永井 瑞紀 先生の独自取材記事
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ
(柏市/柏駅)
最終更新日:2025/05/15

柏駅西口から徒歩1分という便利な場所に、2024年4月に開院した「千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ」。名前のとおり胃カメラと大腸カメラ、痔の日帰り手術などを得意とするクリニックだ。開業当初から永井瑞紀(ながい・みづき)先生という女性医師が診療にあたっているのが特徴の一つ。これまで受診をためらっていた女性も、デリケートな部位の疾患を気兼ねなく相談できるだろう。また、2階には検診ルームを設置。検診と人間ドックにも対応し、こちらも女性専用エリアを設けるなどの配慮を払っているそうだ。予防にもしっかりと取り組み末永く近隣住民の健康を見守りたいという永井先生に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年5月17日/情報更新日2025年4月25日)
祖父との約束で学士入学を経て医師をめざす
まず、医師を志したきっかけを教えてください。

祖父に「もし自分が病気になったら診てほしい」と言われたのがきっかけです。医学部に入ってからは、病理学などの授業で消化管について学ぶ機会があり、消化器内科をめざしたいと思うようになりました。実習で実際に内視鏡に触れさせていただいた点も消化器内科に進みたいという気持ちをさらに強くしてくれたきっかけです。また、小さなポリープなら検査と同時に切除を図れるなど、外科に頼らず自分の手で完結をめざせるケースも多い点に魅力を感じました。
大学卒業後はどちらで研鑽を積まれましたか。
主人が水戸の病院で勤務していたことから、そこから近いひたちなか総合病院で医師としての人生を始めることを決めました。その後、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を多く経験させてもらう機会に恵まれ、胆道や膵臓に興味を持つようになりました。オンコールなどで忙しく、なかなか家族との時間を取ることができないこともありましたが、多くの経験を積むことができたことは私のかけがえのない財産です。
こちらのクリニックに勤務するようになった経緯をお聞かせください。

もっと家族との時間を大切にしたいと考えていたところ、ご縁があって2024年4月の開院当初から勤務することになりました。ローテーションで柏市立柏病院に在籍していたこともあり、この辺りはなじみのあるエリアでしたし、自宅から通いやすいのも決め手になりましたね。より一人ひとりの患者さんと近い距離で診療にあたりたいと感じたこと、内視鏡は継続して行っていきたいことから、こちらのクリニックでの勤務を決めました。
胃カメラや大腸カメラの他に肛門疾患にも強みを持つ
貴院ではどのような診療を行っていますか。

外来と検査を行っています。私は検査でいうと胃カメラと大腸カメラを担当していますが、これまで大規模病院で分刻みのスケジュールで行ってきた経験が役立っていますね。希望があれば鎮静剤を使いますが、たとえ患者さんが寝ていても表情を見ながら痛みはないか細心の注意を払います。その日のうちに結果を説明しますが、病気があってもいきなり告げるのではなく、患者さんの反応を見ながら慎重に伝えるようにしていますね。高度医療が必要な場合は近隣の総合病院にご紹介させていただきます。
肛門疾患も診てもらえると伺いました。
こちらで診察するようになって、女性で痔のお悩みを抱えている方がとても多いことを実感しています。女性は出産時に痔になるケースも珍しくありませんが、「お尻を診てもらうのは恥ずかしい」と我慢してしまうことが多々あるように思います。今後は痔の日帰り手術や注射による治療も担当する予定ですが、今は主に投薬治療や生活指導などを行っています。お尻を温めたり、排便習慣をしっかりとつくったり、長時間のデスクワークの間に立って体を動かすようにしたりすることで改善が望める場合もあるんです。便秘でいきむと痔も悪化しますから、管理栄養士による栄養指導で食生活の改善を図ることもあります。市販薬を飲んでいると手放せなくなるリスクもあるので「便秘症だから」と放置せずに相談してほしいですね。
患者さんと接する際に何を大切にしていますか。

患者さんが何にお困りなのかに耳を傾けて、できるだけ不安を解消することを大切にしています。内科の中でも腹痛など消化器症状を訴える患者さんは少なくありません。内科的な問題がないのにおなかの痛みが続いている、食欲がないという例もありますから、心療内科など適切なクリニックを紹介するようにしています。どのようなことでも困っている患者さんの道案内をしたいと思っています。また、これまでの勤務先でも子ども連れの患者さんを診察室でお迎えすることもよくありました。このエリアは子育て中の方も多いですからね。子どもが小さいとつい自分のことは後回しにしがちですが、気兼ねせずに一緒に来ていただければと思っています。
検診など予防医学にも力を入れ近隣住民の健康を守る
今後の展望についてお聞かせください。

2024年6月からは2階に検診ルームがオープンし、私も1階での外来と検査に加えてそこでの検診も担当しています。検診ルームには婦人科検診も含めて、一般的な検診に必要な検査機器を設置してあります。検診ルームは女性エリアと男性エリアに分かれていて、私は主に女性を担当していますので、女性医師を希望する方も安心して来てください。また、将来的には専門的な診療枠を設け、肝臓に注力していきたいと考えています。今、肝脂肪から肝臓がんになる人が増加していることが問題になっています。実際、私も大規模病院で肝臓・胆道・膵臓領域を専門的に取り組んでいた頃、そういった患者さんをたくさん診てきました。だからこそ、しっかりと予防していきたいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

長年、お尻の悩みを抱えながら「男性の先生に診てもらうのは恥ずかしい」と我慢を重ねていませんか? 「女性の先生に診てもらいたい」という皆さんのお役に立てればと強く思います。お尻以外のお困り事でも、遠慮なくご相談ください。ほんの小さなことでもまったく問題ありません。まずは2階の検診を利用していただくというのも一つの方法です。検診の結果、必要があればそのまま1階で治療をすることもできます。かかりつけのホームドクターとして気兼ねなく何でもお話ししていただける場所をめざしていますので、気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万4000円~、婦人科検診/6万6000円