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伊谷 善仁 院長の独自取材記事

伊谷形成外科・皮フ科クリニック

(堺市西区/津久野駅)

最終更新日:2024/12/23

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック main

「頭のてっぺんから爪先まで安心・安全な医療を」をモットーに2024年3月に開院した「伊谷形成外科・皮フ科クリニック」。阪和線津久野駅から徒歩約5分、道路を挟んで堺市立総合医療センターが立つ好立地で日々地域の患者の悩みに応えている。院長を務めるのは、近畿大学病院や札幌医科大学附属病院の形成外科で長年研鑽を積んできた伊谷善仁先生。日本形成外科学会形成外科専門医であり、皮膚科にも精通する皮膚腫瘍の専門家だ。眼瞼下垂や巻き爪など形成外科一般の診療から、良性・悪性問わず皮膚腫瘍、そして、乳がん治療後の乳房再建術にも携わってきたベテラン医師である。そんな伊谷先生にこれまでの医師としての歩みから、地域医療にかける思いまで、幅広く話を聞いた。

(取材日2024年5月22日)

勤務医として皮膚がん治療、乳房再建など難症例も経験

先生のご来歴を教えてください。

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック1

近畿大学医学部の形成外科に入局し、その後は形成外科の医師として研鑽を積みました。当初従事していたのは巻き爪や眼瞼下垂など形成外科の一般診療でした。札幌医科大学に国内留学もしています。その後、2018年に形成外科専門医の資格を取り、そこからは皮膚科の疾患を見るようにもなりました。専門としたのは乳房再建と皮膚の腫瘍です。2020年からは、近畿大学病院にあるスキンサージャリ―センター部門で副センター長も務めました。皮膚科領域では、単に診断・治療するだけでなく、再建も兼ねた治療が必要となる難症例もあります。スキンサージャリ―センター部門は近畿一円で、難症例の患者さんを受け入れ、診断から治療まで一貫して行っていました。そうした場所で研鑽を積み、2024年に開業に至った次第です。

勤務医時代の経験で開業医としての強みになっているとお感じのものは何ですか?

一番得意だと自負しているのは皮膚腫瘍の治療です。勤めていたスキンサージャリ―センター部門は、悪性腫瘍のある患者さんを多く受け入れてきました。そちらで年間相当な数の症例に携わる中で、手術を多数経験し、診断の目も磨かれました。また、乳房再建に数多く携わっていたことも強みといえるかもしれません。今でも経過観察などで勤務医時代からお付き合いが続いている患者さんがいらっしゃいますし、非常勤として大学でも患者さんを診ています。その中で得た知見を、一般診療にも役立てていきたいです。また、当院は高次医療機関と病診連携が取りやすい環境にあると思います。当院が入っている医療ビルの目の前には堺市立総合医療センターがあり、患者さんを相互に紹介し合う関係にあります。いち開業医として、非常に恵まれた環境で仕事ができていると感じます。

開業されたこの土地にはなじみがあったのですか?

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック2

実はまったくなじみがありませんでした。私自身は和歌山県の白浜出身で、勤務していたのも南海本線や南海高野線沿線の医療機関が多かったので、まったくなじみはありませんでした。開業にあたって、患者さんのアクセス性が良い立地、私が近畿大学で乳房再建を担当した患者さんを継続して診やすい立地はどこかと検討した結果、この土地での開業を決断しました。初めての土地のため、まだまだ知らないことも多いのですが、昔ながら街並みの良さは残しつつも、適度に再開発も進み、活気がある場所だなと感じています。

皮膚のことで悩む家族の姿を見て医師をめざす

医師をめざされたきっかけや、皮膚科・形成外科の両科を専門にされた経緯を伺えますか。

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック3

皮膚のことで悩む家族の姿を間近で見ていたことで、医師をめざすようになりました。そのため近畿大学の医学部に進んだ当初から、皮膚科の道に進もうと意識していたのですが、勉強をするにつれ、形成外科に面白さを感じるようになりました。そのようなタイミングで、家族が形成外科でとてもお世話になり、徐々に形成外科に進もうかなと気持ちが揺らいでいきました。最後まで皮膚科か形成外科か迷い、結局、形成外科の道に進むことに決めたのですが、皮膚科への思いは消えず……。ちょうど頃合い良く2018年に、当時の近畿大学医学部の皮膚科の教授から「手術を担当する医師がいないからやってみませんか」とお声がけいただき、皮膚科を兼務することになりました。

そうして形成外科、皮膚科の両科の経験を積み、開業されたのですね。

はい。私自身は長らく大学病院で勤務医として勤めてきた身ですが、実は父が歯科医院を開業していました。幼少期から間近で父の仕事を見ていたので、「町の医師」「地域医療のゲートキーパー」になりたいという思いもずっとありました。タイミング良くいい物件が見つかったことなどもあり、開業に踏み切りました。手術の執刀などをメインにしていた大学病院時代とは異なり、開業してからは外来で患者さんと接することがメインとなり、今まで以上に患者さんに近い距離で医療が提供できているように思います。ご家族で来られる方が多かったり、お年寄りも来られたり。患者さんは皆さん優しい方が多くて、日々の診療で非常に助かっています。

どのような年齢層、主訴の患者さんが多いのでしょうか。

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック4

形成外科も皮膚科も審美面に関わる領域ということもあってか、全体としては女性が多いように思います。年齢層としては、40代から70代くらいまでの方が多いでしょうか。その世代の方がお子さんやお孫さんを連れてきてくださることもあるんです。対応する悩みはさまざまですが、例えば、ニキビに悩む20代の患者さんや、お子さんのアトピー性皮膚炎、あるいは、できものに関するご相談を多くいただきます。当院は、町のかかりつけ医というスタンスですから、基本的には保険診療がメインとなります。ただ、できものに対する施術などでは自費診療も用意しており、より審美面に配慮した改善法をご提案することも可能です。その方に合った診療を行うことを心がけています。

体表面に関わる領域だからこその工夫あふれる院内

待合室に仕切りつきのカウンター席があるのも特徴的ですね。医院づくりのこだわりを教えてください。

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック5

できるだけ、患者さんとスタッフの視線がぶつからないよう、院内のレイアウトを考えました。当院の患者さんの中には顔を手術した経験をお持ちの方もおられるなど、見た目を気にされている方も多いため、カウンター形式の座席を用意して、スタッフと、あるいは患者さん同士の目が合う機会を減らしています。カウンター席にはコンセントもついているので、スマホを充電しながら待ち時間を快適にお過ごしいただけるかと思います。またクリニック全体としては、幅広い年代の方が来るので、できるだけ皆さんにとって優しい、居心地の良い場所となることを心がけました。よく見ていただくとわかりますが、待合室の机などは角を丸く曲線的にして、やわらかさが感じられる仕上がりにしてもらっています。

患者さんのために大切にされていることはなんでしょうか。

時間的制約がある中での診療という前提はあるのですが、なるべく患者さんのお話をさえぎらず、お悩みに耳を傾け、治療にあたることを大切にしています。わざわざ医療機関に来たのに、悩みを聞いてもらえず、話をさえぎられるのは、つらいことだと思います。もちろん、患者さんのためにお伝えしなければならないこともあるので、互いに意見を言い合える雰囲気づくりも大事だと感じています。また、スタッフともども、「患者さんに優しく丁寧に接する」ことを目標にしています。そのために、スタッフが働く環境や体制をより良いものにすることも、私が大切にしていることの一つです。スタッフ同士忌憚なく意見を言い合える「心理的安全性」のある職場をつくり、診療の質をより高めていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

伊谷善仁院長 伊谷形成外科・皮フ科クリニック6

勤務医のときと同じく、患者さんの悩みにできる限りお応えすることを大切に治療にあたっています。開業前からだと、10年以上お付き合いのある患者さんも少なくありません。頼ってくださる皆さんに喜んでもらえることを、やりがいに今後も日々努めていきたいと思っています。以前、乳房再建に携わった患者さんの中に、今はピンクリボン運動に力を入れている方もおられ、そうした方の活動する姿も私の励みになっています。当院には、専門的な治療が必要な症例については、高度な医療を提供できる医療機関にも紹介できる体制が整っています。また、夜間やオンラインでの予約にも対応するなど通いやすさにも工夫しています。体表面でお悩みのことがあったら、まずは気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

できもののレーザー治療/3300円~

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