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酒井 毅 院長の独自取材記事

武蔵新城メディカルクリニック

(川崎市中原区/武蔵新城駅)

最終更新日:2024/07/01

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック main

JR南武線の武蔵新城駅北口から徒歩2分というアクセス至便な場所に、2024年5月に新規開業した「武蔵新城メディカルクリニック」。院長を務める酒井毅(さかい・つよし)先生は、これまで複数の病院の循環器内科で研鑽し、とりわけ不整脈の専門家として多くの症例に携わった医師だ。しかしその専門性はあくまで強みの一つと考え、内科全般の診療に対応しながら地域の患者とゆっくり、じっくり関係を築きたいという。正確な診断に不可欠な鋭い視点と、患者の内面まで見つめる温かなまなざしを持ち合わせた酒井院長に、院長就任の経緯や診療への意気込み、祖父から受け継ぎ大切にしている姿勢などについて聞いた。

(取材日2024年6月11日)

循環器の専門性を生かしつつ、分野にとらわれず診療

初めにご経歴や院長就任の経緯を伺います。

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック1

以前まで勤務していた病院では、循環器内科の不整脈科の部長を務めておりました。構造上仕方がないことなのですが、大規模な医療機関は各自が専門分野の診療を担当しているため、別の領域の病気が見つかった場合は他科に治療をお願いするのが一般的です。しかし、一人の人間を診ているのに一つの臓器だけを診るのがどこかもどかしく、違和感を覚えておりました。専門は循環器であっても私のベースは内科であり、日本内科学会総合内科専門医の資格も保有していますので、どこかのタイミングで初心に帰り、全身を診療したいと考えていたんです。そして今回、理事長とお話しする機会があり、私の気持ちを話したところ理事長も同じ思いをお持ちだとわかって、当院の院長をお任せいただくこととなりました。

武蔵新城という地域の印象はいかがですか?

住んだりしたことはないのでなじみはそこまでないものの、前の職場が川崎にあり、ここを通り道としていましたので、時々買い物などで訪れていました。武蔵新城は若い方が多く、商店街もあり活気にあふれた良い町だと思います。多くの地域で高齢化が進んでいる中で生産年齢人口の割合が高く、患者さんも若年層からご高齢者まで満遍なくいらっしゃいますね。主訴は動悸がする、むくんできたなど循環器領域のものが多いですが、頭痛や腹痛といった内科系の訴えもよくあります。大勢の患者さんが持っている、決して珍しくない症状にアプローチするのが当院に来た理由の一つですので、その意味では一通りの診療ができることに喜びとやりがいを感じています。

この地でどんな診療をしたいか、あらためて意気込みをお聞かせください。

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック2

強みである循環器にももちろん取り組みつつ、専門にとらわれず、一番は内科全般の症状・疾患の治療に注力したいと考えています。さらにいうと、ホームページでは内科・循環器内科・糖尿病内科を標榜しておりますが、標榜科にもとらわれずになんでも対応いたします。普通の風邪であっても風邪以外の持病などに影響を与えますし、新型コロナウイルス感染症も山場は越えたとはいえ、まだまだ患者さんはいますからね。そうした病気も含め、皆さんの健康管理のお手伝いをするのが目標です。加えて病院ではできなかった、時間の許す限り一人ひとりのお話を聞く、より丁寧な診療を行ってまいります。急に具合が悪くなった場合も、そこから予約を取るのはなかなかおつらいだろうと思いますので、ご相談いただければ臨機応変にご案内いたします。

「患者を自分の家族だと思う」姿勢が医師としての原点

どのような症状でも気軽に受診してよいのですね。

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック3

ご自身は大したことがないと思っていても、特に心臓であれば後々大きな問題が起きる可能性があります。9割以上の方が経験している頭痛も時に命に関わるケースに発展しますので、気軽にお越しいただきたく思います。心臓疾患の兆候でもある動悸や息切れも、初めて自覚した場合、初めてではなくても「時間が長い」などいつもと感覚が違う場合、いずれも遠慮なくご相談ください。クリニックで検査をして、何もなければそれはそれで好ましいことですからね。また、大きな病気の兆候を見つけたとき、どの医療機関にご紹介すべきかが大切です。当院もこれから日本医科大学武蔵小杉病院や虎の門病院、東邦大学医療センター大橋病院などと密に連携し、必要に応じて最善の対応をしたいと考えています。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることは何ですか?

必ず目を見てあいさつをし、話をすることです。これまでいろいろな経験をしてきましたが、やはり人間として大事だと思いますね。そして会話をする中で話しにくそうな話題になったときは、例え話や私の経験に基づいた話をします。患者さんと同じ病気の経験がある場合は「私のときはこうだった」などとこちらから話したりすると心を開いてくださることもあるんです。もう一つ、私の座右の銘は「一歩先のことは一歩前にやる」です。後手に回らないよう、あらゆる可能性を考えながら早め早めに準備をする。そんな姿勢で日々の診療にあたっています。

そもそも、医師になったのはどのような理由からでしょうか?

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック4

祖父が医師で、小さい頃から祖父の仕事ぶりを近くで見ていたのがきっかけで自分も医師を志しました。祖父はよく往診から帰ってきては「患者さんが自分の家族だったらどうするかを考えながら診療している」と話しており、その言葉が強く印象に残っています。私はそんな祖父の姿に「将来こんなドクターになりたい」と憧れ、現在同じ診療モットーを掲げながら患者さんと向き合っています。大学で最初に習ったとおりに診療するのも一つの方法かもしれませんが、抱えているお悩みは人それぞれです。だからこそ、自分の家族にならどんな治療を勧めるだろうかという視点を大事にしており、適切ではないと判断したものは決して勧めません。

内科・外科の両視点を生かし中立の立場で最善策を考慮

循環器内科や不整脈を学んだきっかけや、勤務医時代のお話もお聞きします。

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック5

内科は基本的に、診断と病気のコントロールはできても完治までは非常に困難です。一方、循環器内科はカテーテル治療などで直接的なアプローチが可能です。内科領域ではありつつ、外科的な側面も感じられるところに惹かれて循環器の道に進みました。加えて、不整脈は目で見てわかるものではなく、心電図を見ないと診断ができません。データをもとに自分の頭の中で考えて診断をつけ、その結果が治療に直結するという意味で、まさに内科的な頭を持ちつつ外科的な治療ができる点を魅力に感じました。勤務医時代に特にためになったのは、内科全般を学んだ初期研修の2年間ですね。当時の経験があるからこそ内科領域を総合的に診ようという気持ちが芽生えましたし、実際に診られるようになったので感謝しています。

病気を発症後の患者さんにはどのように対応しますか?

薬である程度管理ができる不整脈の患者さんであれば、通常時は薬を処方して経過観察、状態が変化した場合はしかるべき施設にカテーテル治療などをお願いします。必ずしも薬物療法ではなく、その方にとって最善と思える方法を都度考えていきたいです。他院を受診して手術を勧められたけれど、別の方法はないかといった場合もぜひご相談ください。内科の先生はカテーテル治療、外科の先生は手術と自身の分野を勧めるでしょう。その点、私はニュートラルな立場の医師であり、「自分の家族だったら」という観点からも親身にお話をお聞きできると思います。また、逆に発症前にできる治療として、心臓疾患を未然に防ぐために睡眠時無呼吸症候群の診療も行っています。無呼吸の患者さんはメタボリック症候群の方が多く、大半が糖尿病や高血圧症を抱えておられます。これらの要素はすべて心臓に悪影響を与えますので、CPAP療法や生活改善指導に取り組んでいます。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

酒井毅院長 武蔵新城メディカルクリニック6

まずは患者さんに信頼していただけるよう、一人ひとりのお話をしっかりお聞きしたいと思います。医師には話さないけれど看護師には話している、というケースは多く、私に話してくれることだけが患者さんの訴えではないと考えています。だからこそコメディカルスタッフとの情報共有も重視し、みんなでクリニックを盛り上げていきたいですね。その結果、当院の患者さんとして定期的に通ってくださる方が増えれば幸いです。今までにない症状が現れると不安になるのは当然でしょう。大半は大きな問題がないケースではありますが、検査を受けて大丈夫なことを確認するのも大切ですので、心配事がありましたらお話をお聞かせください。私たちの家族としてお迎えし、可能な限り寄り添った医療をご提供してまいります。

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