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木村 友之 院長の独自取材記事

調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2025/06/26

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック main

京王線・仙川駅から徒歩1分の「調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック」。大学病院や市中病院での長い診療経験を持つ木村友之院長が、近隣住民の呼吸器内科のかかりつけ医となることをめざして、2024年4月に開業した。呼吸器内科、アレルギー科、内科の診療に幅広く対応する。必要な検査を行い、呼吸器などの状態を適切に把握し上で、根拠のある治療方針を立てるのが同院の診療スタイル。開業にあたっては、患者の待ち時間を少なくするなど快適さに配慮することや、肺の精密検査ができるCTなどの機材を充実させることにもこだわり、大学病院レベルの診療を身近に受けられるクリニックをめざす。穏やかで冷静な語り口の木村院長に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年5月28日)

呼吸器に特化し、大学病院レベルの診療をめざす

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック1

当院は、呼吸器内科とアレルギー科、内科の診療を行うクリニックですが、特に呼吸器疾患の診療を得意としています。呼吸器内科では長引く咳や肺炎に加えて、自然気胸などの肺のトラブルに対応します。必要な検査を行い、呼吸器の状態や症状をデータとして把握した上で、投薬などの治療を行います。アレルギー科では、喘息や花粉症などのアレルギー全般について診察しています。血液検査で原因となる物質を特定し、それについて、避けるべき物とそうでない物を見極めながら、患者さんと一緒に生活する上での対応を考えます。その他に、発熱をした患者さんに対応する外来も開いていますので、新型コロナウイルス感染症や結核など呼吸器関係の疾患によって発熱のある患者さんを重点的に受け入れています。大学病院で救急診療を担当した経験もあるので、対応できる範囲で緊急を要する症状の方を診ることもあります。

クリニックの開設にあたり、意識されたポイントはありますか。

大学病院レベルの外来診療を身近な場所で受けられるクリニックにしたいと考えました。呼吸器内科は循環器内科や消化器内科に比べて、専門の医師の数が少ないのです。そのため、一般的な内科の治療では対応できない咳などの症状で大学病院に紹介され、不便な思いをしている患者さんを多く見てきました。こうした方々に対して、自分の専門を生かして地域の中で診療することができればと思っています。また、CTなどの機材を一通りそろえ、精密な診断をすることにもこだわりました。呼吸器内科の場合、エックス線撮影後にさらに精密な検査をしようとするとCTが必要ですが、当院ではCTなどの検査も即日対応可能で、放射線科の医師とダブルチェックした上で結果をお伝えします。発熱患者さんに対応する外来もあるので、安心して受診してもらえるよう隔離室を設けたり、完全予約制にしたりして患者さんの待ち時間が少なくなるように気を配っています。

実際に開業してみて、手応えはいかがでしょうか。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック2

開業してまだ間もないのですが、呼吸器の問題で悩みを抱えている方は多いと感じています。ありがたいことに、仙川駅周辺のエリアだけでなく京王線に乗って、近隣のエリアから来院される患者さんもいらっしゃいます。症状は咳をこじらせた方が大部分で、内科や耳鼻科を受診したけれど気管支の奥までは診察できないと、呼吸器内科の受診を勧められていらっしゃるケースが多いです。咳などの呼吸器症状は薬を飲んだらすぐに症状が治まるものではなく、治療に時間がかかる疾患でもあります。こうした症状に悩む患者さんたちと、きちんと向き合う必要性を感じているところです。

CTなどの機材も充実、検査に基づく適切な診断が可能

先生のご経歴についてお聞かせください。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック3

東海大学医学部を卒業後、昭和大学病院呼吸器・アレルギー内科に所属し、呼吸器病学やアレルギー学の研鑚を積みました。大学病院では集中治療に興味があったので、新型コロナウイルス感染症の流行時はECMOを使用した治療に携わりながら、呼吸器内科の医師として喘息や肺がんなどの患者さんの診療も幅広く担いました。こうした経験を積む中で、街の呼吸器内科で集中治療に携わった経験を生かしたくなったことと、医師に専門性さえあれば大きな病院ではなくても診療できる呼吸器疾患の患者さんの受け皿になりたいと感じたことから、当院の開業に至りました。

どういった患者さんを想定されているのでしょうか。

風邪や咳などはありふれた症状ですが、地域の一般内科のクリニックでは治療しきれない場合があります。そのような症状があっても、わざわざ大学病院に行くのは時間的に難しい方が気軽に通えるクリニックになれたらと思っています。当院では、CTに加え、呼気NO検査、モストグラフなど、大学病院の外来で検査に使うような機材を一通りそろえています。そのため気になる症状に対して、検査も含めた診察が短時間でできますので、患者さんに負担をかけない診療につながっていると考えます。肺に穴が開いてしまう気胸などの疾患に対しては、CTで原因を検査した上で大学病院に紹介ができるので、スムーズな連携を取ることができています。

今後力を入れていきたい分野はありますか。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック4

CTがある強みを生かし、今後は肺がん検診にも注力したいです。エックス線検査ではわからなくても、CTだと見つけられる病変もあるので、その有用性を知ってもらえればと考えています。肺がんの診断自体は細胞を調べることになるので大学病院の役割ではありますが、当院での検査が早期発見のきっかけになればと思います。また、呼吸に関する分野では、睡眠時無呼吸症候群にも取り組んでいきたいですね。睡眠時に呼吸が止まると、いびきや日中の眠気を伴うだけでなく、血管にダメージが蓄積して高血圧症や狭心症・糖尿病などさまざまな病気のリスクになり得ます。CPAPという機械治療やマウスピースの装着など、治療方法にはさまざまな方法がありますが、近隣の歯科医とも協力して呼吸がしやすい新しい形のマウスピースを作製することも視野に入れています。

若さも力に、専門家として呼吸器分野の課題解決に挑戦

診療の際に、心がけていることは何でしょうか。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック5

基本的な診療においては、呼吸器の状態を把握し、治療方針を立て、それに合わせて投薬などを行います。そのために先進の機材を使った精密な検査をして、根拠となるデータを示すことを心がけています。昔ながらの聴診器を当てるだけの診療ではなく、さまざまな検査機器を使用する当院の専門性を信頼して当院に来てくださる患者さんが多い印象です。そのためきちんと根拠を示した診療に努めなければならないと肝に銘じています。もう一つは、咳で夜寝られないほどのひどい症状の方や、長引く症状の方には、今の状態を理解してもらうことが、治療継続への意欲を持っていただく上で重要だと考えています。丁寧な説明を心がけ、一緒に根気強く治療に取り組む姿勢を持つことが大切だと感じています。

休日はどのように過ごされていますか。

普段は診察で帰りが遅くなるので、休日はなるべく家族と一緒に過ごすようにしています。歯科医師の父親の趣味に付き合って、時々ゴルフをしていますが、自然の中でリフレッシュできます。またプレーを通じて、自らを律することができるようになったと感じる部分もあり、医師としての成長にもつながっている気がします。子どもをプールに連れて行き、水泳を教えることもありますね。家でゆっくりするというよりも、屋外での活動やスポーツを取り入れて、体を動かすことを意識して過ごすのが好きです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

木村友之院長 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック6

大学病院を経て40代以上で開業される医師が多いと思いますが、縁あって30代後半で院長となりました。この年齢で開業したのは早いと思われる方もいるかもしれませんが、大学病院での経験を通じて、地域に根差したクリニックでチャレンジをしたいと考えました。若いうちなら体力がある分、できることも多いと思いますので、開業というステージに立って、これからも呼吸器内科やアレルギー科のさまざまな課題に取り組んでいきたいです。呼吸器の症状や呼吸に関してお悩みがある方は、まずはお気軽に来院いただき、かかりつけ医として頼っていただけたらと思います。

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