を入れていることは何でしょうか?

【智子先生】歯科医院全体としては予防歯科を重視し、虫歯だけでなくお口全体の健康を保てるような治療を考えています。お口の健康を保つためには、歯並びも重要な要素です。今まで培ってきた矯正歯科の知識と経験を踏まえて「聴く力」を大切に患者さんの不安や期待にしっかり向き合えるよう努めています。
【真希先生】歯科矯正の経験を積みながら、一般歯科にも力を入れています。一般歯科と矯正歯科の連携はとても重要ですので、両方を担当して患者さんにより良い歯科医療を提供しています。
子どもから大人まで、多様な矯正に対応
子どもの矯正について教えてください。

【智子先生】乳歯の頃に歯並びのことで相談があったら、まずはお口を閉じる練習や、舌を正しい位置に収めるトレーニングから始めていきます。機能的なマウスピースを使うこともあります。これらの取り組みで改善が見込めるケースもありますが、大人の歯が生えてくる頃にもまだ気になる状態であれば、そこから始めるのが小児矯正です。小児矯正では、取り外し可能な床装置を使って、顎の成長を促す咬合誘導を行います。小児矯正に興味があるけれど、何をするのかわからず不安に思われている人も多いので、安心できるまで何でも何度でも相談してほしいです。
大人の矯正についても教えてください。
【真希先生】ワイヤーの装置とマウスピース型装置とがあります。患者さんの歯並びや噛み合わせの悩みを聞き、それぞれのメリットとデメリットを伝えた上で、方針を考えていきます。矯正は大人だから手遅れということはなく、いつの段階からでも始められます。大人の矯正は、一般歯科と合わせて部分的に行うこともあります。抜歯したところに人工の歯を入れる場合、周りの歯並びが悪いと、人工の歯に負担がかかって壊れやすくなってしまうからです。それを防ぐために、一般歯科で人工の歯を入れるための治療をしつつ、矯正歯科で周りの歯の部分矯正を行い、適切な歯列になるよう導いていきます。そうすることで均等に噛む力が加わるようになることが望め、人工の歯と残っている歯への負担軽減につながります。
診療で意識していることは何でしょうか?

【智子先生】矯正は長期間に及びます。子どもの頃から始まって成人まで関わることも珍しくないので、親御さんとお子さん本人ともコミュニケーションを取りながら信頼関係を築いていくことが大切です。そして、患者さんの人生設計に寄り添うことを意識しています。例えば進学や就職で遠くに行くことを考えている患者さんならば、その時期から逆算して治療をスタートしています。
【真希先生】歯科医院は怖いというイメージがあるので、こまやかな気遣いや優しい言葉がけを心がけています。それで少しでも患者さんが安心してくれるとうれしいです。私自身が歯科矯正の経験者だからこそ、患者さんの気持ちに寄り添うことができます。「今回の治療はちょっと痛いけれど、これぐらいには痛みが引いてくることが見込まれますよ」と経験に基づいた説明をすることで、患者さんの勇気や安心につながっていくと感じます。
地域住民のかかりつけとなる歯科医院をめざして
休日はどのように過ごされていますか?

【智子先生】映画鑑賞が大好きで、休日や平日のちょっとした空き時間を利用してよく映画館に行きます。映画館の雰囲気やそこで過ごす時間が好きなので、家ではなくて映画館で観ることが多いですね。
【真希先生】旅行が好きで、国内も海外もいろんなところに行きます。1日休みがあれば結構遠くまで行ってしまいますね。つい先日も1泊で鹿児島まで行きました。想像していた以上に桜島が美しくて、感動しました。
今後の展望についてお聞かせください。
【智子先生】長く住んでいるこの地域の皆さんのお役に立てるような歯科医院にしたいと思っています。スタッフに恵まれ、本当に助けられています。特にうれしかったのは、ご近所の方々から「スタッフみんなが親切にしてくれて良かった」とお言葉を頂けたことです。当院の外観は子ども向けのかわいい造りになっていますが、0歳から100歳以上までの患者さんに対応したいと思っています。安心して通える居心地の良い地域のかかりつけ歯科医院として根差していきたいです。
【真希先生】矯正歯科の技術をより磨いていき、ゆくゆくは母の技術を継承したいと思っています。また、一般歯科にも力を入れて、今以上に院長の力になりたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【真希先生】何か気になることがあれば、まずは歯のクリーニングを受けに来てもらいつつ、気軽になんでも相談してほしいです。もし治療が必要だったとしても、いきなり治療はしません。さまざまな治療方法がありますので、患者さんの希望を聞きながら方針を考えていきます。私自身痛いのが苦手だからこそ、なるべく痛みが少なくなるように配慮しています。
【智子先生】乳歯が生えてきた0歳から歯科医院に慣れておくことは、予防歯科の観点からとても大切です。「歯が生え始めたけど、どれぐらいの時期からどうやって歯磨きをしたらいいの?」と迷う親御さんも多いようなので、心配事があれば、親御さんが歯科医院に来るタイミングでお子さんも一緒に連れてきてあげてください。大歓迎ですよ。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/38万5000円~(方法によって異なります)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。