桑島 大介 院長の独自取材記事
くわじま歯科医院
(高松市/仏生山駅)
最終更新日:2024/06/03

「家族みんなを診られるクリニックをつくりたい」、「お口の健康を通じて、日々の小さな幸せに寄り添いたい」。そんな思いから、高松市三谷町で2024年3月から診療を開始した「くわじま歯科医院」。駐車場は広く13台分を備えており、ゆとりのある待合室には、大きな窓から心地の良い光が入る。バリアフリーを徹底した院内には、キッズスペースやおむつ交換台つきのトイレを設置するなど、どの世代でも利用しやすいような配慮がなされている。いつも明るい笑顔を欠かさない桑島大介院長は、専門とする歯科口腔外科の診療に加え、一般歯科や小児歯科にも幅広く対応。患者ファーストをモットーとして、痛みの少ない治療を心がける桑島院長に、同院の特徴や今後の展望を解説してもらった。
(取材日2024年4月24日)
口腔外科の知識と豊富な経験を生かし開業
先生のご経歴からお伺いできますか?

岩手医科大学の歯学部出身です。卒業後は研修医を務めた後に、岡山大学の大学院に進みました。大学院では「顎顔面外科学」を中心に学び、抜歯や顎顔面外傷などの手術アシスタントも経験しましたね。歯科には主に4つの分野がありますが、その中でも歯科口腔外科分野を専門に選んだのは、一般歯科では学べない、幅広い治療方法を学んでおきたいと考えたからです。さまざまな歯科医療の知識を身につけたほうが、開業した後も診療の役に立つと思ったんです。大学院時代は、研究活動をしながら高松市内や姫路市の歯科医院で勤務していたので、かなり多忙な日々を過ごしました。大学院を修了した後も複数の歯科医院に勤務し、そのうちの一院では、分院長という責任感のある立場を任されました。
勤務医時代の、印象的な経験があれば教えてください。
大学院の頃に週2回、精神病院の歯科で勤務していたことは強く印象に残っています。歯科診療を通じて、心の病をお持ちの患者さん一人ひとりに寄り添った経験は、その後の歯科医師人生にも生かされていると思います。姫路市の大きな病院に勤務した際には、福祉施設での訪問診療にも携わり、大きなやりがいを感じました。今は開業したばかりで、すぐに訪問診療を始めるのは難しいのですが、いずれは当院でも取り組めたらと考えています。
高松市三谷町で開業されたのは、どういった理由からですか?

開業するなら、歯科医院の数が少ない郊外がいいなと思っていましたので、当初からこの辺りで土地を探していました。新型コロナウイルス感染症の流行で不動産探しが難航したこともあり、なかなか気に入った土地が見つからず、3年ほど探してやっと見つけたのがこの場所です。敷地は350坪で、1100平米超もの広さがあります。ちなみに、ロゴマークにブロッコリーが入っているのは、ここがもともとブロッコリー畑だったからなんです。ブロッコリーの花には、「小さな幸せ」という花言葉があるそうです。当院では地域の皆さんの口腔の健康に貢献することで、日常の小さな幸せに寄り添いたいと考えています。ちなみに、この土地をお持ちだった方は、今では患者さんとして来てくださっているんですよ。
「患者ファースト」をモットーに幅広い診療に対応
こちらの診療内容についてお聞かせください。

一般歯科や小児歯科、歯科口腔外科といった、さまざまな分野の診療を提供しています。矯正治療についてはまだ準備中なのですが、今後、専門の先生が見つかれば導入したいですね。他にも顎関節症のような治療や、自由診療にはなりますがインプラント治療やホワイトニングにも対応しています。設備の部分でいうと、デジタルエックス線検査装置や歯科用CTなどを設置しており、根管治療についても、こだわって取り入れた機材を用いて保険診療で対応しています。治療内容や治療計画に関しては、診察室とは別に設けたカウンセリングルームで、プライバシーに配慮しながらお話しできるようにしました。何かあった時には、近隣の内科クリニックと連携する体制も整えています。
まだ開業から間もないですが、どういった理由で来院される患者さんが多いですか?
歯の痛みやかぶせ物のトラブル、入れ歯の不具合などの理由で来院される方が多いですね。以前勤務していた歯科医院ではご年配の患者さんが多く、入れ歯のご相談をよく受けていたので、その経験が生かされていると思います。他にも、ご年配の方の抜歯にも数多く対応していますよ。久しぶりに歯科医院を受診すると、ご自分でも気づかない間に虫歯や歯周病の症状が進んでしまっているケースもあるでしょう。当院の開業を歯科受診のきっかけにしていただいて、三谷町地区の皆さんの口腔の健康につなげられたらと願っています。
先生の診療のモットーを伺いたいです。

「患者さんファースト」をモットーとして、できるだけ痛みに配慮した治療を心がけています。特にこだわっているのは、麻酔です。表面麻酔を施した後に注射器で麻酔を打つのですが、この時も一番細い注射針を使ったり、あらかじめ麻酔薬を温めたりして、麻酔を打つ時の痛みに配慮しています。麻酔薬が冷えていると、その冷たさで痛みを感じることもあるんですよ。さらに患者さんと接する際には、なるべくじっくりとお話しするようにしています。口頭で説明するだけではわかりにくいこともありますから、説明用モニターや口腔内カメラを利用しながら、患者さんが目で見て理解度を高められるよう工夫しています。ご年配の方には大きな声で話すなど、一人ひとりに寄り添った説明も心がけていますので、安心して治療を受けていただきたいですね。
家族みんなで来られるクリニックにしたい
クリニックの設計について教えてください。

広くてゆったりとした設計が特徴です。待合室や診療室、CT検査室など、すべてできるだけ広いほうが、お子さんも落ち着いて受診できるかなと考えました。駐車場も広く、13台分の自動車が駐車可能です。香川県は車社会なので、車で通院しやすいほうが患者さんに喜ばれると思っています。加えて、院内は土足でご利用いただけるようにしています。クリニックの入り口にはスロープをつけたり、車いすのまま入れる診療室を用意したりと、足が不自由な方やベビーカーを利用する方でも来院しやすいように配慮しました。中には閉所恐怖症の方もいらっしゃるので、診療室の扉には圧迫感のない引き戸を選んでいます。
ファミリーで通いやすいクリニックにするため、特にこだわったところはありますか?
家族みんなが利用しやすいよう、トイレにはこだわりました。町の歯科医院で、男子トイレと女子トイレを分けるところは多くないと思うのですが、皆さんに安心して利用していただきたいので、男女別のトイレを設置しました。男子トイレと女子トイレ、それぞれにおむつ交換台を設置したところもポイントです。待合室にはキッズルームも用意しましたので、小さなお子さん連れの方もお気軽にご来院ください。
これからのクリニックの展望を教えてください。

お母さんとお子さんだけでなく、お父さんにも来てもらえるような、家族みんなを診られるクリニックにしたいです。お子さんと一緒に、お母さんのお口の中を診せていただくことは多いのですが、お父さんはまったくいらっしゃらないというご家庭が少なくありません。当院は土曜日も診療していますので、お休みの日には家族みんなで来てもらえたらうれしいです。理想は、親子2世代、3世代で頼っていただくことですね。皆さんの口腔の健康のためにも、さらにこの地域に密着しながら、定期的に来てもらえるような歯科医院になりたいです。今後もできるだけ保険診療をメインに、精一杯診療しますので、ぜひご家族皆さんおそろいでご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、オフィスホワイトニング/片顎1万9800円
ホームホワイトニング/片顎1万6500円