町田まごころクリニック

町田まごころクリニック

鹿島 直之院長

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町田駅から徒歩8分。老人福祉施設の1階に「町田まごころクリニック」がある。ダークブラウンで統一された院内はゆったりとして、とても温かな雰囲気。2011年1月の開業からわずか9ヵ月で700人近い患者が来院。すでに地元になくてはならないクリニックとして、幅広い年齢層の患者から厚い信頼を寄せられている。「患者さんが楽になるためにあらゆる努力を惜しまない」という鹿島直之院長は、その言葉の端々から診療に対する熱い思いがみなぎる、とても誠実な印象を受ける。独特な診療スタイルを提案、常に患者に寄り添う気持ちを忘れずに診療にあたる。成城大学で非常勤講師も勤める鹿島院長に、日々の診療で感じる思いや大学での授業のこと、医師を目指した理由やリラックス方法などプライベートな話まで、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2011年10月12日)

見るとホッとする言葉を書き留めたカードで心の安らぎを

―こちらを開業されたのはいつですか?

2011年1月です。それまで、今も週1回勤務させて頂いている町田市民病院で精神科の責任者を含め3年間勤務していたこともあり、診ていた患者さんを引き続き診療できるようにと、ここでの開業を決めました。このクリニックには、例えば社会的・経済的に不安定な方も大勢いらっしゃいます。そういった方々もゆったりとお迎えし、包んで差し上げられるような空間にしたいと思い、院内は落ち着いた温かい雰囲気を心掛けました。ここは僕のためではない、あくまでも患者さんのための場所。クリニック名の「まごころ」にも、そんな僕の思いを込めたつもりです。

―どのような患者さんが多くいらっしゃるのでしょう?

お子さんからご高齢の方まで、本当に幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。町田市内にお住まいの方を中心に、近隣の相模原市や横浜市、遠い方だと山梨県から通院されている方もいらっしゃいますよ。症状として一番多いのは、やはりうつ病や、心理的ストレスによるうつ状態の適応障害。また、日本の認知症治療の草分け的存在である河野和彦先生提唱の「コウノメソッド」を実践していますから、認知症の治療目的で来院される方も多いですね。もともとお子さんの患者さんは多かったのですが、最近、一層増えてきているように思います。多くは注意欠陥多動性障害など、発達の問題を抱えていらっしゃる方です。近隣で、お子さんを診てくれるところが余りないですから、うちのクリニックに集まってこられるようです。お子さんの診療は、必ずお子さんと親御さん一緒に診療室に入っていただき、双方からお話を伺い、時に学校の先生とも連絡をとりますから、とてもエネルギーが必要。でも、安心された表情を拝見すると、大きなやりがいも感じます。開業から9ヵ月が過ぎた今、いらしてくださった患者さんは約700人。多くの方に信頼していただいていることをとても感謝していますし、引き続き信頼に応えるべく、精一杯、努力していきたいですね。

―先生が行っていらっしゃる「カード」を使用した診療とはどのようなものですか?

メッセージカードに患者さんが見るとホッとする言葉を書き留めて手元にお持ちいただき、いつでも繰り返し見て声に出して読むことで、気分を楽に保つというものです。とてもシンプルですが、大きな効果があるのですよ。悩みを打ち明けるというのは心の傷口を開くのと同じこと。誰でも、その後に傷口を閉めてほしい、何かを言ってほしいと思っているはずなんです。それを、ただ話を聞きっぱなしにしていては、患者さんが元気になるわけがありません。ですから僕は、必ず傷口を閉めるために、話してくれた患者さんが安心していただける言葉をお伝えし、楽になって帰っていただくよう心がけています。その安心できる言葉ですが、例えば、「自分のペースでやればいい」とか、「私をよろこんでくれる人がいる」、「私は乗り越えてきた」といった言葉は、みなさんの多くが口にすればほっとする言葉です。お話しを伺った上で、そういった言葉一つ一つをクリニックに用意してある可愛らしいカード一枚一枚に書き留め、お持ち帰りいただき、日々読み返してもらうのです。最初の1枚目でカードの作り方を覚えてもらい、後は受診のたびに、その日の診察のお話の内容を基に、新しいカードの言葉を一緒に考えます。いわば、これは心の傷や不安を和らげ、勇気を与えてくれる「言葉の処方」なのです。それぞれお悩みやお話しは違いますから、対処の仕方もカードの言葉も違う。すべてオーダーメイドの治療です。実は、付き添っていらした家族の方にもカードをお渡ししているんですよ。ご家族の病気は自分の責任だと思い、ご自身を責めてしまう方も多く、みなさん心の傷を抱えていらっしゃる。「私が元気でいることが家族のため」「子どもには子どもの人生がある」といったカードをお渡しし、家族みなさんのフォローも心掛けています。もちろん、僕もいつも、自分が元気が出る言葉を書いたカードを持っています。例えば、「愛とゆるしに生きる」「感謝と喜びに生きる」とかね。やはり、自分ができないことを患者さんにお勧めしても仕方ないですからね。なんでも、まずは僕が自ら実践し、本当に役に立つと実感したことをお伝えする。それが基本だと思っています。

記事更新日:2017/04/03

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