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磯崎 真利 院長の独自取材記事

いそざき歯科

(瑞穂市/穂積駅)

最終更新日:2024/08/26

磯崎真利院長 いそざき歯科 main

穂積駅から徒歩約11分。自然が多く、落ち着いた住宅地の中にある「いそざき歯科」は、外壁いっぱいに描かれたかわいらしいリスのイラストが一際目を引く、カラフルで明るい歯科クリニックだ。院内の壁一面に描かれたイラストも、絵本の中に入ったようなワクワクした気分にさせてくれる。「緊張しない歯科クリニックにしたい」という院長の磯崎真利先生の思いが見事に形になっていると感じる。「歯科医師は虫歯を治療するだけではなく、口腔内全体の健康を保てるように尽力しなくてはいけない」という強い意思を持つ磯崎院長。開院の経緯や力を入れる治療、スタッフとの連携などについて聞いた。

(取材日2024年5月16日)

気軽に口腔内の相談ができる窓口をめざして

ご経歴と、開院の経緯を教えてください。

磯崎真利院長 いそざき歯科1

高校時代は理科と数学が大好きで、研究者か教員になりたくて理学部に進学しました。勉学に励んで教員免許を取得しましたが、そのタイミングで朝日大学歯学部教授の父から「歯科医師にならないか?」と勧めがありました。熟考の結果、一度チャレンジしてみようと思って歯学部を受験したところ無事に合格できたので、今があります。歯科医師になってから京都府、岐阜県のクリニックで研鑽を積み、2024年4月に地元の穂積で開業しました。長い間地元を離れて違う土地に住んでいたからこそ、やっぱりここが一番だなと実感しています。ほどよく田舎で人が良くて、そんな空気感が自分に合っています。昔から長く住んでいる人が多いですが、名古屋駅から電車で30分ほどの立地なので、最近はベッドタウンとしても人気があるようです。子育て世代が増えてきたなと感じます。

リスのキャラクターが描かれた外観と、カラフルな内装が印象的ですね。

地域の子どもたちに人気のようで、通学時に前を通る小学生に注目されていますね。お口の困り事があったら、まず来てもらえるよう身近な存在でありたくて、緊張感をなくすためにたくさんの色を使い、明るいデザインにしました。当クリニックでしっかり検査した上で、難しい症例はその治療が得意な先生につなげていくような、「地域の歯科の窓口」を担っていきたいです。どなたでも通いやすいようにバリアフリー設計を採用しました。特にお子さん連れの方が通いやすいように、広いキッズスペースや、トイレ内にはおむつ交換台とベビーチェアを設置しました。

診療で力を入れているところについて教えてください。

磯崎真利院長 いそざき歯科2

歯を大切にするのはもちろんですが、同じぐらい口腔機能を重要視しています。口腔機能とは、食べ物を噛む・飲み込む・しゃべる、といったお口全体の機能のことです。口腔機能は子どもの頃に獲得して、高齢になるにつれ衰えていきます。現代は生活習慣や食生活の影響で、口腔機能をうまく獲得できない子どもが増えています。お口をうまく使えなくて食べこぼしが多かったり、硬いものが食べられなくて歯並びが悪くなったり。そのような子に対して口腔筋機能療法(MFT)を導入して、舌や顎の筋肉の使い方を教えています。舌の動きは親御さんが教えることが難しいので、クリニックでアプローチするのは大事なことだと思っています。MFTは、飲み込みの力が弱くなっている高齢者にも有用です。日常生活にも取り入れられる訓練がたくさんあるので、日頃から意識して取り組めるようにサポートしています。

多職種で連携して、口と体の健康を守りたい

歯だけではなく、口腔内全体を診ているのですね。

磯崎真利院長 いそざき歯科3

歯科クリニックがすべきことは虫歯の治療だけではなく、お口全体の健康を保つことです。お口のトラブルは、主に虫歯・歯周病・噛む力の3つの要因が絡み合って引き起こされます。トラブルの原因がどこにあるかを見極めて治療し、同時に予防策を考えていきます。人それぞれトラブルの原因と予防策がまったく違うので、診察と丁寧なヒアリングで一人ひとりに合った治療方針を決めています。例えば、歯周病の方は歯石をためないことが重要なので、ブラッシングと定期的なクリーニングを勧めます。虫歯が多い方はブラッシングよりも食生活の改善が必要です。虫歯のリスクを高める糖類は、普段口にしている食べ物や飲み物、ほぼすべてのものに含まれています。食事に関して気をつけるポイントがたくさんあるので、虫歯が多い方は管理栄養士から食事方法をアドバイスします。

管理栄養士が在籍しているのは特徴的ですね。

食事は、お口と体、どちらの健康にも関わります。管理栄養士は虫歯を予防するための食事を提案するだけではなく、食事に対するさまざまな相談に応じています。例えば、入れ歯の完成後、食事量が増えて体重まで増加してしまう方がいます。そのような方にも食事のアドバイスをしています。歯科医師の私が「食べすぎないように」と言うと強いプレッシャーを感じる方もいるので、管理栄養士の存在には助けられています。患者さんとうまくコミュニケーションを取りながら優しく伝えてくれるので、理解してくれる方が多いように思います。

保育士も在籍されていると伺いました。

磯崎真利院長 いそざき歯科4

私も子育てをしているので、子育ての大変さを日々痛感しています。一番大変だと思うのは、子どもの預け先がないと身動きが取れないことです。子育て世代の中には、時間がなく通院ができなくて歯科治療やメンテナンスが途切れている方がいます。お口を良い状態でキープするためには、落ち着いて歯科治療に向き合える時間が必要です。その間、安心して子どもを預けられるように、キッズスペース内で、保育士による託児を始めました。予約制ですがとても好評なので、ぜひ活用してほしいです。

予防の大切さを伝えていきたい

診療で意識していることは何ですか?

磯崎真利院長 いそざき歯科5

患者さんに安心してもらえるよう、常にわかりやすく説明することを心がけています。「何をされるのかわからないから怖い」という声を聞くので、アニメーションを使って治療方針を説明しています。治療前後の歯の画像を見せて、変化を目で見て確認してもらうこともあります。プライバシーを守りながらゆっくり話ができるようにカウンセリングルームを設置したので、不安なことがあれば気軽に相談してほしいですね。

休日はどのように過ごされていますか?

子どもと過ごす時間を大切にしていて、一緒に出かけることが多いです。子どもと遊んで寝かしつけた後に、ホッと一息つきながら歯学の勉強をしています。子育ても勉強も楽しいので、全然苦になりません。歯学は奥深い学問で、一生かけても学びきれないのではと感じています。大学時代に学んだ教育も学び直したいのですが、さすがに今は時間がありませんね。歯科医師法第一条に「公衆衛生の向上および増進に寄与し」とあるのですが、歯科治療ではなくて、予防の大切さをうたっていることに共感しています。この一文を見るたびに、頑張らないとと身が引き締まる思いです。

読者へのメッセージをお願いします。

磯崎真利院長 いそざき歯科6

「天然の歯に勝るものはない」ということを伝えたいです。自分の歯で食べられることは当たり前のように感じてしまいますが、それは簡単に失われます。歯の代わりになる素材は数多くありますが、今のところ天然の歯に勝る素材は開発されていません。虫歯になったら削って人工物で補填することは望めますが、歯を復活させることはできません。人工物はいつか壊れますので、虫歯の治療が終わっても完治とはいえず、継続的なメンテナンスが必要です。虫歯治療をしたらそれ以上悪くならないように、そして他の歯は良い状態で残せるように、検診の機会を活用してください。歯科医療の世界は日進月歩で、良い情報は常にアップデートされています。検診の際により良い情報を持ち帰って、お口の健康を保つモチベーションにしてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/38万5000円~(方法によって異なります)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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