ほくろに見えるできものは悪性腫瘍かも
不安を感じたら形成外科へ
伊谷形成外科・皮フ科クリニック
(堺市西区/津久野駅)
最終更新日:2025/09/08


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ふと気づくと体にできていた「ほくろ」。痛みやかゆみがあるわけではないため、そのままにしているという人も多いはずだが、ほくろに見えるできものには悪性のものが紛れている可能性も。「ほくろのようなできものが急激に大きくなってきたなど、少しでも不安に感じたらぜひ気軽にご相談ください。」と優しく話すのは「伊谷形成外科・皮フ科クリニック」の伊谷善仁院長。大学病院で形成外科と皮膚科の2領域の研鑽を積み、診断から内科的・外科的治療まで一貫して提供する両科のエキスパートである伊谷院長に受診の目安や、形成外科を受診するメリットを教えてもらった。
(2025年8月26日)
目次
ほくろに似た腫瘍は形成外科で早期診断を 見た目と機能性に配慮した治療を提供
- Qほくろに見える悪性腫瘍というのはどういうものなのでしょうか。
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A
▲診察室では一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行う
ほくろは皮膚表面に濃い色の色素斑が集まってできるものを指し、生まれつき存在するもの、気がついたらできていたものなど、出現の仕方は人それぞれです。ほくろ自体は良性のできものですが、似たような見た目をした「悪性黒色腫」という皮膚のがんが紛れている可能性があります。特に、「6mmを超える」「色にむらがある」「形が左右非対称」「大きさが急激に成長している」などの場合は注意が必要ですね。悪性かどうかを見分けるには、拡大鏡を使って観察した上で組織を採取し、病理検査をして診断を行う必要があるため、ご自身で判断することは難しいです。少しでも気になる場合は、皮膚科や形成外科の受診をお勧めします。
- Qほくろなどの悩みがあるときは何科にかかれば良いのですか?
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A
▲皮膚腫瘍の除去などを行う処置室は先端の機器を完備している
ほくろやできものといった体表面のお悩みを持つ患者さまには形成外科の受診を推奨しています。体表面のトラブルの治療をする際に大切なのは、見た目だけでなく機能性にも配慮した外科的処置です。形成外科は、「治療」を専門とする分野で、体表面の治療についてより多くの選択肢を持ち、見た目と機能性に対してこだわった手術を行う診療科。皮膚科よりも多くの外科処置の選択肢を持つため、患者さまそれぞれのお悩みに合わせた治療方法をご提案できます。当院では、形成外科と皮膚科の両科で研鑽を積んできた私が、悪性腫瘍かどうかの鑑別診断から外科的治療まで一貫して行いますので、ご安心ください。
- Q形成外科では、どのような治療が受けられるのでしょうか。
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A
▲プライバシーに配慮した院内設計で、患者の心理的負担にも配慮
ほくろやできものを除去する方法には、メスでの切除のほか、5mm未満であれば自費診療のCO2レーザー治療などがあります。形成外科では、見た目を整えるだけでなく、その後の生活を考慮した機能性にもこだわった手術を行うため、ただ除去するのではなく、傷痕が目立たないように同時に皮膚移植を行う、また術後の肌のつっぱりの軽減をすることも可能です。例えば目の周辺のほくろやできものを除去し縫合した場合、皮膚がつっぱり目の開閉がしづらくなることがあります。手術箇所の皮膚の色により近い場所から採取した皮膚を移植し、傷を隠しながら動きに関する違和感の軽減をめざすなど、見た目と機能性を重視した治療を行います。
- Qこちらのクリニックの強みを教えてください。
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A
▲自己判断するのではなく、まずは相談してほしいと話す伊谷院長
当院では、ほくろやイボ、あざ、巻き爪、やけどなどの身近な皮膚トラブルから、腋臭症や陥没乳頭などの日帰り手術まで、皮膚科・形成外科の2領域の診療を幅広く行っています。私自身、近畿大学病院や札幌医科大学附属病院において数多くの症例に携わってきており。特に、近畿大学病院では、スキンサージャリーセンター部門において、悪性腫瘍の患者さんの治療に多く関わり、手術経験を積んできました。現在も大学で非常勤医師として診療を続けていますので、そこで得た知識や経験を生かし、より正確な診断と、患者さん一人ひとりに合わせた治療を提供できるよう努めています。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザーによる処置/3300円(2mm未満)/1ヵ所~