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鹿島 直之 院長の独自取材記事

町田まごころクリニック

(町田市/町田駅)

最終更新日:2020/06/08

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町田駅から徒歩8分の「町田まごころクリニック」。2011年の開院以来、幅広い年齢層の患者が訪れる心療内科・精神科のクリニックだ。患者に「来て良かった」と思ってもらえるような診療をしたいと話す鹿島直之院長は、その言葉の端々から診療に対する熱い想いが感じられるドクター。薬物療法に偏ることなく、さまざまなアプローチで患者に寄り添いながら診療を行う。中学校の校医や成城大学で非常勤講師も務める鹿島院長に、同院の治療内容や医師をめざした理由、リラックス方法などたっぷり語ってもらった。
(取材日2020年3月26日)

「ここに来てよかった」と患者が思えるような診療を

2011年の開院から9年がたちますが、どのような患者さんが多く来院しますか?

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開院時と変わりなく、お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。中学校の校医をしている関係で中学生も多いですね。町田市内にお住まいの方が中心ですが、遠方から通院される方もいらっしゃいます。症状としては、テレビや新聞などのメディアで大人の発達障害が取り上げられることが増えたためか、自分が発達障害ではないかと心配して来院するケースが多いですね。高齢者で認知症の方のご受診も多く、ケアマネジャーや地域包括支援センターから当院を紹介される場合もあります。お子さんでは、不登校や引きこもりのご相談が多いですね。

診療の際に大切にしていることがありましたらお聞かせください。

患者さんに「今日、病院に来て良かった」と思っていただきたいので、勇気を出して来院してくれたことに対する感謝の気持ちを大切にしています。実際の診療では、患者さんに何かを伝えたいと思ったとき、適切な話の内容やタイミング、言い方、患者さんとの信頼関係、それらの条件がすべてそろって初めて、こちらの思いが通じます。その1つでも間違えれば、どんなアドバイスをしても何の役にも立ちません。ですから、何よりもまず患者さんを十分に観察し、注意深く接することで、自分の話をわかってくれる人だと信頼していただくことが大切です。患者さんのすべての言葉の中に「私をわかってほしい」というメッセージが隠れていますから、それらを決して聞き逃すことのないよう、一つ一つの言葉に集中し、しっかりした信頼関係を築くよう心がけています。

先生はずっと医師をめざしていたのですか?

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哲学を勉強したいと思っていたのですが、親戚に歯科医師が多く、医療の道には親しみを感じていました。それで、高校に入る頃には自然に医学部をめざすようになりました。その当時から、「医師になるなら精神科の医師になろう」と決めていました。好きだった哲学が何か役に立つのでは、と思ったからなのですが、実際に医師になってみると役に立ちませんでしたね。一番大事なのは知識ではなく、患者さんの人生に寄り添い、患者さんの在り方を尊重すること。それを医師になって5年目頃に出会った濱田恭子先生というすご腕のカウンセラーに教えていただきました。言葉を大事にすれば人を元気づけられるということを教わり、それからは一層張り合いを持って取り組むようになりました。精神科の医師には治療において、薬以外にも言葉という強力な武器があり、その武器は日々の修練で鍛えられることがはっきりわかったからです。

さまざまなアプローチを導入し、改善をめざす

いろいろなプログラムを用意されていますが、治療はどのように進められるのですか?

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医師の診断を踏まえた上で、一人ひとりの患者さんに応じた内容で治療を進めていきます。お話をしたい方にはカウンセリングを受けてもらったり、自宅に長くいらっしゃる方には社会復帰に向けたリハビリテーションとしてデイケアを勧めます。また外出が難しい人の場合は、こちらから訪問してお話を伺い、生活の支援をする訪問看護も行っています。また医療相談室では、予約制で精神保健福祉士がご相談をお受けしています。医療に関するご相談、当院あるいは他院の治療についてのご意見など、いろいろなお考えを承る場です。

デイケアの内容について教えてください。

当院は、患者さんが社会復帰をめざして活動を行うデイケアを付設し、楽しみながら取り組めるプログラムを数多くご用意しています。患者さんのペースに合わせて利用でき、半日ではショートケアといい、3時間、1日を通しては6時間くらいの活動です。自分で好きなこともできますが、卓球や料理、散歩など皆でできるようなプログラムもたくさん用意しています。ボクササイズなどもありますよ。作業療法士、看護師やカウンセラーの全員が、患者さんに、楽しく気軽に社会復帰のためのリハビリテーションができるように力を尽くしています。

そのほかの取り組みなどありましたらお聞かせください。

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当院では、患者さんが見るとホッとする言葉をメッセージカードに書いてお渡ししています。それを手元にお持ちいただき、いつでも繰り返し見て声に出して読むことで気分を楽に保つというものです。とてもシンプルですが、大きな効果があります。ご家族にお渡しすることもあります。僕もいつも、自分が元気が出る言葉を書いたカードを持っています。また当院では、病気やその治療法、減薬の方法やリラクゼーション法など、さまざまなテーマについて解説したプリント「まごころプリント」をお配りし、患者さん自身がご自分の病気に対する理解を深め、治療に役立てていただけるようにしています。同じく情報発信の場として定期的にブログも書いています。

統合失調症の患者さんに対する「持続性注射剤」について教えてください。

2~4週間に1回投与する注射で、薬の成分がゆっくりと体内に吸収され、血中の薬の濃度が一定になるという特徴があります。症状の安定化が見込めるほか、自分で薬を飲む必要がなくなることが多く、飲み忘れや薬の飲み合わせを気にする必要が減るのもメリットです。注射の痛みが嫌な人も多いと思いますが、それを我慢するだけの価値は十分にあります。この注射によって、患者さんの普段の生活が少しでも楽になればいいと期待しています。

患者の想いを受け止め、寄り添う「まごころ」の医療

充実したサポートをしていらっしゃいますね。

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できることは何でも可能な限り行いたいと考えています。患者さんは良くなるために一生懸命に努力してくれます。「目標に向かって一歩ずつ歩んでいきましょう」と患者さんに勧める立場である以上、僕自身も目標を決め、より良い医療を提供できるよう努力を続けています。うれしいことに、良いスタッフが集まってくれ、さまざまなことがスムーズにいっています。

お忙しい日々の中で、リラックス法などありましたら教えてください。

瞑想と読書がリラックス法ですね。小説をよく読みますが、ミステリーも好きです。瞑想する日は2時間以上行います。呼吸に集中する方法もありますが、僕はマントラに集中して行っています。瞑想すると気持ちのコントロールができますね。僕自身が心身の健康を保ち、診療を楽しむことも大事だと思っています。優秀なスタッフに恵まれ、素晴らしい患者さんにもいらしていただき、与えられた人生に感謝の気持ちでいっぱいです。この社会に何とかご恩返しできるように、これからも頑張っていきたいですし、それが僕の使命でもあると思います。

今後の展望をお聞かせいただけますか?

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カウンセリング・デイケア・訪問看護など、僕がスタンダードだと考える多面的な精神科の医療をもっと提供し、なるべく多くの患者さんがそのような医療を享受できるように奉仕していきたいと思います。「精神科に行くと薬漬けになる」と言われたりしますが、決してそうではなく、患者さんの症状や状態によっては薬の種類や量を減らすこともできますし、薬物療法のほかにも精神科にはさまざまなアプローチがあります。そんな精神科の医療があるということをこれからも打ち出していけたらと思っています。そのためにも、この想いを共有し、患者さんのために最善の精神医療をしたいと思っている医師を募っているところです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

ご自分の希望を尊重してくれる医師と一緒に治療に取り組んでいただきたいと思います。そして、治療に取り組む上で、もし今の医師と合わないと感じても、ご希望を失わず、お気持ちに寄り添ってくれる医師、何でも相談できる病院を探していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

カウンセリング/30分3300円、50分5500円(税込み)

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