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山本 孝敏 院長の独自取材記事

にしぎふ整形外科リハビリクリニック

(岐阜市/西岐阜駅)

最終更新日:2025/01/20

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック main

JR東海道本線・西岐阜駅から徒歩8分の場所に2024年3月、「にしぎふ整形外科リハビリクリニック」がオープンした。院長の山本孝敏(やまもと・たかとし)先生は、高山赤十字病院や岐阜市民病院の整形外科などで経験を積み、特に股関節疾患の治療を得意としていて、日本整形外科学会整形外科専門医の資格も持つ。幅広い整形外科疾患に対応してくれるエキスパートだ。明るく広いクリニック内は開放感にあふれ、木目が効果的に使われており、リラックスして検査や診察が受けられるだろう。温かく丁寧な語り口の山本院長に、開業までの経緯やクリニックのこだわり、今後の展望などを聞かせてもらった。

(取材日2024年12月11日)

「患者さんの話をもっとじっくり聞きたい」と開業へ

先生が医師を志したきっかけをお聞かせいただけますか?

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック1

ありきたりかもしれませんが、一つは「人のためになる仕事をしたい」と思ったからです。と言っても、最初から具体的に「医師になりたい」と決めていたわけではありません。高校生になり、進路を決める時期になってから、親からの勧めもあって医学部を考えるようになりました。もう一つ、幼少期に骨折したことがあり、入院や手術を経験していたことも少なからず影響していると思います。就学前でしたのであまり詳しくは覚えていないのですが、多発骨折でかなり長い入院生活を送っていました。整形外科を選んだのは、「実際に自分の手を動かして治療したい」という思いがあったことに加え、特に学生当時は一般的に整形外科の手術は「折れてずれた骨の整復を図って治す」ことを目的とするといった、ある意味シンプルでわかりやすい治療だと思ったからです。

整形外科に進まれてからの、気づきや学びを教えてください。

実際に整形外科医になって感じたのは、対象疾患や治療内容が思った以上に幅広いということです。他科でもそうだと思いますが、想像以上に奥が深く、バラエティーに富んだ検査や治療を行わなければならず、幅広い知識や技術が要求されると感じました。そういった多くの整形外科医療に携わりながら15年ほど経験を積んだ後、ここ10年は特に股関節の診療・治療を中心に行ってきました。人工股関節置換術や骨切り術などの手術療法を数多く経験させていただきながら、保存的治療にも力を入れてきました。

その後、どういった経緯でこちらに開業されたのですか?

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック2

開業する前は、岐阜市民病院整形外科で勤務していました。地域の基幹病院として、特に手術が必要な患者さんや専門的な検査を必要とする患者さんが多くみえます。一般的な腰痛や膝痛の方もいらっしゃるのですが、手術を必要とされない患者さんに対してはあまり時間をかけづらく、十分に話を聞いてあげられないと感じていました。日々の通院加療目的にどこかに紹介しようにも、近隣に受け皿となる医療機関があまりありませんでした。そういった現実を目の当たりにし、徐々に「自分がそういう場所を提供できたら」と考えるようになりました。ただまだまだ手術をしたいという思いもあり、その後も4、5年ほど病院勤務を続けていたのですが、自分自身も徐々に年齢を重ね、後輩たちの成長も感じられるようになり「そろそろ若い人に譲っても良いのでは」と思い開業に至りました。

痛みの緩和だけでなく、原因を明確にすることを大切に

クリニックのこだわりを教えてください。

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック3

開院にあたり、クリニックをありきたりな建物ではなく、開放感のあるスペースにしたいという思いがありました。特に待合室やリハビリテーション室の天井は高くしてほしいと設計の方にお願いしていましたし、自然光が入る窓もたっぷり取っています。機器も、エックス線検査や骨密度測定はもちろんのこと、エコー検査やCT検査もクリニック内でできるようにしました。エコー検査は撮影室などに移動しなくてもその場で検査ができ、患部を動かしながら状態を確認することも可能なたいへん有用な検査だと感じています。CT検査はエックス線検査のみでは詳細がわかりにくい骨や関節の評価ができ、それでいてMRIよりも短い時間で撮影することが可能です。さらには、骨にとどまらず、頭部や胸腹部内臓を含め体内のさまざまな病巣を発見することもできます。

どんな患者さん、どんなご相談が多いのですか?

開院して1年近くたちますが、腰痛や膝、肩の痛みといったご相談が特に多い印象です。また、小中高関わらず学生さんのスポーツによるけがや痛みにも数多く対応しています。駅から近い立地のため、名古屋に通勤される方が仕事帰りに立ち寄られることもあり、年齢層やご相談内容は非常に幅広いですね。患者さんご自身が、「病院に行くほどでもないかな、と思ったんだけど……」とおっしゃるようなご相談もあり、気軽にお越しいただけていると感じます。痛みの緩和だけでなくその原因を明確にし、再発防止につながる体づくりが大切だと考えていますので、エックス線だけでなくエコーを活用した検査やリハビリの提案を行っています。運動器リハビリテーションに力を入れている点も当クリニックの特徴ですね。

診察において、どんなことを意識されていますか?

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック4

まずは患者さんの話をよく聞くこと、その為極力患者さんの話を遮らないように心がけています。痛みや不調を抱える患者さんが、自身の症状や不安をすべて言葉にするのは決して簡単なことではありません。ご自身でもうまく表現できなかったり、話しがまとまりにくかったりといったこともあると思うのですが、だからこそこちらが患者さんの「本当に伝えたいこと」を丁寧にくみ取る姿勢が大切だと考えています。また、検査や治療について説明する際には専門用語をできるだけ避け、平易な表現を用いて患者さんに理解していただけるよう心がけています。患者さん一人ひとりに向き合い丁寧に話を聞くことが診療の基本であり、それが患者さんに安心感を与え信頼関係の構築につながると思っています。

「いつでも頼れるクリニック」として地域に貢献したい

クリニックのロゴマークもとても印象的です。

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック5

ありがとうございます。昔からかわいらしいものが好きで、動物のぬいぐるみをいくつも持っているような少年でした。病院のロゴマークを作る際も、文字を型取ったものではなくマスコットキャラクターのようなものにしたい、さらには何を治療しているクリニックか一目でわかるものが良いと考え、デザイナーさんと相談を進めました。作っていただいたものからいろいろと修正をお願いしたのですが、不思議なもので、結局「最初のバージョンが一番良い」となりました。親しみやすく、整形外科ということもすぐにわかるので気に入っています。

クリニックの、今後の展望をお聞かせください。

エコーを使った検査・評価や治療をもっと取り入れていきたいですね。繰り返しになりますが、エコーは診察室にいながらにして検査できますし、動かしながら状態を確認でき、被ばくの心配もありません。検査だけでなく、エコーで神経や軟部組織の場所を注意深く確認しながらブロック含めた注射を行うなど、治療にも非常に有用です。病院勤務中は、エコーを使って患者さんの状態を確認することはあまりありませんでしたが、今後はもっと幅広い病態に対して活用していけたらと考えています。そのために、私自身もさらに勉強して、より迅速で精密な診断・治療につなげていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山本孝敏院長 にしぎふ整形外科リハビリクリニック6

関節や骨、筋肉など、運動器に関する心配事や不安があれば、些細なことでもお気軽にご相談ください。痛みやしびれなどの症状は、たとえ軽度であっても生活の質を下げますので、一人で抱え込まず、まずは話してみることが大切です。私たちは患者さん一人ひとりに寄り添い、不調の原因を可能な限り明確にして適切な治療を提供することで、地域の皆さまの健康を支えたいと考えています。困ったことがあればいつでも頼れる、そんなクリニックとして地域の健康増進に貢献したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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