山内 知哉 院長の独自取材記事
アップル歯科クリニック
(狛江市/狛江駅)
最終更新日:2025/04/08

小田急線狛江駅から徒歩2分という好アクセスの立地に位置する「アップル歯科クリニック」。予防歯科に力を入れているほか、口腔外科治療や小児歯科、インプラント治療、ホワイトニング、矯正など、口腔に関する症状に幅広く対応している。院長を務めるのは、小児歯科を専門に学んだ経験もある山内知哉先生。開業から15年、物腰やわらかな口調と丁寧な説明で多くの患者に寄り添ってきた。その心遣いはスタッフにも向けられ、同院で働く歯科医師や歯科衛生士が生き生きと働ける環境づくりに日々尽力している。そんな山内院長に、診療する上で大切にしていることや、スタッフへの思いを語ってもらった。
(取材日2025年3月4日)
歯科衛生士が作る掲示物がコミュニケーションを促進
開業から15年がたとうとしています。

開業当初、メインの患者層は小さなお子さん連れの若い方でしたが、最近は年代問わずいらしていただいている印象です。うれしいことに、より多くの地域住民の方が通院してくださっていますね。15年もたてば、幼かったお子さんも成長しますし、長い間、家族全員でかかってくれている人も多いですよ。狛江はオフィスが少なく、ファミリー層が多く住む地域です。そういった街の特徴に合わせ、ご家族で入ることができるファミリールームやキッズスペースを院内に作りました。当院の隣が小児科クリニックということも影響していますね。
開業から変わらず、予防歯科を大切にされていらっしゃいますか?
そうですね。患者さんも、予防に対して意識されているようで。その理由の一つとして、歯周病専門の歯科医師や歯科衛生士など、非常勤ですが専門的に技術を磨いてきたスタッフが当院に多くいることが影響しているのではないでしょうか。歯周病となると、継続的な治療が必要になります。そこで必要なのは、患者さん一人ひとりに合った治療やセルフケアの提案。診察室に貼られたさまざまな掲示物を活用しながら患者さんとコミュニケーションを取り、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。以前と比べ、メンテナンスを目的に継続して通院する患者さんが増えました。これは、この1、2年で感じた変化の一つです。
先生のおっしゃる通り、待合室にも診察室にも、バリエーション豊かな掲示物がたくさんありますね。

掲示物に関しては歯科衛生士が担当してくれています。今までは、マーケティングやマネジメントなども基本的に私が自ら行っていたのですが、診察の傍らだったのでなかなか時間がとれず、腰を据えて取り組むことが難しかったんですよ。そこで考えついたのが、フリーランスの歯科衛生士に来てもらうことでした。マーケティングをはじめ、新人の歯科衛生士さんの教育なども行ってくれています。優秀なスタッフが集まることで、予防歯科に一層注力できるようになりました。
歯に対する患者の意識向上に努めたい
専門的な技術を持つ歯科医師が複数人いることは、患者さんが安心できる要素の一つだと思います。

歯科医師はもちろん、歯科衛生士が豊富な点も強みです。今、在籍している歯科衛生士はアルバイトを含めて6人。歯周病専門の歯科衛生士が1人いるのですが、ほかのスタッフも触発され、自発的に勉強会を開いたり、積極的にミーティングを行ったりします。するとスタッフ全員のモチベーションが上がり、患者さんへの説明の質も向上するんですね。それが今度は患者さんの意識の向上につながる。優秀なスタッフがそろうことの重要性を改めて感じました。スタッフ同士の関係が良くないと、患者さんに伝わってしまうとも考えていて。だからこそ大切にしているのはチームワーク。常日頃からコミュニケーションを取り、チーム医療の質を上げ続けています。
院内の雰囲気は大切ですよね。では、患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることは?
患者さんが何を求めているのかを感じ取ることです。そのために重要なのはコミュニケーション。現状を詳しく知っていただき、今後の治療方針を明確に示せるよう意識しています。来院する患者さんは緊張しているでしょうし、どういうふうに治療していけば良いのか、なかなかイメージできないと思うんですね。そんな患者さんに道筋を提案するのがわれわれの仕事。一辺倒の治療方針ではなく、その方のライフスタイルなどに合わせた治療を提供することを大切にしています。基本的に、予防処置は痛みを伴うものではありませんし、自分の口腔内が改善されればうれしいじゃないですか。それがモチベーションの向上につながり、「もっときれいにしたい」「通いたい」と継続的な治療へと進んでいくのだと思います。
患者さんが歯科医院に「通いたい」と思えるのが理想的ですよね。

「きれいな状態を保ちたい」と思えますからね。ただ、歯科医院に毎日通えるわけではありませんから、生活習慣の改善をはじめとしたホームケアが大切になってきます。基本は丁寧な歯磨きですが、どれほど磨いていても、絶対に虫歯にならないわけではありません。そこで新しく取り入れたのは乳酸菌やビタミンCなどを用いた、要は栄養学です。しっかりした栄養素を摂取することで、体の健康状態の向上をめざします。口腔内の健康は体の健康にもつながりますから、今後も勉強会などに参加し、学んでいこうと考えています。興味のある方には情報提供させていただきますので、お気軽にお声がけください。
スタッフの良い仕事が、患者の喜びにつながる
先生はお子さんの矯正や小児歯科にも力を入れていらっしゃいますね。

矯正専門の先生に、月6回来てもらっています。子どもの頃から矯正を始めたほうが、将来歯周病になるリスクや抜歯のリスクが低くなるのでお勧めです。また、矯正を始めるとメンテナンスのために通うことになるので、歯に対する意識も自然に生まれやすくなりますし、虫歯予防を目的とした継続的な通院にもつながります。われわれがお子さんにしてあげられることの一つが、歯磨きへの意識を高めること。たとえ乳歯のうちに虫歯ができてしまったとしても、永久歯が生える前にできるだけ虫歯のない状態にしてあげたい。そのためにも、しっかり指導していきたいと考えています。また、年代問わず、ここ数年で希望が増えてきたのはホワイトニング。歯科衛生士が対応できますし、歯を白くすることによって、患者さんの口腔内に対する意識も高まります。
すべてが意識向上につながるのですね。先生が歯科医師として働く中で感じる喜びはどんなことでしょう?
患者さんのモチベーションが上がることはもちろんですが、ここ数年は、スタッフたちがいかにやりがいを感じながら働くことができるかを、より強く意識するようになりました。良い環境でスタッフが生き生きと働けば「良い仕事」が生まれ、結果的に患者さんの喜びにつながるのではないかと思うんです。労務環境を良くするために意識したのは、スタッフが目標を持てることと、努力が正当に評価されること。スタッフにとって、このクリニックがやりがいを感じられる場所であるためにどうすれば良いか、かなり頭を悩ませたかもしれません。必要不可欠な歯科衛生士さんたちに、楽しく、長く働いてもらうため、今後も尽力していきます。
毎日お忙しい先生のリフレッシュ方法や趣味を教えてください。

3年前にスキーを始めました。シーズン中は群馬のほうへ、家族や友人と一緒に滑りに行きますよ。子どもに習わせるつもりが、気づいたら自分が熱中していました(笑)。都会から離れ、田舎の景色を見ると心が落ち着きます。冬が終わったら、パパ友とテニス。体を動かすことが好きなんですよ。あと、癒やしをくれるのは愛犬。フレンチブルドッグとパグを飼っていて、2匹と過ごす時間はリラックスできますね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
もし今、定期的に歯科医院へ通っていない方がいれば、まずは現状を知るために一度来院してみてください。当院は優秀な歯科衛生士も多く在籍していますし、治療に使う機械も厳選しています。満足していただけると思うので、ぜひ足を運んでいただければと思います。開業から15年。年数がたったぶん、患者さんの数もありがたいことに増えました。ずっと通っていただいている患者さん、そしてスタッフをしっかり守れるクリニックでいられるよう、少しずつクリニックの規模を大きくしていきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/ホームホワイトニング:2万7500円~、オフィスホワイトニング:1回3万3000円程度、インプラント治療/22万円~、矯正/成人矯正:88万円、舌側矯正:132万円、 マウスピース型装置を用いた矯正:99万円、部分矯正:33万円、小児矯正/上下顎55万円、片顎33万円~、床矯正:11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。