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高橋 良典 院長の独自取材記事

池上駅前メンタルクリニック

(大田区/池上駅)

最終更新日:2024/06/07

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック main

池上駅から徒歩1分の好立地にある「池上駅前メンタルクリニック」。日本精神神経学会精神科専門医の高橋良典院長が、「悩みを持つ人が精神医療を受ける入り口になりたい」という思いから、2024年4月に開院したクリニックだ。他の診療科とは異なる独特の診断方法を用いる精神科に興味を持ち、精神科医の道を選んだという高橋院長。患者の希望を大切にしながら、コミュニケーションを主体にした診療を心がけ、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、強迫性障害、発達障害、認知症など、幅広い心の病状に対応している。優しい語り口が印象的な高橋院長に、クリニックの特徴や方針、めざすクリニック像などについて話を聞いた。

(取材日2024年4月30日)

独特の診療スタイルに興味を持ち精神科を専門に

まず最初に、高橋院長のご経歴を教えてください。

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック1

私は岐阜県出身で、地元の岐阜大学を卒業後、県内の羽島市民病院で初期研修を2年行いました。その後、地元に残る選択肢もありましたが、生活スタイルや今後のことを考えていく上で岐阜県の外の世界も見てみたいと考えました。いろいろと悩みましたが、多様な症例を多く経験できると考え、埼玉県久喜市にある「久喜すずのき病院」に勤めることになりました。中部地方の田舎出身なものですから「埼玉県も東京みたいなものだろう」と思っていましたが、久喜市では地元と似た田園風景も一部では見られ親近感を覚えながら埼玉生活を送りました。2年目には精神科専門医の資格を取得する過程で、東京女子医科大学に半年間お世話になり、久喜市にいた6年間で精神科専門医と精神保健指定医の資格を取得しています。

開院を決められたのはなぜですか?

精神科専門医を取得した後のステップアップを考える中、自分が医師を志す原点に立ち返り、クリニックの開院を決めました。医師を志したのは高校生の頃です。将来の職業について考えた時に、自分や家族が身近にお世話になっている仕事から探してみると、最初に思いついたのは医師でした。幼少期から耳や鼻の不調を抱えていたので、耳鼻咽喉科に事あるごとに通っていました。お世話になった医師のような開業医になりたいと思い、医学部への進学を決めました。

精神科をご専門に選ばれた理由を教えてください。

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック2

学生時代に実習を受けた精神科で、他の診療科とは大きく違うことを実感しました。精神科には独特の診療スタイルがあります。例えば、内科であれば検査の数値や画像で異常を見つけるなど、正常と病気の境界がはっきりとしているところがありますが、精神科は人間の感情や思考といった不可視で、正常と異常の境界が曖昧なものを評価し診断します。そんな独特の評価スタイルを持つ熟練の精神科医がとても頼もしく、憧れを感じたことが精神科に興味を持った理由です。精神状態を適切に評価して治療できる医師になりたいと思い、精神科を専門に選びました。

患者の希望を尊重し地域に根差したクリニックをめざす

池上の街にはもともとご縁があったのですか?

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック3

もともと池上には縁はありませんでした。開院を考えるようになってからいろいろな地域に足を運び、その中で池上に初めて訪れました。実際に来て、街を歩いてみたところ、池上本門寺をはじめとして観光客も多く、商店街もにぎわっていて活気のある街だな、と感じました。自分はせかせかするのが苦手で、どちらかというと地域に根差したクリニックをめざしたいと思っていましたので、町の雰囲気を重視して、ここに開院しようと決めました。

どのようなクリニックでありたいとお考えですか?

遠方からわざわざ患者さんに来ていただくのではなくて、この近隣で精神的に困っている方が悩みを何でも相談できるような場所として、地域になじんでいけたらと思っています。開院して3週間になりますが、患者さんはインターネットで当院を調べて来院される働き盛りの若い方が多いですね。以前勤めていた埼玉県の病院では認知症や統合失調症の患者さんを診ることが多かったので、地域によって患者さんが求める精神医療も異なるのだなと肌で感じているところです。東京には仕事の悩みや家庭の不安などを抱えていらっしゃる方が多いのだと感じています。

診療をする中で心がけていることがあれば教えてください。

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック4

駅が近いことから通勤前後に通院していただく方もいる印象で、うつ病や不安神経症、適応障害などの症例が多いと感じています。ケースバイケースではありますが、できるだけ一人ひとりの意向に合わせた柔軟な対応を気をつけています。

何でも相談できるハードルの低いクリニックでありたい

どのような症状を診ていただけるのか教えてください。

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック5

開院以前は、アルコール依存症、認知症、高齢者のうつ病、発達障害など、老若男女、満遍なく診療してきました。数多くの症例を診て研鑽を積んできましたので、幅広い心の症状に対応しています。その人にとって「こんなことで相談してもいいのだろうか」と思うレベルでも受診していいんだよというスタンスで、ハードルの低いクリニックでありたいと思います。会社に行くのがつらくてしょうがない、眠れない、食欲が落ちたといったように、今までの生活と何か変わってきたな、調子が悪いなと思うタイミングがきっとあると思います。他の精神科の先生方もおっしゃっていることだとは思いますが、不調を感じられた時は、躊躇せず相談していただきたいですね。

これまでのご経験の中で印象に残っている症例はありますか?

こういったインタビューでお答えすることが適しているかどうかがわかりませんが、印象に残っているという意味では、勤務医時代に経験した未遂も含め不幸な結果になってしまった症例です。心に残っているというよりも、忘れてはいけないと肝に銘じています。病院には重篤な症状の患者さんが多いので、投薬治療や電気治療などのさまざまな治療法を行いますし、看護師さんが24時間見ているのでどんな生活をしているかを把握しやすいのですが、クリニックでは診療している時間に、生活のごく一部しか見ることができません。「大丈夫です」と言って帰られる患者さんもいらっしゃいますが、本当に大丈夫なのか注意深く見守りながら診療することを心がけています。

今後の展望を教えてください。

高橋良典院長 池上駅前メンタルクリニック6

現在は私一人で診療を行っていますが、今後は福祉関係との連携や訪問看護師さん、精神保健福祉士さんに来ていただくなどしていきたいですね。復職支援サービスを導入している精神科クリニックと連携し、多角的な支援が提供できる施設になっていけたらと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

本当にストレスの多い社会ですから、職場でも家庭でも、友人関係においても、人間が生きている以上、悩みは尽きないと思います。その悩みが自分や自分の身の周りだけではどうにも解決できない時には、相談に来てください。精神科はハードルの高い場所と捉えられがちですが、誰にも相談できずに悩んでいる方は多くいらっしゃいますので、悩み事のはけ口として当院を使っていただいても良いと思います。来院は「勇気をふり絞って」行うことかもしれませんが、相談に来ていただけると私としてもうれしいですね。

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