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浮田 慎 院長の独自取材記事

千葉船橋 痛みと多汗症クリニック

(船橋市/船橋駅)

最終更新日:2024/06/03

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック main

船橋駅北口から徒歩3分の場所にある「千葉船橋 痛みと多汗症クリニック」は、痛みと多汗症に特化したクリニックで、日帰り手術も受けられるのが特徴。日本専門医機構認定麻酔科専門医資格を持つ浮田慎(うきた・まこと)院長は、落ち着いた雰囲気ながらも、治療への情熱と自身の技術に対するプライドを感じさせるドクター。勤務医時代にはペインクリニックでの治療や多汗症の治療を数多く手がけ、その専門性を存分に生かしたいと開業に踏み切ったそうだ。「器用さと手技の速さが僕の強みです」という浮田院長に、同院の診療内容や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年4月22日/情報更新日2024年6月1日)

痛みと多汗症に特化したクリニック

こちらは専門特化型の診療が特徴ですね。

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック1

「痛み」と「汗」というキーワードをクリニック名に入れているように、痛みと汗に特化した診療を行います。基本的には保険診療がメインで、院内のオペ室では日帰り手術が受けられます。対応している医療機関の少ない腰部交感神経節ブロックにも対応可能で、他の病院で症状が改善しなかった患者さんの受け入れも想定しています。ペインクリニックや多汗症の治療は麻酔科の分野で目新しいものではありませんが、今回開業するにあたって、その分野の治療を自分なりにブラッシュアップしました。どの治療も非常に細かい手技が必要ですが、持ち前の器用さを生かせると思います。

先生がこれまで専門に手がけてきた痛みの治療について教えてください。

痛みの治療では、患者さんの年齢層は50代以上の方が多いです。痛みの治療でよく行われるのが神経ブロックですが、エックス線透視下での神経ブロックは僕の得意とする治療で、技術によって期待できる効果に差が出る神経ブロックには自信をもっています。神経ブロック治療直後は痛みの緩和が期待できるものの長くは続かないものですが、当クリニックでは、保険適用のパルス高周波療法を採用し、症状の緩和とその状態をできるだけ長く維持することをめざした治療が可能です。その他にも痛みの治療にはさまざまな方法があり、細くて必要のない神経ならパルス高周波で焼き切るという選択肢もあります。最終的には手術という選択肢もありますが、まずは受診していただき、どのような治療があるのかお伝えできればと思います。

多汗症の治療はいかがでしょうか。

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック2

多汗症では10代や20代の若い患者さんが多いですね。当クリニックで採用するのは、足汗には腰部交感神経節ブロック、手と脇汗には選択的ETS(胸部交感神経切除術)を行います。腰部交感神経節ブロックは、Cアーム型のエックス線撮影装置を使うことで、立体的に針の位置を確認しながら注射を行うことができます。対応できる医療機関が少ないためお役に立てると考えております。手と脇汗の治療に行う選択的ETSは全身麻酔が必要で、当院では日帰り手術で行います。この治療では「代償性発汗」といって背中や腰の汗が増える副作用が出る可能性がありますが、切除する際に交感神経の本管である「幹」の部分ではなく「枝」の部分だけを切ることで、できるだけ副作用を抑えながら、症状の緩和をめざしていけるのが当院の特徴です。どちらも保険適用なので患者さんの経済的な負担も少ないと思います。

神経ブロック注射や日帰り手術に対応

こちらで行っている選択的ETSについて、どのような点が強みと考えていらっしゃいますか?

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック3

これまで積み重ねてきた手術経験と、それに伴う豊富なデータを持っているところが強みですね。僕は選択的ETSなどの数多くの手術・腰部交感神経節ブロックなどの注射を手がけてきましたが、足汗の患者さんは、5年から10年前に別の病院でETS手術を受けたという方が半数以上です。通常、再発や副作用がない限り患者さんが再受診することはないので、術後のデータを集めるのは困難なのですが、僕の場合、すでに一度ETS手術を経験したことのある患者さんの再手術や足汗注射を担当することが多かったため、「1回目の手術から数年後にどうなったか」というデータを蓄積することができました。そうやって集まったデータを分析していくことで、代償性発汗のリスクが低い方法を模索してきました。通常は集めることが難しいデータを追跡調査的に集め、選択的ETSにフィードバックする。当院の大きな強みであると思っています。

先生ご自身の強みは何でしょう。

僕の強みは、手先の器用さと手技の速さです。手術や注射は、教えれば誰にでもできるというものではありません。情熱もセンスも必要ですし、何より器用さが必須になります。例えば、先ほどお話しした選択的ETSは、背骨の横にある交感神経を一部切除する手術ですが、重要な血管を避け交感神経の枝を探すテクニックが必要です。腰部交感神経節ブロックはエックス線透視下で動脈と静脈の位置を確認し、その直前で注射針を止める精緻な技術が必要になります。勤務医時代は治療に対して何かと制限がありましたが、開業することで自分の手腕一つで制限なく治療ができます。僕は全身麻酔もできますし、エックス線透視下の精緻なブロック注射も得意としています。であればオペ室を備えたクリニックを自分でつくろうということで、この度の開業に踏み切りました。

診療方針について教えてください。

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック4

僕の診療は、患者さんのお話をよく聞いて、患者さんに治療を選択してもらうというスタイルです。まずは患者さんの悩みやニーズをお伺いして治療の提案を行います。それぞれの治療のメリットだけでなく、デメリットや費用面も大切な情報ですのでしっかりご説明します。その上で、最終的には患者さんが最も納得できる治療を選択していただきます。ペインクリニックや多汗症の治療は、がんの治療のように「手術をしないと命に関わる」という分野ではありませんが、望まれる患者さんに必要な治療ができる体制を整えて、納得された上で治療に臨んでもらえたらと考えています。

痛みに悩む患者に、希望となる選択肢を提示したい

ペインクリニックを開業しようと思ったきっかけについて。

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック5

きっかけはペインクリニックでパルス高周波療法を知ったことでした。基本的に麻酔科医の仕事中は患者さんが寝ている状態であるため、患者さんと話をする機会はほとんどありません。他の診療科のドクターと違い、麻酔科医をしていると患者さんから感謝の言葉をもらえることは少ないのです。ですが、ペインクリニックでパルス高周波療法を行った時、初めて患者さんに感謝の言葉をいただき、患者さんの反応がダイレクトに伝わりました。その時の患者さんの言葉や反応が、僕にとってはとても新鮮でうれしくて、麻酔科医としてペインクリニックの領域で患者さんを治療していきたいという気持ちになりました。

現在も精力的にご研鑽されていると伺いました。

僕は医師をめざして医学部の道に入ったタイプではなく、何となく「医学部が理系の最高峰だから」という理由でめざして進学を決めたので、大学に入ってからかなり苦労しました。ここまで頑張れたのは同級生たちと切磋琢磨したことと、患者さんからいただく感謝の言葉があったからです。とはいえ、医師になってからも大変で、学ぶことの量や質が学生時代とは段違いです。現在も自己研鑽のためにタイでの勉強会に参加しているのですが、そこではいつも刺激をもらっています。僕が実践している日本では珍しい治療を当たり前にできるような人がたくさんいるし、目を輝かせて学ぶ向上心の強いメンバーばかりです。そこでの意見交換や神経ブロックの練習が、今の僕の治療につながっています。「高い志を持ち続けている人がいる」と感じることが、良い刺激でもあり僕の学びの原動力なのです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

浮田慎院長 千葉船橋 痛みと多汗症クリニック6

痛みや多汗症で悩む患者さんに当クリニックを見つけてもらい、本当に治療が必要な方に足を運んでほしいと思います。大きい病院に行かなくても、クリニックで専門的な治療が受けられるように、僕自身も研鑽を続けます。当院では、全身麻酔でも日帰りで帰れる手術や、心臓外科の知見を生かした治療など、複合的な視点での診療をめざしています。手術や注射以外にもいろいろな治療法がありますから、相談しながら決めていきましょう。僕は同じ手術でもより効率的かつ副作用の少ない方法をめざし、いろいろな病院で得た知見をもとに自分の技術を磨いてきました。これまで治療しても症状が改善しなかった方でも、諦めずに一度当クリニックを受診してみてください。

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